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つながるスイッチ!! -vol.22-「浮島校区」の取り組み


今回は浮島校区の取り組みを紹介します。


浮島校区にある厳島神社は、
約400年間守護神として住民が大切にしていた場所。

その厳島神社内に浮島校区コミュニティセンターはあります。
とてもきれいなんです!

浮島愛で溢れる皆さんの地域愛や人間愛を、
きっと神様もニコニコしてご覧になられていることでしょう。

今回も元気に、「つながるスイッチ!!vol.22」、スタートです!

浮島校区社会福祉協議会
会長 横山 邦繼(よこやま くにつぐ)さん

浮島校区コミュニティ振興会
事務局員 中村 一恵(なかむら かずえ)さん

お二人にお話をお聞きしました。



1、福祉カットサービス


浮島校区では、校区在住で美容室に行く手段がない
75歳以上の人を対象に
「福祉カットサービス」を行っています。

アイデアは、事務局の中村さんによるもの。

以前、高齢者福祉施設で働いており、そこでは理美容師さんが訪問してくれていました。同様の取り組みができないかと、以前から考えていました」と中村さん。

まずは横山会長に相談し了承を得てから、協力者探しをスタート。

浮島校区に住む美容師の資格を持った2人に声をかけ
ご協力いただけること
になりました。

お手伝いいただく美容師さんも、浮島校区在住の方にお願いしたいと思っていました。ちょうど子育て中で現在休職中だった人など、お2人に快く協力いただけました」と中村さんは話されます。

美容師さんも校区外から来ていただくのではなく
浮島校区在住の人にお願いすることで、
人材の掘り起こしにも繋がっています

そして、準備から約1か月、
令和5年10月に福祉カットサービスがスタートしました。



2、活動の現状


福祉カットサービスは、
毎月第3金曜13:00~15:00
浮島コミュニティセンターの大ホールで行われています

日程は、もともと金曜日に行われているサロン開催日の午後。サロン参加者が昼食後そのままカットできることも考えて設定されています。

床に貼るビニールシートや大きな鏡はコミセンが準備し、はさみなどの道具は美容師さんが持ってこられます。

料金は3,000円(個人負担2,000円+社協補助1,000円)。


サービスは始まったばかりですが
「旅行の前だから」「孫たちが会いに来るから」と
数名の方がすでに利用されています。
「近くで切れるけんよかった」と喜ばれているそうです。


そして、この取材時にも、
ちょうど福祉カットサービスが行われていました。

「困っている人のお手伝いができることに、やりがいを感じています。カットだけでなく、利用者さんと会話をするのが楽しいです」と美容師の佐藤さんは話されます。

美容室に行く手段がありませんが、コミセンだったら自宅から歩いて少しの距離です。散歩のついでに来れるので助かっています」と利用者さん。

美容師さんと利用者さん、わきあいあいと笑顔が絶えない時間でした。


取り組みの周知は、主に校区全戸に配布されている校区社協だよりへの掲載ですが、口コミでも広がっています。

「利用者を増やしていくというよりは、校区でこんな取り組みをしてるんだということに気づいてもらい、困っていた人に利用してもらえたらと思います。」と、中村さんは展望を語られました。


3、浮島校区の特徴


福祉カットサービスの取り組みをはじめ
何をするか決まってから行動に移すスピードが速い浮島校区

「浮島校区の住民は約500人、2つの自治会から成るコンパクトな
校区
です。
何かを始める時もすぐに会議にかけて、決断し、前向きに進んできました。支え合い推進会議では、意見が出やすいように会議の進め方も適宜見直しています。
現在は、まず少人数の意見交換から協議を始められるよう、テーブルを分けています。全員で顔を突き合わせて会議していた時よりも意見が活発に出ています」と横山さん。

「以前、会議で防災の話題になった時は、すぐに校区の運動会の競技に取り入れました。土のう作りの競技や、伝達訓練を模した伝言ゲームも行いました」と中村さん。

「校区の福祉活動計画を作る際、浮島校区に住んでいる外国籍の人について、ゴミ出しや災害時など、気になる点があがりました。実際に話を聞いてみようと決まってからは、すぐに声をかけ、意見交換の場を設けました。避難所の場所を知らないということだったので、今後梅雨前には説明に行くことにしました。話す機会がもてて良かったです」と横山さん。

校区のエピソードから
自分たちの困りごとは自分たちで解決していこう!」と話されていた
横山さんの想いが伝わってきました。


4、今後の目標、これからのこと


●横山さん

問題を掘り起こし、校区の困りごとを細かく汲み取って解決していきたいです。浮島を愛する若い世代の住民も増えてきました。若い人たちの想いを実現するお手伝いをしていきたいですね。
また、「浮島歴史文化研究会」という会を立ち上げています。住んでいる人も意外と知らない浮島の歴史をしっかり学び、浮島の魅力としてまわりに発信していきたいです。


●中村さん

廃校になった浮島小学校の今後についての会議が始まっています。企業を呼び込んで雇用を生むようになってほしいです。そうすることで、若者が浮島に残ってくれたり、また浮島に働きに来てくれる人が増えて欲しいと思っています。あと、空き家をなんとかできないかと考えています。浮島校区の住民を増やす取り組みに力を入れていきたいです。



5、取材を終えて

「浮島校区をよくすることしか考えてません!」と笑顔で話す中村さん。「やってみましょう」と横山さん。校区では今まで色々なアイデアが出て、それを実現させてきました。取材中にお二人から『浮島愛』をたくさん感じました!校区に住む皆さんも同じ想いなのだろうなぁと思いました。少ない人口でコンパクトな校区だからか、校区をよくしようと愛に溢れ、団結力が強い。旧浮島小学校が今後どのような地域の拠点になるのか楽しみです。

 横山 邦繼さん           中村 一恵さん

勉強会やグランドゴルフなど、毎日予定が埋まっているほど大忙しの横山さん。草刈りも得意で、校区内で雑草が茂っているところを見つけては、自ら草刈りをしてまわっています。浮島のためによく動く横山さんを「浮島の宝ですよ!」と中村さんは話します。浮島のために仕事ができていることが楽しいと話す中村さんは、「趣味も浮島です」と笑顔で語ります。



【まとめ】

令和5年10月に福祉カットサービスをスタート
利用者に喜ばれている

浮島の人材を大切に。福祉カットの美容師さんも
浮島校区内から探し、お手伝いいただく

・やりたいことや必要と思うことをスピード感を持って実現していく

・お手伝いする人はやりがい、利用者には笑顔と喜びが

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