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九州No.1の総合医療商社 株式会社キシヤ 代表取締役 会長”末石 藏八”さん

末石さんプロフィール
出身地:佐賀県唐津市
経歴:佐賀県立唐津東高校卒後、20歳で社員10名の零細企業であった”株式会社 キシヤ”に入社し、トップセールスマンとして成功。創業者を継いで社長に就任し、その後も成長拡大を続け、名実ともに業界で九州ナンバーワン企業の位置を不動のものとする。
座右の銘:常に天を意識し、堂々と生きる − 世の為、人の為に尽くす

”人間はみんな家族”という認識を持ち、互いに助け合える未来を創造していきたい。


記者:末石さんは、現在では会長のお立場でキシヤにも携わりながら、「経営者育成の会」や「大志塾 修己治人の会」、最近では「日本の未来を考える会」の立ち上げを含む様々な活動をされていますが、それらの活動を通して、これからどんな未来を創っていきたいとお考えでしょうか?

末石:日本の未来を担う思想を持った経営者を育てていきながら、良い政治家を中央に送り出していきたいと思っています。そして、”人間はみんな家族”という認識を持ち互いに助け合える。そんな時代を創っていきたいですね。

当然ですが、自分の家族という認識を持てば、互いを助けずにはいられませんから。

自分の体は自分のものでは無く、天から授かったものです。天から授かったものだからこそ、みんなが幸せに生きていけるように、自分の為、人の為に尽くし合える未来。そして、日本人としては、日本の素晴らしい民族性を知り、日本人に生まれたことへの喜びと誇り、自信を持てる。そんな未来を創って行きたいですね。

日本は海で囲まれ四季がありますが、自然の厳しさの中で、お互いを助け合う精神が生まれました。その中で培われた豊かな感性を持ち、育まれてきた歴史がある素晴らしい民族だと思います。その日本人にしかできない助け合い精神で協力をしあっていけると良いですね。

大事なことは、『誠心誠意』。


記者:素晴らしいビジョンをお持ちですね!末石会長は、このビジョンを実現する為に、どんな想いを大切にされているのでしょうか?


末石:大事なことは『誠心誠意』だと思います。講演会では、「テクニックを使う必要はなく、誠心誠意を尽くす事が大事だ」とよく話をしていますが、私が結果を出してこれた理由は、相手が喜ばれることを誠心誠意、一生懸命やってきたからです。見返りを期待したり、計算なんて絶対にしなくていいんですよね。もちろん、それが伝わらない人もいるけど、それも勉強ですから。その場合は、”世の中にはそんな人もいるんだ”と捉えておけば良いと思います。


記者:相手に対して誠心誠意を尽し、相手の期待以上の仕事をし続けてきたからこそ、強い信頼関係を築く事ができ、九州ナンバー1の企業にまで成長させることができたんですね。具体的には、どのような行動をされてきたのでしょうか?

末石:数々の困難はありましたが、福岡でナンバー1になると自分に誓いを立てていたので、競争になったら絶対に負けない位、常に諦めずに努力し続けてきました。

私が入社した当時のキシヤは、営業マンが5〜6名、全社員でも10名程度と、本当に小さな会社でした。他に大手の同業社が福岡地区に3社ありましたが、私が25〜27歳ぐらいの時には自分が担当していた九州大学病院のシェアを60-70%取ることができました。

当時の私は新人だったにも関わらず、大手同業他社の営業部長が来ても全然怖くありませんでした。それは、週7日、1日に4回は九大病院の会計に足を運び、年度末は朝から夜までいて書類書き等を手伝ったりしながら、徐々に強固な人間関係を作ってきていましたので、他の同業社が入手できないような情報を得ることができていました。また、他社は現場に強くて会計に弱いか、会計に強くて現場に弱いかのどちらかに分類されますが、私はそれらのどちらも抑えることに努め、現場に通い詰めていたことで全体のモノの流れも把握できていたので、常に先回りすることができていました。それが強かったんでしょうね。先を見越して必要なものを提案し、それが注文に繋がった時は心が震えるほど嬉しかったものです。


なんとなく生きたことは一切ありません。


記者:お話をお伺いしているだけで、当時の嬉しさが伝わってきます!それほどエネルギッシュかつ真摯に仕事に打ち込んでこられた末石さんの原動力は、一体どこからきているんでしょうか?


