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【読み得】付箋だらけの本を紹介①


本日は今年買った本の中で、付箋貼りまくりアンダーライン引きまくりの「読んだら得」しかなかった本を3冊紹介します。


実存からの冒険

実存主義に関わる哲学者のエッセンスを拾いながら、自分とは?人間関係とは?生きるとは?死ぬとは?という、人が人生で一度は悩むであろう事柄について考えていく哲学入門書です。

まず、実存主義とは↓

実存主義(じつぞんしゅぎ、: existentialism、: existentialisme)とは、人民の実存を哲学の中心におく思想的立場、或いは本質存在(essentia)に対する現実存在(existentia)の優位を説く思想的立場である。存在主義とも。またその哲学を実存哲学という。
出典:Wikipedia
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実存主義とは、人間の実存を哲学の中心におく思想的立場です。19世紀のヨーロッパで誕生し、人間は自由であり、自分の意志で生きていけると考えます。
出展:Google AI

わたしがニーチェの哲学を知ったとき、「目の前のことだけ見ろ!力強く生きるとはこういう事だ!」と鈍器で頭をぶん殴られたような衝撃がありました。

それからというものの、ニーチェの哲学は自分の中でお守りのような存在になっていったのですが、この本はニーチェの哲学を一歩引いた目線で解説してくれる本だなと感じました。

どういうことかというと、決して、ニーチェの哲学最高!と言わないのです。

「ニーチェはこういう考え方してるけど、これは極論すぎるよね。」とか、「ニーチェって友達いなかったんじゃない?」と、すごく冷静です。

だからと言って、真っ向から否定しているわけでもありません。

ニーチェは集団と対立すること、つまり「孤高」な態度がいいんだ、カッコいいんだという感覚が入っている。ニーチェは周りから理解されなかった人だから、ぎゃくに“孤独を誇る”というようなところがあった。ニーチェをほとんど崇拝している人にふたりほど出会ったことがあるけれど、どっちもプライドが高くて社会的には不遇な人だった。

実存からの冒険

本文から抜き出してみましたが、この文章にグサッとくる方いるのではないでしょうか。


え、私は刺さりまくりましたよ・・・?(真顔)


ここではニーチェを語っている部分にしか言及しませんでしたが、もちろんその他の哲学者についても語られています。

哲学入門書をいくつか読み終えた人にオススメしたい1冊です。



数学する身体

タイトルを見て、「数学って身体でするものなの?頭で考えてるだけじゃね?」と思ったのがこの本を購入するキッカケです。

この本の中に難しい数式は一切出てきません。

その代わりに、数学をこよなく愛した人の話がたくさん出てきます。

数字の話、数の数え方から始まり、数学のことを考えすぎて服を着替えずに大学に行ってしまった教授の話とか・・・(該当の場所が見つけられなかったので嘘言ってるかも)

とにかく数学が大好きすぎる人たちのエピソード満載のとてもハートフル(?)な本なのです。

わたしは数学とは程遠い分野を学んできましたが、数学に対して心まで通った人に到達すると、逆に親近感が増して興味が湧いてくるんだなぁと思いました。

なので、この本は理系の人よりむしろ私のような文系科目を学んできて数学が苦手な人たちに読んでもらいたい1冊です。

きっと数学のことがちょっと好きになれますよ。

(かなりポップに紹介しましたが、内容は難しめというか真面目です!)


考え方の理論

これは論理学についての本です。
系統としては数学する身体と似ているかもしれません。

初版は1976年6月30日とかなり古い本で、対象年齢はこれから本格的に数学を学ぶであろう小〜中学生向けの本になると思います。

でも、大人が読んでも十分学びになった良書です。

わたし含め数学が苦手な人は、考え事をしているうちに思考がとっ散らかって頭の中がごちゃごちゃになりませんか?

論理学、つまり「理詰め」の思考は「正しい理くつの運河をつくるということ」だとこの本では言っています。

物事を判断するには、絶対とは言い切れないにしても99%正しい事柄を見極める必要があるのです。

そうしないと、無駄にたくさん考えてしまったり間違った答えを選択してしまうことになりかねません。

この本を読んで、「私はこれまでかなりコスパの悪い考え方をしていたなぁ」と思いました。

興味深かったのは、この本の著者である沢田允茂さんは大学の西洋哲学科を卒業されている方ということです。

論理学について丁寧に語っていながらも、ちょいちょい哲学のエッセンスも入れてくれていて、哲学入門書のような側面もあると感じました。そのため、哲学好きなひとにもオススメな1冊になっています。




以上、最近の付箋とアンダーライン引きまくりの本紹介でした。

意図せず哲学思考強めな本ばかり揃っていますが・・・
これから寒くなる時期なので、コタツで温まりながら考え事をするのも悪くないんじゃないでしょうか?


あ、考えすぎはよくないけどね!
(ブーメランッ!!!)


久しぶりに読書感想文っぽいものを書きました。
実はこのアンケートでリクエストをもらっていた記事です。


またリクエストがあれば書きますので、興味がある方はぜひアンケートにご協力をお願いします☆


それでは!


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