見出し画像

私は「母親にならなかった私」を許します。


 ずっと手放せなかった気持ちがある。


デジタルタトゥーという言葉もあるし、

本来は自分の手元にあるノートや手帳に
書くべきものなのかもしれない。


それでも、ここに書きたい。と思った私の我儘。


読んだ人には、
ちょっと嫌な想いをさせてしまうかもしれない。


なので、辛くなったり、しんどくなったら
そっとこの記事は閉じて
他の記事や、楽しいこと、してください。

スキ押さなくて大丈夫。

読んでみようかな。そう想ってくださった
気持ちだけで十分です。


この場をお借りしたこと、感謝します。



 先日購入した、りこっとさんの有料記事。


とてもボリュームのある内容で、りこっとさんの少しでも心が軽く、良くなってほしいという気持ちが痛いほど伝わる。


グリーフワークはまだ怖くて出来ていない。

けれど、最後のアファメーションで、

ずっと見て見ぬふりをしてきた私の気持ちに
気づいた。


小さい頃から植え付けられていた「常識」と「幸せ」


いわゆる昔ながらの慣習が残っているような
田舎で生まれ育った。

「女の子は早く結婚して、子供を産んで育てる」

それが当たり前で、

私も小さい頃からそうなるんだと思っていた。
それが幸せなんだと信じていた。


大学時代に心療内科にお世話になり、

なんとか繋ぎつなぎ、社会に出て、
周りに助けられながら過ごしていたら

20代も後半に。


同年代の仲の良かった友人たちは、
次々と結婚、出産。


そして、世間体を気にする母からは
「結婚はまだしないのか?」
「しないなら、こっちでお見合い相手を探す」
とのプレッシャー。


自分の中で
小さい頃から描いていた幸せの未来図を

周りがどんどん叶えていく中で、

いまだ彼(今の主人)と深い話を
出来ずにいた私は

理想と現実、母親の圧に
かなり息苦しさを感じていた。


唯一の救いは

私は実家から出ていて、
一人暮らしをしていたこと。

母親からの圧を毎日感じなくて
済んだことかもしれない。


私の選択。


30歳を過ぎた私も、そろそろ焦りだした。

『これからどうしていくんだろう。』
それでも、
直接、主人と話しをすることができなかった。


そんな私に、恩師が

「聞いちゃえばいいじゃない。」

その一言をかけてくれた。


シンプル イズ ベスト。



そんなタイミングで、

主人が寮を出て一人暮らしをすると話があった。


ここぞとばかりに、
恩師のアドバイス通り

これからのことを聞いてみると


そこから、結婚に向けて、
とんとん拍子に話しは進んでいった。


ところが、

深くお互い話していなかったこと、

そして、

あんなに私に結婚をすすめていた母親の
またもや世間体を気にする発言から

話は暗礁に乗り上げた。


ここでは、多くは語らないが、


そこで、私は


「主人と結婚して、子供を持たない未来」と

「他の人と結婚して、子供を持つ未来」の


どちらを選ぶか、選択を迫られる。



当時はとても苦しかったが、


今、振り返ると、


その時間があってくれて

本当に良かった。



結婚後に

「お子さんは?」と聞かれても

落ち込まずにすんだから。



私は、


子供を持つなら、主人の子供がいい。

持てなくても、主人と一緒に過ごしていきたい。


そう決めて、結婚した。



私が欲しいのは「子供」なの?


主人と二人で過ごす今、とても幸せだ。


しかし、年末から
ふと自分の心に影を落としていたこと。


それが、「子供」だった。


主人と結婚を決めた時
「子供を持たない」という選択をした
と書いたけれど、

持てないわけじゃなかった。

二人でちゃんと話し合えば、
方法はあったと思う。


けれど、私はそれをしなかった。



あんなに反対していた母親が、結婚した後に、「子供は早いうちがいいよ」って言われ、その手のひら返しにガックリしたこと。


結婚する時に傷つけた主人と向かい合って
話す気力も勇気も 私にはなくて、


そのまま月日だけが過ぎた。



きっと、このまま、
二人で笑って過ごしていける。



りこっとさんの記事に出会い、


子供が好き。
主人との子供が持てたら、どんなだったろう。


そんな諦めたはずのパステルカラーの夢の奥から
顔を見せたのは


子供を産んで育てていない自分は
一人前ではない。
ダメなんだ。と責める心。

『母親を経験していないから、私は欠けている。』という感覚だった。



子供は
自分の所有物ではなくて、
自分とは別の人間で

楽しいことばかりじゃない現実があることも

想像の域は出ないが、感じている。



私が『子供』でひっかかっていたこと。


純粋に子供を産んで育てたかったのか。

子供を持たない自分の欠乏感を満たしたいだけなんじゃないか。


まだ、自分の中ではっきりと答えは出ていない。


けれど、


私は、あの時選んだこと。


今、隣で支えてくれる人がいてくれること。


そして、

主人の子供が欲しい。
そう想った気持ちも嘘じゃないから
・・・ちゃんと大事にするね。


ありがとう。


りこっとさんに教えてもらった言葉を
自分にかける。

「私は母親にならなかった私を許します。」


いつか、その日が来ますように。

この記事が参加している募集

noteでよかったこと

数ある記事の中から読んでくださってありがとうございます♪ なにかお届けすることができたのなら、とっても嬉しいです!