末石:私は、中学生ぐらいの時から「何故、この世に何のために生まれてきたのか?」、「生きるというのはどういうことなのか?」を真剣に考えてきました。なんとなく生きたことは一切ありません。

記者:中高生の時から確固たる志を抱かれていたんですね!だからこそ、志を実現させることができたのでしょうか。

末石:高校生の時には、自分の将来は絶対に社長になると明確に分かっていましたが、簡単に社長になれたわけではありません。
当時、どこの会社に入ろうか考えていた私に、私の一番上の姉婿が社長をしていたキシヤを紹介されましたが、建築デザイナーになりたいと思っていましたし、身内の会社というのも嫌で拒んでいたんですが、両親も歳とっていたし、わがままも言えず、キシヤに入ろうと決意したんです。

でも、最終的には自分で決めたことだから、人から何を言われても、自分で決めた以上は「もう迷ったらいけない」と思い、キシヤを福岡で一番大きくすると決め、その目標に向かってひたすら走ってきました。

”仕事ができることではなく、人間性が大事である”


記者:そのような背景があって、キシヤに入社されたんですね!ナンバー1になろうと走ることで得た気付きは何かありましたか?

末石:”仕事ができることではなく、人間性が大事である”ことを知ることができました。仕事が出来る人より、徳のある人になるのが大事。その気付きがあったからこそ、今では人事においても、才のある人間を上に置くのではなく、徳のある人間を上に置き、その下に才のある人間を置くのが良いと考えています。


だからこそ、社長の座を譲る時は、世襲制では上手くいかない。会社は個人のものではなく公のものであるから、仕事も出来て且つ思想を持っている、つまり、人間性がある継承者を育てていくことを大切にしています。

『ストレスをストレスと思わないこと。ストレスは味わうもの』


記者:次の時代を担う人たちに向けてメッセージをお願いします

末石:誰しも辛い事から目を背けたい、逃げたくなるものですが、ストレスをストレスと思うのでは無く、ストレスを味わえるようになると良いですね。

人生をリズムに例えたら谷の部分がストレス。谷があったら必ず山があり、山があったら谷がある。これが人生ですから。ストレスのない人生なんてありません。

サンマやイワシを食べる時に腸の部分は苦いですよね。でも、あの苦味があるから全体が美味しいわけで、ストレスも一緒に味わおうと思えば、ストレスはストレスじゃなくなり、より味わい深い人生が送れると思います。

記者:なるほど。ストレスに対しての捉え方を変えれば、ストレスも美味しく味わえるようになるんですね。本日は、大変貴重なお話を頂きまして、ありがとうございました!

末石さんの活動については、こちらから↓

株式会社キシヤ http://www.kishiya.co.jp/
一般社団法人 大志塾 修己治人の会:http://taisijuku.com/

【編集後記】
インタビューの記者を担当した黒田、風見&不知です。
キシヤをここまで大きく成長させ、九州で名を馳せていらっしゃる末石会長にお会い出来るということでガチガチに緊張していましたが、それを感じて下さったのか、まず最初に「いやぁ、私も大分丸くなり、人には厳しく言わなくなったんですが、家庭では、どうしても自我が出て我儘になってしまってね、”もっと優しく言うことはできないのか?”って妹に怒られたりするんですよ」と、ご自分のダメな部分を語って下さることで緊張を解して下さるところから始まり、ここまでの成功を収めても尚、「自分はまだまだ未熟であり、死ぬまで勉強」とおっしゃる末石会長の姿勢、態度から、人間力とは何か、を学ばせて頂くことが出来ました。

インタビュアー:Morphie Blog:https://ameblo.jp/morphie/



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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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