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なかなか洒落たトイレでしょ。

すみません。のっけからトイレの写真で。。。
めでたく、今年度、山口県防府市とお仕事ができることになりまして。
そこで、先日、ロケハンとして行ってまいりました、旧毛利家本邸へ。

で、こういう紹介サイトで絶対に載ってないであろう写真をトビラにもってきたわけです、はい。

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ここ、隣の毛利氏庭園と合わせて入場料1,000円(2019年10月現在)だったんですが、いやあ、お金払う価値アリです!
その理由はというと・・・。
この本邸、作られたのは約100年前の大正時代なんですが、現在の貨幣価値にして300億円以上もお金をかけて作られているんです! 
300億円ですよ、300億円!!

東京ドームの建築費が約350億円とのことなので、一軒の家を建てるのに東京ドームと同じくらいの予算を使ったと。ほら、これだけで見る価値アリでしょ。

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300億円の魅力その1
こちらの廊下です。
よく見てください。
普通の廊下だと幅数十センチの板を並べて作りますよね。ところが、この写真の廊下、その板の切れ目がありません。
そう、これ欅の”一枚板”なんです。
いやあ、教えてもらうまで、フツーに通り過ぎてましたわ。。。
あぶないあぶない。

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こういう古い建物とかお寺とか行ったとき、私、絶対に見るんですよね、天井を。
建築の専門家ではないのですが、古い建物の場合、天井を見るとその部屋とか建物のランクが分かるんだそうで。
で、ここはというと、立派な格子状になっていて、角が丸い折上格天井になっているということで、もちろんこの建物の中で、一番ランクの高い部屋。

で、ここ毛利家本邸の面白いところは、釣られているシャンデリア。
100年前の建てられたときから電気のシャンデリアがあったそうで、そのシャンデリアがまたかっこいい!
この部屋のランプの数が5つってこと、覚えておいてください。

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他の部屋もシャンデリアがあるんですが、こちらはランプが2つ。

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こちらの部屋のシャンデリアはランプが3つ。
なんとなくわかりました?
実は、このシャンデリアのランプの数でも部屋のランクを現していたと!!
ランプの数が多くなればなるほど良いお部屋だったんです。

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たしか、ドイツ製とか言ってましたね。
わざわざ、ドイツの職人にこの透かし彫りも作ってもらったそうです。
ただ、さすがに感性と経験がちがったのか、日本の職人が作った欄間とかと比べると、彫りの精度は若干甘いんだとか・・・

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で、毛利家本邸に行ったときには、絶対に隣の喫茶店(&ギャラリー?)でお茶を飲んでください!

そこですることはただひとつ。
マスターに毛利家やこの建物について質問してください。ほんと、なんでも答えてくれます!!
入場料を払って入る、毛利家本邸は国の重要文化財なんですが、この隣の喫茶店も重要文化財。で、さらに一般の観光客がほとんど気づかない建物があることも教えてくれたんです。
それがこれ!

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おお! 廃墟!?
テンションがあがりますが、これでも文化財です!
といいながらも、今は物置としてしか使われていない建物で、当時は人力車の運転手さんなどが休憩したりするような場所だったと。

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この建物や大きな蔵の存在を教えてくれたこと、いやほんと、マスターありがとうございました。
甘味、うまかったです!

     (取材日:2019年10月)

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