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本物の歌い手・白崎映美

 本物を聞いた。
 ほんまものを聞いたなら、もうそれ以外は聞けなくなる。
 そんな風に思わせる歌い手である、白崎映美さんは。
  そしてどこか巫女とかイタコを纏っているような。
 2024年2月16日(金)、白崎映美さんの初ソロアルバム発売を記念しての「白崎映美の「うた」であえるツアー2024」が「Cafe & Live spot FJ's」(東京都目黒区中目黒5-1-20)であった。
 まずはそのアルバムから3曲続けた。
 冒頭を飾ったのは「マラムレシェの夢」。これはルーマニア好きな年上の友人の話にインスパイアされて映美さんが書いた曲だ。
 続けて「アヴェ・マリア」。紅龍と映美さんが歌詞をつけた。
 3曲目はチェロの坂本弘道さんが作曲した「明日」。


 「人生初のソロアルバムを出しました。今日東京でスタートして酒田と秋田に行きます。みんなで一緒に。ここ祐天寺から山形、秋田の旅にお連れしますからね」と映美さん。

白崎映美「うた」


 「私が小さい時、お父さんが歌っていた歌です。私も雪が降っている時、口を開けて、雪を食うってやってました。鶴岡が舞台になっている歌です」と話して歌われたのは「雪の降る町を」。
 続けて「山形県全域を流れる最上川にお連れします。船下りの船頭さんがよく唄っています」と話して「最上川舟唄」を披露した。
 映美さんは「酒田はかつて北前船があって大坂、堺とか西の商人たちが集いました。お座敷小唄なんですよ」と説明して「酒田甚句」を歌った。
 第1部の締めくくりは「いつでも誰かが」。これはアニメ映画「平成狸ぽんぽこ合戦」のテーマ曲である。

 第2部がスタート。
 「今のツアーの最終日は山形の東ソーアリーナです。山形県出身の井上ひさしさんが、山形から世界へ文化を発信するために、シベールというお菓子の会社の社長と作ったホールなんです」。
 「希望にみちあふれた歌をたくさん歌いたいと思い、今日はみなさんにたくさん聞いてもらいます」。
 ここで歌われたのは井上ひさしさんの「ひょっこりひょうたん島」。
 その次は「庄内おばこ」。おばことは「めんこい(かわいい)娘」。
 この歌って「かわいい娘が来ないで代わりにタバコ売りが来たという歌」。映美さんは元気たっぷりに「好き」を連呼する「ひみつのアッコちゃん」を歌った。この歌に「タバコ売り」ならぬ「納豆売り」が出てくる。
 井上ひさしさんは「庄内おばこ」を参考にして作った歌だといっていたと言った後、おどけて「パクリ?」と映美さん。
 次に「どんどんぱんぱん」が歌われた。
 「月夜のらくだは泣いているだろうか」。これは映美さんの作品で、2005年に上々颱風として発表されている。


 ここで3月に予定されているペルー・ツアーの話をした。
 そして歌はエディット・ピアフの「群衆」に移った。
 続いては、この日も小原監督が会場に来ていたドキュメンタリー映画「原発をとめた裁判長」のテーマ曲「素速き戦士」を歌った。
 「まつろわぬ旅」を披露した後は体操の時間。
 ここからはアンコール。「テレビをつけたら悲しいニュースがたくさん流れている。でも悲しいことよりちょっとでもいいことが増えればいいなと思って歌ってます」。
 締めくくりはソロアルバムのタイトル曲「うた」だった。
 そう、映美さんの魂からの歌、唄、うただった、

  坂本弘道さん
 桜井芳樹さん
ロケット・マツさん


 

 

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