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列車で欧州の旅。車窓と読書

子供の頃「世界の車窓から」を見て、遠い国に思いを馳せた。
美しい幻想のような、遠い遠い世界に。

非現実すぎて忘れていたけど、いつか、列車の旅をしてみたかった。
ぼんやりとした記憶の中の幻想が、古びた新聞記事の切り抜きのようにあって、いつか現実にしたかった。

「じゃあ、やってみよう。」

思いがけず外国暮らしする人生になっても毎日がただ精一杯で、その機会は中々巡ってこなかったけれど、少しずつ進めて、ついに願いを叶えた。

いつかテレビで見たような風光明媚な景色が、窓の向こうで過ぎ去っていく。いつか見たような駅、いつか見たような笑顔。

ついに幻想の世界で旅をした。

子供の頃のように、紙で読書を楽しんだ。
持参したのは、ハヤカワ文庫。
現実とSF、過去と未来、アナログとデジタルを行き来した。

やりたいことは、できるよ。できたよ。
子供の頃の小さな自分に伝えたかった。

今は家族と一緒に、願いを叶える旅を続けている。

本の購入などに使わせて頂きます!もっと学んで、執筆で還元していけたらいいなと思っています。