「カルピス」の意味、初めて知りました
毎日新聞朝刊のコラムに目が釘付けになった。「もとをたどれば」という欄だ。カルピスが誕生したのは1919年。わたしが生まれる前からあったのだ。今年で100年目なのだ!
創始者は寺の長男。中国で雑貨商として働いていたころ、仕事でモンゴルを訪れたとき、体を壊した。その時、現地の遊牧民に発酵させた乳を勧められ飲むうちに元気を回復。それが「乳酸」との初めての出会いだったとか。
帰国してから試行錯誤を続け、ついに日本初の乳酸菌飲料を完成。
創始者といわれる人はやはりすごい。「カルピス」という名前の由来がまたお洒落ですごい!
「カル」はカルシウムの「カル」。「ピス」はサンスクリット語(古代インド語で「最上の味」という意味だという。
このネーミング!意味の深さ、斬新さ、響きの美しさ、覚えやすさ!
この記事を読んだら。無性にカルピスが飲みたくなった。最近は体に良いといわれる様々な飲料があり、古典的なカルピスから遠ざかっていた。
そういえば、子供のころ、お歳暮でいただくものはカルピスだった。子供にとって美味しい飲み物はカルピスとサイダーしかなかった……。
さっそくスーパーで「カルピス」飲料を買った。懐かしい味だ。「カルシウムの入った最高の味」って、こんな味なんだ、としみじみ思いながら飲む。
何年ぶりのカルピスだろう。遠い昔、母が氷を入れて作ってくれたっけ。氷の入ったコップを振ってカラカラ鳴る音を楽しみながら飲んだっけ。
カルピスはどこか母の味がした。カルピスはモンゴル生まれの日本文化、そう言っていいと思う。
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