【世の中の話③】コロナに苦悩する音楽家の声

私の専門分野であるファッションは、一つの文化ですが、今の状況下では、不要不急のものと捉えられています。アフターコロナ以降生きる上で、一体どのような価値をファッションが与えることができるのか自問自答する日々が続いています。密閉空間の器の中で行われてきたビジネスモデルは淘汰されます。デジタルではない、フィジカルな感覚の中での満足感や高揚感を与える方法を創り出さなければなりません。

文化や芸術に携わる人、アーティストだけでなくそれを支え人も、大変困難な状況に陥っています。その苦悩を語った世界的な日本人音楽家がいました。インタビュアーは、かつて『筑紫哲也News23』の編集長で、大手テレビ局の中で最も東日本大震災の取材に熱心だった金平さんです。ぜひご覧下さい。

1.生きる上で絶対に必要だと国をあげて支援しているドイツがうらやましい。ドイツと日本における文化と芸術の位置づけの違いが出た。

2.人類は過去何度も絶滅の危機にさらされていたが決して文化や芸術を捨てなかった。生きていく上でそれが必要であった。ゆえにその価値を確信している。

3.ピナバウシュの言葉

4.ドイツにはバッハがある。日本に当てはめると和歌である。しかし、それを大事にしてはいない。日本の文化や芸術を高めることが自分にできていたのか。

5.音楽家として、今の時間を自問自答する大切な時間にしたい。

実は、この中で最も印象的だった場面があります。それは、金平さんが「メディアこそ不要不急だと思う。いまの有り様では。これまで一体何やっていたんだと思う。」と本音を語ったところです。坂本さん「メディアは必要。」とフォローしていましたが。広告スポンサーの意図に沿った民法の報道、政治的な意図に沿ったNHKの報道などの背景があるメディアの価値に疑問を感じている姿に、どこの業界も多かれ少かれ価値があるものを追求する姿勢が少なかったのではないかと共感しました。

それぞれの働き方や生き方が本当に正しかったのか。自分の理想を追求することを忘れてはいないか。お二人にならって大事な時間にしたいと思います。

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