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ふるさとデジタル始動

※2023年11月07日:「ふるさとデータベース」から「ふるさとデジタル」に名称変更

こんにちは あるいは こんばんは、KURUM(クルム)の國井です。

KURUMでは受託開発以外にも水面下で様々な自社プロジェクトが進行中なのですが、今日はその中の一つのプロジェクトで(仮称)ふるさとデータベースプロジェクトについてご紹介いたします。

現在、進行中のプロジェクトなので、随時経過状況を記事にしていこうかと思います。
(プロジェクトが続けば。。。いや続ける!)

さてさて、みなさんの中には子供の頃にお世話になった商業施設・アミューズメント施設はありますでしょうか?それらの施設は現存しますでしょうか?
大人になるにつれてそんな施設があったことや、遊んだ記憶は悲しいことに失われていくものなのかなとは思います。

そんな私にも幼少期によく家族や友達と遊びに行った施設があり、大人になるにつれ記憶から段々うすれていき、気づいたときにはなくなっていたなんてことがあります。

人々の記憶からそういったものが失われていくのはとても寂しいことなので、出来れば写真でも映像でも何かしら残せないか?もう一度見る方法はないか?この町にこんな施設があったんだと後世に残す方法はないか?と思うようになりました。

ネットで検索すれば何でもでてくる時代ですが、いまほどカメラ付き携帯電話が普及していない時代においては、写真すらのこっていないという状況がさらに復元したいという気持ちを後押ししました。
もちろん、それらを情報として残したいか残したくないかは建造物を管理されていた会社様の気持ちもあるでしょう。
様々な方の目に触れてほしいという思いもありますが、最悪個人で見るだけでも十分ぐらい気持ちで取り組んでいきたいと思ってます。


1. 海を臨む風景、ボーリング場にプールにゲームセンターにアイススケート場になんでもありのアミューズメントパーク

昔の写真(まだヨーカードーとかあった時代)

私が幼少期をすごした茨城県の高萩市。ホームページはこちら

そんな高萩市は海も山も魅力的な場所が多いのですが、その中でも(個人的に)印象が強かった施設が海を目の前にしたアミューズメント施設の「高萩ビーチガーデン」です。

ボーリングやゲームセンター、アイススケート場、プール、ホテル、温泉など今となってはこの土地にそんな施設があったことが奇跡なのではないかと思うほどの内容です。

上空写真

この施設がもたらした楽しい思い出は、多くの人々にとって貴重なものであると思われます。市内だけでなく、市外や県外からもたくさんの人々が訪れ、思い出を作ってきたことでしょう。

2.民間の文化を永続化させる「ふるさとデータベース」

残念ながら高萩ビーチガーデンは2000年をもって閉館をしその役目を果たしたわけなのですが、前述した今となっては存在していたのが(今となっては)奇跡みたいな建物なため、同じようなテーマパークが今後建設予定かというとかなり難しいように感じます。。。

建造物だけでなく、このような失われていく文化や物を見たり聞いたりするのやはり悲しいものがあり、デジタルの時代だからこそ何か残せるのではないか?と考えるようになりました。

文化遺産は行政がしっかりまもり、民間が作り上げた文化は民間が残していくしかないのかなと強く感じるようになりました。

逆にテクノロジーが発達した今、それができるチャンスでもあります!

もし今の時代にあったどんな風になっていたのだろう、どんなストーリーがそこに生まれたのだろう、どんな経済的影響が生まれたのだろう、そういったことを明らかにしていきたい、そして我々はそれを「ふるさとデータベースプロジェクト」と呼んでいます。

その第一弾としてビーチガーデンの復元を行っていきたいと思っております。

3.復元への第一歩!情報収集とイラスト作成

まずはネットの情報をもとに何か参考になる情報がないか検索するところから始めました!が全然情報がない。。。
思ってみれば今ほどカメラ付き携帯電話も普及していない時代なので当たり前といえば当たり前ですね。

