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第1回 ほんまる神保町の棚主として

2024年(令和6年)3月15日(金)10時、X(旧Twitter)で、作家の今村翔吾さんが、新たなシェア型書店を始める発表がありました。

僕はこの時、瞬間的に反応して、棚主募集に応募しようと思いました。

理由は明確で、僕は2月29日まで、シェア型書店Books & Coffee 谷中 TAKIBI🔥の棚主でした。しかし、残念なことにTAKIBI🔥は2月末で閉店しました。ここで知り合った棚主の友人たちは、あらたな場を求めて活動しています。数人は、新しいシェア型書店を見つけたようです。
そして、僕の中にも、ちいさな炎🔥が残っていることを自覚。もう一度、心を燃やせる場を探し求めていたのです。

ほんまる神保町のX(旧Twitter)には、今村翔吾さんと佐藤可士和さんの対談がYouTubeにアップされていました。

まずは、youtubeをご視聴ください。

この動画🎥を観て、僕も初心を思い出しました。

自分の書店を創ろう!

早速、リンク🔗がはられている申し込みフォームへいくと、1階と地下1階の平面図と、棚ごとの料金プランがあり、どの棚を借りたいか、
契約希望の棚を【第1希望】から【第5希望】までを書き込んで、申し込むのです。

尚、シェア型書店の経験があり、アンケートに答えると、入会金¥12,650が割り引かれます。

僕はEプラン¥5,390を選択しました。Eプランの棚は、1階の第一段目となります。【ほんまる】では、棚一本を「章」棚一段ごとに「節」と称されています。
僕が【第1希望】に選んだのは、「30章1節」1階の奥、レジのそばの棚です。

果たして、希望どおりの棚はレンタルできるか!

3月17日(日)午前0時26分
【ほんまる】に申し込んだところ、以下のメールが届きました。

「申込No.28」僕の前に27人が申し込みしているようですが、これから応募者が殺到したら、抽選になるのかな?

ちょっとドキドキ💓しています。

ここで、今村翔吾さんの檄文を転載します。

【作家・ほんまるオーナー 今村翔吾 趣意文】
 2024年3月現在、全国に2万店以上あった書店は、この30年で1万店に減少しています。その内の教科書販売のみを行なっている書店を除くと7千店ほどだと言われています。さらに10年先には5千店を下回るという予測もあります。
 何とか書店の減少を食い止めたい。そのためにはまず、私自身が書店というものを知らないことには始まらない。そのような思いから、2021年に大阪府箕面市の「きのしたブックセンター」の事業承継を、2023年には佐賀県佐賀市に「佐賀之書店」を開業致しました。それを通して書店の実情、多くの課題を学ぶことも出来ていると自負しております。
 廃業していく書店がある一方、私と同じように書店を守ろうとする方が、著者を中心に多くおられます。実際に独立系書店として開業されている方もおられます。
 しかし、残念なことに、開業したものの、経営的に行き詰っている方がおられるというのもよく耳にすることです。
 折角、志を持って開業される書店があるのに、この広がりを絶やすのは惜しい。そう常々考えている中、一つの活路になり得るものを見つけました。
 それが『シェア型書店』です。本来、これは自分だけの棚を持ちたいという方が集まるものですが、未だ着目されていない可能性が多く秘められていると感じました。
 地域の方々、地域の企業が棚主となり、町の書店、独立系書店を支えていくという可能性。都市部の出版社が地方に、地方の出版社が都市部に、棚を構えて多様な出版物を広めていく可能性。そして、いつか書店を開きたいという方が棚主として経験を積み、出版界の現状を知った上で、独立していくという可能性。
 特に棚主の独立に向けては、講習を定期的に開催してノウハウをお伝えしていくのは勿論のこと、融資、投資などの方法で経済的にも支援していく構想を描いています。
 またこの度、私の理念に賛同して、佐藤可士和氏がクリエイティブディレクターとしてプロジェクトに参画して下さいました。
 小さな町、大きな町、山間の町、海辺の町、いかなる場所にも溶け込み、多くの方が足を運んで下さる書店。そして誰にでも愛されるような書店をーー。
 私たち『ほんまる』は、全国に広がってゆく未来を目指し、本の聖地:神保町よりスタート致します。
                 今村翔吾

お会いしたことは、ありませんが、とても熱い方だと言うことが伝わってくる文章です。

しかしながら、僕が知ってる限りですが出版社の人たちは、独立系書店に対し冷ややかな対応です。

なぜなら独立系書店の中には、トーハンや日販と取引がなく、買切扱いで仕入をしている書店が多いのです。(取次は、子どもの文化普及協会や八木書店を利用しています)
なので返品の心配もないし、そもそも取扱高が少ないので、売上のインパクトが大きなナショナルチェーン以外に興味がないのです。
まして、シェア型書店というと、棚に並ぶ商品は棚主が持ち込む古書が大半ですので、新刊を出している出版社とは住む世界が違うのです。

【ほんまる】では、日販経由で新刊の仕入も可能ですが、条件は買切です。全体の中で、どのくらいの比率となるかは、オープン後に確認したいと思います。

だから出版社の人たちは、シェア型書店のことを勉強していません。

僕は常にそうなのですが、「百聞は一見にしかず」「論より証拠」で、まずは内側から見ないことには、何も論じられないと考えています。

特に、今村翔吾さんのファンということではなく、只々、現状の書店を救いたい。業界を変えていきたいというのが僕のスタンスです。

この連載のタイトル「ほんまる神保町の棚主として」ですが、裏テーマは「シェア型書店は出版業界の未来を変えるのか?!」です。

僕なりの答えを導き出したいと思います。

僕のプロフィールは下記のnoteで、ご確認ください。

また連載中の『「本を売る」ことに魅せられて』も読んでくださると幸いです。

無事に棚主になれましたら、この連載を続けていきます(笑)
どうぞ、お見逃しなくm(_ _)m

つづく(つづかないかもしれませんがw)

ほんまる神保町の棚主になりたい方は、以下から申し込みができます!

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