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ITは文房具って感覚は非常に大切

日経新聞で2021年10月6日から始まったシリーズ「学びハイブリッド」が結構面白い。コロナ禍でやっと前に進みだしたデジタル機器を使った新しい学び方についての現場レポートのシリーズです。

従来型指導にデジタル技術を融合させたり、授業で対面とオンラインを組み合わせたりする「学びのハイブリッド化」が動き出した。試行錯誤する教育現場を追った。
「Do we have to use milk?」。9月中旬、茨城県守谷市の守谷中学校の教室から、英語科教諭、中井ひとみが大型スクリーンに映る生徒たちに語りかけた。事前に撮影したホットケーキづくりの動画を一緒に見て文法を理解するオンライン学習だ。

小学生の子供を持つ親として、学び方に色々あることには賛成で、特にコロナウイルスによる全世界的なパンデミック下にあってはなおさらです。

この記事でも書かれていますが、対応しようとしたものの困難があったことが伺え、それを乗り越えようとする強い思いが見える。

英語や国語などのほか、体育や家庭科といった実技もオンラインで指導する徹底ぶりだったが、以前からできたわけではない。昨春の一斉休校中は準備ができず、プリントを使った紙ベースの自習を子どもたちに強いることになった。
「あんなこと、もう繰り返してはいけない」。市教育委員会参事の奈幡正らは昨年夏から各家庭の通信環境を確認するなど、オンライン学習を見据えた動きを加速。教員にデジタル機器の活用スキルを身につけてもらう研修も重ね、準備を整えてきた

こうした自治体が全てでは無いとは思うが、こうした成功事例は大切だと思う。願わくば、私の住む自治体でも成功してほしい。。。

このテーマはずっと気になっていて、今年2021年6月にnoteを書いています。このnoteでも触れましたが、課題は教員の指導力であることが言われています。


2021年9月頭のこの記事では、もうすこし厳しい意見がだされているが、やはり端末を鉛筆やnoteと同じ文具として使い倒すことが書かれています。

国の「GIGAスクール構想」で小中学生に1人1台のデジタル端末が行き渡った。端末が更新時期を迎え始める3年後には今年の学校の取り組みが総括されるだろう。日常的に使えていない学校は多く、8割ほどは失敗すると厳しくみている。残り2割の成功例を確実につくり、世界の潮流に追いつけるか。今が頑張りどころだ。

日米におけるIT機器の使い方の違いはやはり色々なハードルが日本にはあるのが伺える内容だなと思います。

教員が端末の扱い方を細かくコントロールするのが日本の学校での典型的な活用法。機器は教員主導で使わせる「教具」と捉えられ、実際に子どもが操作可能な時間は1時間の授業で数分しかない。
(中略)
一方、米国など海外の活用事例をみると授業時間内でも比較的長い時間をかけて子どもに作業の段取りを任せ、デジタル端末を「文具」のように普段使いしている。

もっともノウハウが溜まっている現場なのだから、学校間でお互いどのような試行錯誤をしているのかから始めてはどうかと締めくくっておりますが、学校全体としてのIT機器を使った授業への理解も併せて高まるといいなと思います。


日経新聞で2021年10月7日の「学びハイブリッド」の2回目の記事では、教員の悩みや現場での試行錯誤が描かれています。

「ビデオ会議システムに接続できない」。8月30日朝、那覇市内の学校のIT(情報技術)を管轄する市の機関に電話が殺到した。
新型コロナウイルス対策で臨時休校した小中53校がオンライン学習を始めた途端、多くで通信がまひ状態に陥ったからだ。
市側が必要な通信量を見誤ったことが原因だった。通信は数日で復旧したが、小6の娘がいる母親は「普段からオンラインを活用していれば防げたはず」とあきれる。

確かに、頭では何となく分かっていることと実際にやってみることでは雲泥の差があります。なので、模擬授業は非常に大切な工程だと私も思います。

教員の方が、日々の指導時間の他に模擬授業などでノウハウをためることで今後の指導のハイブリット化が進むと思うので、残業代をしっかりと払って、新しいスキルを身に着けて欲しいと願うばかりです。

IT機器の操作が苦手な教員の方もいらっしゃると思いますが、これを機に色々なスキルを身に着けてほしいなと思います。録画した授業を蓄積しておけば、急遽休み際にも学習を続けられますし、色々試せる今に試行錯誤しておいて頂きたいなと思うばかりです。


#日経COMEMO #NIKKEI #ハイブリット教育 #IT機器 #オンライン授業 #GIGAスクール構想 #教員のスキルアップ

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