私含め当時をよく知る方々からの情報を元に図を作成するところからまずは始めました。
自分でも知らないような設備があってビックリしました。

ビーチガーデン1Fの図

航空写真に関しては、年代別に航空写真を閲覧出来るサービスがあるのでそちらを利用!便利

実際のサイズ感を計測するのにも活用出来ました。

1974〜1978年の航空写真

ただ、情報はネット上の情報だけだとこれが限界なので、後はもう、現地で情報を集めるしかないと思い、当時の真相を探るべく我々は高萩市へ🚃

高萩ビーチガーデン跡地

高萩観光案内所、高萩商事株式会社含め高萩の町の方々のご協力もあり、当時施設運営を行っていた南悠商社様へたどり着くことが出来ました。

その後、南悠商社様へ無事アポを取ることができ、二度に渡る訪問インタビューも快く引き受けてくださりました。
当時の詳細な状況や歴史、写真などもご提供いただき、写真のホームページなどへの掲載許可もいただきました。

以下は南悠商社様が運営されております「菊池寛実記念高萩炭礦資料館」です。高萩観光された方は是非お立ち寄りください!
都内にも美術館やカフェの経営もされてるみたいですのでこちらも是非!

菊池寛実記念高萩炭礦資料館
都内美術館
茶楓(サフウ)salon Safu

また、高萩市商工会の方々に関しても写真のご提供を頂き誠に感謝しております。

あらためて、私たちの要望に応え、素晴らしい写真を撮影してくれた写真家の方、提供してくださった方々に感謝いたします。私たちの記事が訪れる方々にとって有益であることを支える重要な要素になると信じております。
そして残念ながらこの場でお見せすることが出来ない写真も一部あり、私が見たこともない当時の輝かしい時代の写真を拝見させていただきましたが、写真をみただけでも様々なお客様に愛されていたのだなーと、みてとれることができました。

たくさんいただいた写真の中から、年代はバラバラですが、以下マップのアングルの写真を掲載させていただきます。
マップを使って、様々なアングルから写真をご確認いただけます。

マップ
アングル1
アングル2
アングル3
アングル4
アングル5

これらの情報を元にイラストレーターさんにお願いをして作成頂いたものが以下となります!!(祝)

マップ
アングル1
アングル2

最初にイラストを頂いた時に改めて感じのは民間の建造物において一番の重要な要素はやはり人なんだなと思いました。
建物自体の魅力ももちろんありますが、人がいることで生命力というか魂が宿る感じがして、今、この建物があったらこんな感じになるんだろーなーととか色々一人で妄想してしまいました。

内部の写真に関しては残念ながら、情報があまりないため、何か情報をお持ちの方は以下までご連絡いただけますと幸いです🙇

4.このプロジェクトの今後。あらためて、民間の建造物を残す意味とはなんなのか?

今回のプロジェクトは第一弾として自分の一番身近で思い入れのある復元したい建造物を選びましたが、今後は建造物以外にも、情報として失われてしまったもの、失われつつあるものを、人々の記憶や微かな情報を手がかりに、復元を進めていきたいと考えております。

活用イメージ

文化を創造することは、社会や人々に多大な影響を与えると考えております。たとえば、文化には地域性があり、その地域の特色や歴史を反映します。そのため、地域の文化を育てることは、地域のアイデンティティを形成する上で重要な役割を果たします。

そして、後世に伝えることも、文化を継承するために非常に重要です。文化は、その土地や地域の歴史や価値観を伝えることができます。また、文化は、人々が感じた感情や思い出、経験を伝える手段でもあります。そのため、後世に伝えることは、その文化を守り、継承する上で欠かせない役割を果たします。

私たちは、文化を創造することはもちろん、その文化を後世に伝えることも大切だと考えます。今後も、文化を大切にし、継承するための取り組みを積極的に進めていくことが必要です。そうすることで、豊かな社会を築き、次世代に素晴らしい文化を残すことができます。

まずは、知る・残す、時に過去を振り返り懐かしむ、そして未来を創造する。
そんな形でこのプロダクトが活用できればいいなとココロより思っております。

ただ、高萩ビーチガーデンに関しては、今残っている僅かな情報や当時を知る人の記憶だけでは正直足りない状況です。。。。

もし、当時の写真とかお持ちの方は以下メールアドレスまでお願いします🙇‍♂️

support@kurum.co.jp

写真提供のご協力:南悠商社,高萩市商工会

続きは乞うご期待ください!

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