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【詩】ハニートースト

金の夕陽が飛沫になって
ねえ
ここまで届いたよ

ぽつぽつと
髪に腕に
金の粒が貼り付いて
くすぶった穴を塞ぐ

容易に取り去れる
あなたの形の影ならば
救いなんて欲しがらず
冒険者のいでたちで
欲しいものを狩に出掛けている頃

膝をついてお願いしている

おかしくて笑うでしょう?

蕩けそうな夕陽
この喧騒の街にもとろりと垂れて
あと3カウントで沈む

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