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「実験と学習」は、主体的に生きるための大切なスキルになると思う

この「実験と学習」という作業を認められている仕事をしているので、この大切さは本当に身に染みて分かっています。「やってみて」そして「学ぶ」というこの順序は、たしかにどの業界でも当てはまる方法論だと思う。

そんな話が日経新聞に出ていて、頷きながら読みましたので、皆さんにもシェアしたいと思います。

始まりの2センテンスはこんな感じです。

格差は社会を不安定にし、人を不幸にする。資本主義経済では意識的に対策をしない限り、格差はますます大きくなる一方である。

格差の拡大を避けるにはどうすればよいのだろうか。格差の大きな原因になっているのが知識労働者とサービス労働者の間の生産性の乖離(かいり)である。

この記事の趣旨としては、マニュアルなどで標準化されているサービス業でも実験と学習の余地があり、サービス労働の知識労働化が必要と述べています。

そして文末にはこうあります。

職務に「実験と学習」が許されているか否かが、現代では社会に一種の「階級」を作っている。実験と学習が不要な仕事は、今後ますますコンピューターによって置き換え可能な部分が増えてくる。状況にあわせた実験と学習の実践により、あらゆる人が社会的にも経済的にも尊敬を受けられるようにすべきである。

現代社会に一種の階級や格差を作る一因が「実験と学習」であるならば、それは多くの人にもこの「実験と学習」を仕事に取り入れて欲しい…

以前に、主体的思考が大切という内容で書いた記事があります。

ここでは科学的な思考について触れたものになります。

「科学的」とは、実証性、再現性、客観性などの条件を検討する手続き
「思考」とは、高次認知過程のほぼすべてに関わる心の働きで、類推が深く関わる。また、思考には論理的思考 、創造的思考、類推などがある

「科学的な思考」とは、科学的発見をもたらす重要な源泉。また、現象や事象を論理的に説明できる論理的な思考。
「論理的思考」とは、筋道だった、理にかなった考え全般を示すこと
「推論(演繹推理、仮説検証推理、帰納推理)によって既知の前提から新しい結論を導き出す思考」、「論理性という目標を持った批判的思考(論理的に考えるためには批判的思考が必須)」とも言える
「批判的思考」とは、本当に正しいのか再考するなど、自分自身に意識的に問いかける思考で、客観的、合理的、多面的な見方をする思考。メタ認知によって自分自身の思考をモニターし、コントロールするプロセス
「創造的思考」とは、人間生活にとって価値ある新しいものを造りだす意欲と能力であり、潜在的にどのような人間でも可能性を持つ。

こうした考え方は、実験と学習においては非常に有効に働くのは多くの方に理解頂けると思っています。

最初は色々と大変だとは思うのですが、これはスキルだと思っています。なので、これは後天的に獲得可能なもので、それこそ実験と学習によってそのスキルを強化することが可能です。試行錯誤って言葉が良く当てはまると思うのですが、やってみてから修正する、間違ったら改良する、うまくいったらその理由を探るなど、できることは色々あります。

この記事にもあるように、この「実験と学習」というスキルは、コンピュータで置き換え可能な仕事がさらに増加する中で、人間がそれぞれの特有の経験と「実験と学習」を通じて、個としての尊厳を保つために必要不可欠なんだと思いを深くしました。

改善や改良は日本人にとっては馴染みが深く、やり易い分野だと思うので、今一度この「実験と学習」について考えてみて欲しいなと思います。

#日経COMEMO #NIKKEI #実験と学習 #この順番な #やってみて考えるのも大切 #スキルセット

この記事を読んでいただいたみなさまへ 本当にありがとうございます! 感想とか教えて貰えると嬉しいです(^-^)