【5分で読めます】40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方 要約/まとめ/感想
誰も教えてくれない、考え方の基本
こんにちは。くろです。
今回は"40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ仕事に対する考え方"の要約、まとめ、感想です。
本書はタイトルの通り、GAFAの部長に転職した筆者の寺澤さんが20代のころに学んだ仕事に関する考え方を紹介しています。
本書は20代のころの寺澤さんが「僕」として登場し、当時の上司であった「Nさん」が教えてくれる考え方を対話形式で表現しています。
僕がとても親近感を感じるように描かれています。
「ええー!」とか「うーむ、納得しかないす。」とか「あうあう・・・(言葉が出ない)」とか書いてあって癒されると同時に「自分もこんな感じだなぁ」と思わせてくれます。
「Nさんの教え」は考え方/伝え方/会議の進め方/仕事の進め方の4つあります。
今回はこの中で私の学びが多かった、考え方と仕事の進め方についてまとめます。
本書の結論
考えるとはどういうことかを知り、ビジュアル化するとGAFAの部長にも転職できる。
考え方
思考法としてフレームワークやロジックツリー等ありますが、「考える」とは何なのかを知らずして方法に価値はありません。
「考える」とは一体何なのかという点について紹介されています。
美味しいカレーの作り方
美味しいカレーを作るにはどうしたらいいのでしょうか。
具材を煮込んで、カレールーを入れて煮込んで、隠し味にチョコを入れて煮込んで…これらはすべて考えているのではなく思いついているんです。
美味しいカレーの全体像を把握することが重要です。
誰が食べるのか(ターゲティング)、何人で食べてお皿が何枚必要なのか(準備)、食べやすい環境や高級感のある食器を使うか(雰囲気)、そういった全体像を把握せずに美味しいカレーを作ることはできません。
考えるとは全体像を確認し、要素を洗い出すことから始まるのです。
「考える」とは何なのか
考えるとは「要素分解」であるとNさんは言います。
例えば「Aという商品の売り上げを上げたい」と思ったら、要素として「商品」や「売り方」、「チャネル」等の要素に分解できます。
「商品を売りたい!」と思ってもすぐに商品の価値向上をするよりもそれ以外の要素のほうが効果がある場合があります。
1つの要素について深く掘り下げるタテの思考よりも、先に要素を分解するヨコの思考が重要です。
その際に重要なのは「視野を広げる」と「視座を高める」と「視点を増やす」です。
「視野を広げる」には情報を集める領域を意識的に広げる必要があります。
自分の守備範囲外の情報がとても役に立つことはよくあることです。
「視座を高める」ことをしないと自分の周りのことしか目に入らなくなります。
本部長と話すときは本部長の、社長と話すときは社長の視座に立つことを意識しましょう。
「視点を増やす」を言い換えると多面的に見ることです。
売る側の視点だけでは良い営業はできず、買う側の視点が必要になるのです。
思考の4フレーム
Nさんが使用する思考フレームは4つです。
①水平思考
思考を横に広げます。
「速く走る」という目的を例にすると「速く泳ぐ」や「速く歩く」ためにどうするのかを考えることです。
そこからヒントが生まれるかもしれません。
②垂直思考
「MECEを考える」と「5W1Hを考える」ということです。
「MECE」とは『漏れなくダブりなく物事を整理すること』です。
そして「5W1H」は『What(何)、Why(なぜ)、Who(誰)、When(いつ)、Whare(どこで)、How(どのように)』を考えます。
③思考の高さを変える
前述した視座を高めることです。
「速く走る」ためにコーチ目線に立って考えたり、ライバル目線に立って考えます。
④時系列を変える
上記3フレームを過去、現在、未来の視点で考えます。
「速く走る」の過去にはスタートがあり、そのもっと過去には直前の運動等があり、未来にはゴールを切ることがあります。
そして、こういった思考を行う際は紙に鉛筆で書きましょう。
NさんはA3用紙を使用することを提案しています。
思考の広さや深さは描いているキャンパスの広さに比例するんだそうです。
話の粒度
会議の際に話がまとまらなくなるのは、話の項目の大きさがずれるからです。
この状態を改善するために、話の粒度をそろえることが必要です。
遠足のについての会議で食事の内容を話しているときに、「おやつは何円までですか」といった内容が飛んでくることがあります。
階層でいうと「遠足」⇒「食事」⇒「おやつ」⇒「値段」なので2つ目の大きさの話の最中に4つ目の項目まで下りてしまっています。
これを防止するためには先に「枠組み」を作ってしまうことで話の粒度(レイヤー)を合わせることが必要です。
「遠足」⇒「食事」⇒「おやつ」⇒「値段」といった枠組みを最初に示すことで、会話の飛躍が起きづらくなります。
仕事の進め方
ホワイトボードのすゝめ
ホワイトボードは議論の中で意識を合わせる際に使います。
思考のビジュアル化ができ、それを全体で共有できるからです。
違う部署に散歩に行こう
会議の場だけでは共有しきれない情報を仕入れるには、その部署の偉い人と直接話をすることが一番です。
情報は自分から取りに行かなければ手に入りません。
積極的に散歩に行きましょう。
頼むときは背景をすべて話しましょう
人に頼む際にこちらが望むアウトプットが返ってこないリスクを避けるため、仕事の背景はすべて共有しましょう。
背景の共有に1時間かかっても、アウトプットがずれていればもっと時間がかかるかもしれません。
それ以降の議論の意義が上がることにも期待できます。
完璧<スピード
仕事は100%まで仕上げるよりも50%の出来で大丈夫だからさっさと相手に見せましょう。
理由は3つです。
①依頼主の意見を聞いて反映できる
自分で100%まで仕上げてから見てもらうと、仮に80%が相手の要望とずれていた場合修正がたくさん必要です。
それを避けるためにさっさと見せましょう。
②完璧を求めすぎると時間がかかる
物事を0%⇒80%まで仕上げる労力と80%⇒95%までの労力、95%⇒100%までの労力はすべて同じくらいだと言われています。
作業のやり直しを避けるためにも早い確認が必要です。
③仕事は自分の手にないほうが進む
自分のもとに仕事があるとその仕事をするのは自分だけですが、誰かに投げてしまえば「自分以外の人」が仕事をしてくれます。
感想
寺澤さんの境遇が私と似ていて共感がすごかったです。
私も20代前半に経営企画系の部署に配属され、会社の偉い人と一緒に業務をすることが多かったです。
その際に私にもいろいろ教えてくれた上司がいたのですが、その方もイニシャルがNでした。
「もしかしたら同一人物!?」とか思って読んでました。
伝え方や会議の進め方も参考になりました。
私が仕事をしてきたうえで気づいたことも多かったので、特に新社会人に読んでもらいたいです。
アクションプラン
考える際には紙と鉛筆を使う。
4つの思考フレームを使う。
思考のビジュアル化スキルを高めたい。#完全に願望
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