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#522 「事実を淡々と」、が一番怖い

「詰める」って苦手だけど、こうしたらいいのかな、と思ったのでメモ。


1、本当に怖いホラーはうるさくない!?

突然ですが、みなさん、ホラー映画ってお好きでしょうか?
どんなホラー映画が怖いですか?

質問しておいてなんですが、私は好きでも嫌いでもなく、あまり見ません。
なので、ちょっと古いイメージになってしまって恐縮ですが、ホラー映画には大きく二つのタイプがあると思っています。

一つが、効果音や場面転換などによる効果で驚かせるタイプ
もう一つが、静々と話は進むのですが内容が怖いタイプ

皆様でしたらどちらが怖いですか?

私は圧倒的に後者です。
(見ている最中は前者の方が怖いですが、見た後々ふと思い出したりして怖いのは後者です)


2、「詰める」のも「事実を淡々と」が怖い!?

中間管理職です。時にはチームメンバーを「詰める」ことが求められます。
ところが私はその「詰める」というのが苦手でした。

そもそもですが、「詰める」というと具体的にはどのようなことを連想しますでしょうか?

進捗確認程度なら、「これってどうなってるの?」といった程度で「詰める」というか単に「確認する」ぐらいで済みますので問題ありません。
苦手なのは、やってない、効果が出ていない、というときにどうやってやってもらう、効果を出してもらう、か、ということです。

苦手なので、そうならないように細かく打ち合わせして途中の確認タイミングも設けるものの、それでも期待値には程遠いことになるケースもあります。

そんな時は怒ったりしなければいけないのでしょうが、本当に苦手です。というか、怒る方にもエネルギーがいると思うのですが…

そんな私がある時気づいたのが、「詰める」には、「事実を淡々と」話すことが良い、ということです。

つまり、ホラー映画と一緒で、効果音や音量ではなく、中身そのもので怖がらせるのです(ちょっと目的違うので怖がらせるのではないですが)。


3、「事実」が大事

具体的にどうするか?と言いますと簡単で、現在の状況について淡々と事実を(正確には事実と私が認識している内容を)話すのです。

その上で、その内容に対する認識や事実関係があっているかどうか、どこが問題か(あるいは問題と感じていないか)を質問します。

そこがあった上で、そもそもの狙いに対して差分があるかどうか、あればどうやて埋めていくか、を質問します。

また、支援が必要であれば、それも質問します。

え?普通じゃん、と思われたかもしれません。

そうです。当たり前、なのです。


ところが、これを当たり前に機能させるためにとても大事なことがあります。

それは、「事実」という部分です。

よくあるのが、後出しジャンケンのような上司です。
「ほれみろ、こうなることは始めからわかってたんだ。なぜ事前に手を打っておかなかったんだ」とか「なんでうまくいってないんだ」というだけの上司です。

部下としたら、それなら最初から言ってくれよ、うまくいってないから相談しているんだろ、という気持ちになることはあっても、解決しよう、という気にはならないのではないでしょうか?(というかできるのであれば解決しているでしょう)

ですから、事前に「事実」についてしっかりと擦り合わせること、できれば、何のどんなところを進捗として(あるいは結果として)みる、ということを合意しておくことです。

つまり、モニタリング項目を明らかにし、共通認識として持つ、ということです。

そうすれば、上司の思いつきでチェックする、ということではなく、しかるべきサイクルで進捗をみることができ、上司から詰めなくとも、部下が早めに気づいて報告する、あるいは対策を打つ、なども可能です。

これが、「事実を淡々と」において重要なところです。


4、まとめ

いかがでしたでしょうか?

またまた当たり前、の話で恐縮です。

でも、当たり前のことほど、その前提が疎かになっていたりするものです。
今回の場合、「事実を淡々と」が良いと思うが、その「事実」について事前に擦り合わせておくことが大事だ、というところがポイントです。

そもそも結果が出ない、進捗がイマイチ、という場合、じゃぁ、どうするんだよ、というふうに行きがちですが、その前に、当初何を狙っていたのか、それと比べて何がどれくらい「イマイチ」なのか、というところで上司とメンバーとで認識があっていなければ、次の一歩も全く違ったものになってしまうでしょう。

もっと言えば、メンバーから見たら、そもそもうまくいっていない、とは思っていないかもしれません。

何事も「準備8割」ですね。


最後までお読みいただきありがとうございます。
当たり前、のメモで恐縮ですが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。

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