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5月6日 原材料の価格変動が大きいゴム業界で安定的に利益を確保するための戦略は?

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための問いの例はこちら。

→多くの業界で使われているゴム製品。売上に占める原材料費が占める割合が4割と高いのが特徴である。しかも価格変動は比較的高い。こういった業界で安定的に利益を出していくにはどのような戦略が必要だろうか?

日付は「ゴ(5)ム(6)」と読む語呂合せから「ゴムの日」です。

ゴム
タイヤをはじめ、輪ゴム、ゴム手袋、ホースなど身近な製品でもあります。
どれくらいの市場規模があるのでしょうか?

日本ゴム工業会の「ゴム製品の出荷金額の統計(2021年)」によると、出荷金額ベースで2兆1,879億円(対前年比113.2%増)となっています。

また、財務分析サービスのリスクモンスター社の業界分析によると、ゴム製品製造業関連企業の売上高合計として、7兆917億円の市場規模があるとしています。うち、上場19社の売上高合計は6兆5,506億円といます。

内訳ですが、タイヤが52.3%を占め最も多く、次いで工業用ゴム製品(31.4%)、ゴムベルト・ゴムホース(9.1%)などとなっています(下図)。

もう少し詳しくゴム製品にどんなものがあるか、を見てみましょう。経済産業省の生産動態統計月報の品目を見ると、実に多くのゴム製品があることが分かります。

☑️ 自動車用タイヤ
☑️ ゴム製履物
☑️ ゴムベルト(コンベヤベルト、歯車ベルト、その他)
☑️ ゴムホース(高圧用、自動車用、その他)
☑️ 工業用ゴム製品(防振ゴム、防眩材、ゴムロール、パッキン類、オイルシール、スポンジ製品、ゴム板、その他)
☑️ その他(医療・衛生用、運動競技用品、その他)

このように広く使われているゴム製品は、石油(ナフサ)が原料の合成ゴム製品と、天然ゴムが原料の天然ゴム製品とに分けられます。それぞれの特性から以下のように用途が分かれています(下図)。


ゴム業界の企業別売上高ランキングを、ご紹介します(下図)。
ブリヂストン圧倒的ですね…


最後に、日本ゴム工業会が公表している、ゴム消費量の2022年の予測をご紹介します(下表)。

ゴム業界も感染症の影響を受け落ち込んでいた消費が2022年も回復することが見込まれています。

→多くの業界で使われているゴム製品。売上に占める原材料費が占める割合が4割と高いのが特徴である。しかも価格変動は比較的高い。こういった業界で安定的に利益を出していくにはどのような戦略が必要だろうか?


最後までお読みいただきありがとうございました。

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