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書籍紹介。岡田暁生『音楽の聴き方』中公新書。

岡田暁生『音楽の聴き方』中公新書。読了。

おすすめ度4
難易度3
別に音楽に詳しくなくても、全体として何を言いたいのかは分かるかと。

音楽は素人の僕でも、音楽の奥深さを知ることができたよい一冊。

音楽は言葉を超えて感じるものだろうと漠然と思っていたけど、これは19世紀ロマン派の考えに影響を受けたものみたい。

音楽は言葉を超えたものというロマン派の音楽観は音楽を宗教に代わるものとして積極的に位置付けようとした結果のものだけど、これは音楽はプロに任しとけばいいとなって商業的に利用しやすい面もあったみたい。

このようにロマン派の音楽観を説明した上で、この本では音楽の言語的側面を強調しているのが特徴的。

音楽を言語として読むという発想はなかったから驚きですな( ̄▽ ̄)

んで、音楽を聴くって、パブロフの犬みたいに特定の刺激に特定の反応をするのではなくて、「意味を探すこと、つまり他者を探すこと」(p135)だそうです。

自分がいかに表面的にしか音楽を聴いてなかったか思い知らされるお言葉です😓

著者曰く、音楽を聴くうえで歴史、文化、社会といった文脈を押さえることが大事だそうなので、音楽の勉強はまだまだ必要そうです😼

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