【メンズフォーマルの応用②】フォーマルスーツやビジネススーツ以外で結婚式に参加する時

さて、結婚式に招待されてどうしてもスーツは着たくないという人がいると思います。

私も天の邪鬼な性格なので気持ちは分からなくもないですが、やはり正統派に勝るスタイルはないことを理解しておいてください。そこであえてハズすことをやってみましょう。

基礎を知らずにやみくもに人と違うスタイルにすることと、知っておいてあえて人と違うスタイルにすることはまったく違います。あくまでもあえてであることがとても重要です。

それでは、オススメのスタイルを。

個人的には、ネイビーブレザーの一択。

正統派のクラシックスタイルと同等の雰囲気をつくることができるのはブレザーを除いてありません。

以前の投稿でブレザーについて解説しているので参考にしてみてください。

【ファッション アイテム探訪①】制服みたいと嫌厭されるブレザーに罪はない|クスオのフクオ @kusuonofukuo #note https://note.com/kusuofukuo/n/naf79a720a946

ブレザーは、歴史的な経緯からすれば一般のジャケットなどとは違い格式が高いアイテムなので、上手に装えば十分フォーマル感を出すことはできます。

ブレザーには、大きくアメリカンなタイプとブリティッシュなタイプがあります。前者はブルックスブラザーズやJプレスをはじめとするウエストシェイプがほとんどない袋(サック)のようなシルエットのもの。後者は、ウエストシェイプがしっかり効いたシルエットのものを指すのが一般的です。

どちらでもかまいませんが、よりブレザーらしいデザインが施されているのは、アメリカントラッドのもの。デザインにおいても腰パケットがパッチポケットになっているものが多く、ややカジュアルな印象を持っているので、スーツとはまったく違った雰囲気にしたい場合は、そちらがオススメです。

メタルボタンの色はゴールドでもシルバーでも問題はないですが、ゴールドが一般的。時々、ゴールドボタンが派手でイヤだと指摘する人がいますが(女性に多いです)、歴史的な背景の中で生まれたものなので、堂々と着てください。まあ気になるならば、シルバーを選ぶといいでしょう。

組み合わせは、王道でいきましょう。

カラーパレットは、
ネイビー、グレー、ブラック、ホワイトです。

ネイビーブレザー

シャツ:ネイビーベンガルストライプ
ネクタイ:ネイビーソリッド
ポケットチーフ:ホワイトリネン
パンツ:チャコールグレー
ベルト:ブラックカーフ
靴下:ブラックロングホーズ
靴:ブラック外羽プレーントゥ

もしもっとひねりたければ、ネクタイをボウタイに変えてもいいでしょう。その際、必ずフィックスされたのものではなく自分自身で結ぶものを選んでください。

それ以外に遊び心を出した場合、ちょっとフォーマルの主旨からは外れてしまいます。ブラックやネイビーの濃色のシャツを着たがる声をよく聞きますが急に下品になるので避けください。夜の街の演出をする必要はまったくありません。

二次会のような飲み会やカジュアルパーティでなければ着崩す必要はないと思います。同じことを繰り返しますが、せっかくの機会ですのでフォーマルを楽しみましょう。

今回取り上げた組み合わせは、奇をてらったものではなく、昔からある比較的オーソドックスなものです。昔と違う点は、全体のシルエットやサイズ感です。大きな肩パットが入り、ゆったりとしたアームホールのジャケットや、タック入りのパンツが主流だった1980年代のスタイルではなく、ジャストサイズで着用することがとても重要です。ここはいつもお伝えしているように販売員と相談しながら選びましょう。

万が一、友人の結婚式に参加する場合に、天の邪鬼な考えが出てきてしまったならば、ブレザースタイルを一度試してみるのも悪くないでしょう。

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