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写真を撮る行為=存在証明?

写真を撮る理由って、人それぞれだ、という気づき。

大切な日の記録。
誕生日のパーティ、ピアノの発表会、久々に親族が集まった元旦の日。
泣きべそをかいた鼻水顔が、だんだんと大人びてくる。
その時はわかりもしなかった未来を振り返る今日。
ページをめくる度、ノスタルジック。タイムスリップ。

スナップ写真。
足の向くまま、気の向くまま、シャッターを切る。
カシャリ、カシャリのリズムが心地よい。
たまにうまく撮れると嬉しい。誰かに見てほしい。
あわよくば、褒めてほしい。イイね、欲しい。

誰かを楽しませたい写真。
見た人を笑わせる写真。考え込ませる写真。
スケールで圧倒して、人の心にインパクトを与える写真。
誰かに届くから、写真って面白い。
写真は見る時もコミュニケーション。

生きるための写真。
自分を表現するための写真。
自分が自分であるために、現実に溶け込む身体に線を引く写真。
ファインダーをのぞく度に、自分と世界が1対1になり、向き合う写真。
シャッターを切るたびに、自分の存在の輪郭をなぞる作業、写真。

伝えるための写真。
言葉では伝わらない情報を伝えるための写真。
喜び、悲しみ、怒り、名付け方もわからないような感情。
海に流したボトルレターのように、誰かの岸辺に打ち上がる日を待つ写真。
1000万光年先の宇宙人に、いつか届く日を夢見る写真。

感情を記録する写真。
自分の刹那的な瞬間をレコードする写真。
道端で遭遇した感情を、家に帰ってからメモにするだなんて野暮なことはしない。
殴り書きのようにシャッターを切りまくる。
その瞬間の自分に忠実に、
その時間と感情を刻みつけるように。
フィルムなら物理的に像を焼き込むので尚のこと、良し。

世界を拡張する写真
ニンゲンの肉眼を超越した世界を持ってくる写真。
月のデコボコクレーター、どうもウサギはいないらしい。
草むらのカマキリの複眼、ちっちゃな目がたくさんひしめいてる。
もはや実在かフェイクすらも本当のところは肉眼ではわからない。
誰かがレンズにイタズラしてない限り。



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