ピナバウシュ

Jun Miyake ~Lost Memory Theatre @「山羊に、聞く?」(2014.7.23)

(※2014年に書いた昔のブログ記事を、加筆修正しています。)

2014年7月23日、代官山「山羊に、聞く?」で作曲家の三宅 純(みやけ じゅん)のトークショー「Jun Miyake ~Lost Memory Theatre」に行ってきた。

もはや三宅さんは説明不要の作曲家だと思うが、近年はヴィム・ヴェンダースという、これまた素晴らしい映画監督が撮影したドキュメンタリー、「ピナ・バウシュ 踊り

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ディミトリ・パパイオアヌー『The Great Tamer』・舞台装置やデザインがすごかったnote

ピナ・バウシュの後継者

ピナ・バウシュ亡き後のヴッパタール舞踊団の振付家としても活動、とのことだったが、ダンスで身体の限界に挑むというよりも、小道具を多用したパフォーミングアートの趣が強い。
途中、男性ダンサーのソロのダンスシーンがある。螺旋構造や人体の生命、鼓動を感じる素晴らしいものだったが、もっと見たい、というのが個人的に正直なところ。

ダイナミックな舞台装置

とはいえ幕間・暗転が一切無

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歌舞伎とガロと聖徳太子で培ったもの。 振付・演出家 菅沼伊万里インタビュー vol.1

あるジャズライブの会場で、ギリシャ彫刻のようなふくらはぎを持つ女性に出会った。聞けば、振付・演出家だという。宝塚歌劇団や早乙女太一の舞台振付も手がける彼女は、「バンビ」の愛称で知られるThe Bambiest(ザ・バンビエスト)主宰の菅沼伊万里(Imari Suganuma)。ダンスの名門である日本大学芸術学部洋舞科卒業後、ロンドンのCentral Saint Martins(セントラル・セント・

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ピナ・バウシュの命日に

30日はピナ・バウシュの命日だったので各所に追悼の記事やビデオが載っていた。
フランス語の勉強がてら、記事を読んだりインタビューを聴いたりする。

(リンク先でたくさんの作品のダイジェストが見られます。ニュースの映像だからほんのさわりだけれど)

自分の心の中にある大事なことを、なにかしらのかたちにしてみること/見せること、そのやり方を教えてくれたダンサーがいて、その人のことをいまでも世界で一番素

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通奏低音

熟田津の月夜を

 オルレアンの勝鬨を

 この身で感じる

 デンマークの川で

 フランスの精神病院で

 ドイツの劇場で

 呟かれた歌が聞こえる

 オフィーリアとカミーユに誘(いざな)われ

 わたしの胸がさわぐ

 誘っているカミーユは言う

 大丈夫、あなたは時代が違うから

 そしてわたしの頭を撫でる、正気のまま

 オフィーリアも微笑んで花を差し出す、正気のまま

 わたしはわた

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大人になれば 20『秋の目標・インフレーション理論・ピナ・バウシュ』

秋なんです。
稲刈りしたから。

どれだけ夏の気配が残っていようと、稲刈りしたらもう秋です。どんなサマーボーイでもはぜかけの景色には敵わない。サマーボーイってなんだ。

そういえばこの『大人になれば』も秋と一緒に連載二十回を迎えていました。なんと。仕事以外の文章でこんなに続いたことは我が人生で一度もないんじゃないだろうか。負け戦ばかりだったからなあ。すごいな、ネオンホール。

今回は二十回を記念し

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映画忘備録⑦

ごきげんよう。
私は映画監督やキャラクター、出演俳優の名前を覚えるのが非常に苦手で、人との会話で映画になると「分からない」ばっかりになってしまいがちな人間なので、ひとまず忘備録。
4月は新しく見たのは7本ですね。

ミリオンダラー・ベイビー(2004米/クリント・イーストウッド)
77回アカデミー賞受賞作品。
ボクシングで名を馳せてゆく女性と、彼女のコーチの物語。
女ボクサーというと、私は邦画の百

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男性解放宣言

(長崎沈黙聖地巡礼記の続きはおいおい書きます)

  先月今月と私にしては動き回ってまして、ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『カーネーション-NELKEN』3/16埼玉公演を観に行きました。

 創作当時や日本初演当時に立ち会った人々が受けた衝撃というのはある程度は想像できても、きっと言い当てることはできません。舞台というものが一回性のものである限り、言い換えると舞台が舞台である限り、それはどう

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