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ついに国内初の治療アプリ承認!

遂に来ました、デジタルセラピューティックスが日本にも!

※見出しの写真は、CureAPP社のプレスリリースに利用されていた画像を利用しています。

記事の出だしは以下になります。

医療スタートアップのCureApp(キュア・アップ、東京・中央)は21日、同社の禁煙治療用のスマートフォンアプリが厚生労働省の製造販売承認を受けたと発表した。病気をアプリで治療する「デジタル薬」が国内で承認されるのは初めて。今年度中の保険適用と発売を目指す。

この記事は情報量が少し足りないので、CureApp社のプレスリリースを読んでみました。

脇道に少しそれますが、「これな!」と思う一文が最後の最後にあります。

※「治療アプリ」は株式会社CureApp の登録商標です。

良い感じの言葉をしっかりと押さえています。ビジネス感覚を感じました、これは。

さて、少し脇道にそれましたが、この禁煙治療用アプリの概要については、
同プレスリリースの方が分かり易いので、こちらから引用したいと思います。

CureApp SCは、禁煙外来で治療を受ける患者様の院外での禁煙をサポートするために医師から処方される医療機器です。本製品は患者用アプリ・医師用アプリ・ポータブルCOチェッカーの3つから成り立ちます。  
 患者アプリは常に患者様の側にあるスマートフォンの特性をいかし、個々の患者様の治療状況や体調などに合わせて個別化したガイダンスを適時提供します。またセットとなるポータブルCOチェッカーを使用し、呼気中の一酸化炭素の濃度の精緻な計測が自宅で可能となります。このように、在宅や勤務中など医療者の介入が難しい「治療空白」期間を治療用アプリが支援することで、禁煙継続率が向上します。医師用アプリは、患者用アプリで入力された内容に基づく前回の診察以降の患者様の様子を医師に詳細に提供することができるため、より効率的で質の高い禁煙治療を可能にします。  

患者側には、アプリと呼気の測定機器医師側には、患者データの確認や比較の3点からなる医療機器で、この手のアプリによる医療機器の王道である、患者の行動変容をサポートするもので、禁煙に導きます。

禁煙が治療対象となったのは、1990年代中頃でニコチンガムが出たころです。この当時は禁煙は個人の嗜好に根差しており、保険適応の治療とすることに疑問があると、議論があったと聞いています。

結局他の疾患への広がりへの懸念し、(保険財政を圧迫するとの理由)保険適応されるようになったと読みました。(外資のロビーが功を奏したなんて話もありました)

他疾患への広がりを懸念するという論理だと、私のようなメタボ予備軍に対するアプローチは次の対象となる疾患ではないかと思っています。

この疾患予備軍は、糖尿病予備軍でもあります。糖尿病が進行すると最終的には透析が必要となり、これは財政だけでなく、個人のQOLを圧迫します。

生活習慣病はその名が語るように、生活の習慣によって発病するわけなので、各自の生活の行動変容によって病態を改善することが可能だと思っています。

今回の禁煙アプリは心理的なサポートに主眼が置かれ、患者の意識改善へアプローチできるのですから、色々な疾患に対する広がりも感じます。

もう少し調べてみると、2020年1月から高血圧に対する第三相試験が開始されていました。

疾患治療用プログラム医療機器として「治療アプリ®」の研究開発を行う株式会社CureApp(本社:東京都中央区代表取締役社長:佐竹晃太)は、自治医科大学内科学講座循環器内科学部門苅尾七臣教授らと、高血圧に対する「治療アプリ®」の第3相多施設共同無作為化比較試験(治験)を国内で開始しました。

これからも多くの疾患を対象としたアプリが出てきて欲しいです。単なるアプリではなく、医療機器承認されたしっかり効くアプリ。

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