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「何の研究をしてるんですか?」と専門外の人に聞かれた時の答え方が意外と難しいという話

私は中学生の頃に所属していた科学部の先生の「そんなのできないわよ〜」という反対を押し切って、独学で微生物に関する研究を始めた。

まさか、高校2年生でがっつり研究を始めて研究経歴早5年が経過しようとしているとは・・・

つい先日、同じバイト先の体育を専門にしている同学年の人に
「(苗字)さんって何の研究をしてるんすか?」と聞かれて説明するのが難しいと感じたので、今日はその話を。

私の今の専門は細かく説明すると

微生物(これは既知の微生物ならその種を未知の微生物なら土壌などからのスクリーニングから)を使って物質生産をして、その生産量を遺伝子制御などのクローニング技術を使って増大させる。時には遺伝子制御のデザインなどもする。
もちろん微生物が生産した物質の定量、解析も行う。


とまぁこんな感じ。うわ、まとまりが無ぇ。

でもこんな感じでも相手の方が微生物を扱っていたり、最悪バイオに精通していれば割と通じたりする。

バイト先の人に説明する時に、今までは説明する相手が、割と同じカテゴリーの人達だったのだなとつくづく感じる。

まず「微生物」。初っ端から躓くよね・・・
「微生物系の研究で〜」と言って「あっ!理科とかでやりました!ミジンコとかミカヅキモとかですよね?!」
おぉ・・・まぁその子達も大きく分類すると微生物だけど、プランクトンと言うのでは???とか思ってしまった(いかんいかん)

「微生物」ってめっちゃ説明が難しい。
「お酒とかお味噌とかお醤油とか作る時とか・・・」も意外に通じない(絶望)
「抗生物質とか・・・」はもちろん通じない(死)
お風呂場のカビとかもそうだけど、悪いイメージしかない(撃沈)
ヨーグルト、乳酸菌しか伝わらないし乳酸菌は今のところ使ってない。
私が扱っているのは、こんな感じの微生物たち↓

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実は高校の頃までは「マンゴーのペクチン(の分解酵素)」に関する研究をしていたので、みんなキャッチーな感じに騙されて「面白そうだね!」と言ってもらえたので大して苦労していなかった。
「マンゴーちゃん」とか「ペクチンの子」とか・・・本名も食べ物の名前だけどちょっとなぁとか思ったりしてた(笑)

「遺伝子のクローニング」も分かるように伝えるの激ムズ。
「酵素」とかも意外と伝わらない。
「物質生産」とかもイマイチ伝わってる感じがしない。

でも、好きで誇りを持ってやっていることだから上手に伝えて少しでも興味を持って欲しいと思うはエゴだろうか・・・

ざっくり
「土とかにいる微生物(この際カビとか乳酸菌でもいいや)を採ってきて遺伝子とかガチャガチャいじって良い感じに作り変えてあげる研究」
で良いのかなぁと思う今日この頃。

日々研究をしていく上で深めていって、いつか上手に魅力的に説明できるようになりたい。

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