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昭和に還る宿 (修学旅行用の宿??)

この前、家の鍵をなくしてしまいまして・・・
おかげで、家があるのにノマドになってしまったんです、2日間ほど。
その時に泊まった宿がこちら、本郷にある「鳳明館森川別館」

前からこの旅館、気になってたんですが、本郷とかそのあたり全く土地勘もなく・・・。ま、こんな機会のときにしか東京の宿って泊まりませんもんね。

着いたのは、チェックイン限度ぎりぎりの22時前だったんですが、女将さんがいろいろ説明してもらいました。それが、ぱっと泊まっただけでは見落としてしまうようなところをいろいろと教えてもらいました。

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玄関。
はい、玄関です。靴箱に宿泊者名が書いてあるのも、懐かしい感じがするんですが、ここにもなかなかの秘密があったんです。

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ここ。飾り用の軒なんですが、使われている竹の断面、よく見ると四角!!
四角?? これ、どうやって作ったん??
よく見ると、上の横に貼り付けてるのも四角い竹です。

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きれいに敷き詰められた那智石。使い込まれた感もあってピカピカ。
よく見ると・・・。花柄に並べられたところが!
こういうところが、当時の職人のこだわりなんでしょう。
が、サイゼリアの間違い探し並にわからんて!

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23時までというお風呂に行ってみた。
男湯は、「ローマ風呂」らしい。
はて。昭和感ただよう本郷の旅館でローマ?
階段をおりて、扉をがらがら・・・

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すみません。誰もいなかったので、撮らせていただきました。
ちょっとかわいいでしょ、丸い湯船。しかもこれ、タイル張りです。
本当はコンクリートにしてしまう方が水漏れもなくメンテもしやすいはずなのに、こういうところをちゃんと補修して使っているところ、地味に大好きです!
で、壁を見ると・・・

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ちゃんとローマでしたわ。笑
このタイルも当時のものらしい。

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これ、部屋の中にあった注意書き。
「生徒の皆様へ」。はい、立派なオトナですが・・・

(追記)
なんか、ここは今でも修学旅行で使ってるそうです。
ってことは、この注意書きも現役と!

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このタイル張りの流しもいいねえ。

昭和を十分に感じれて、そんなに高くない。(私が泊まったときは7,600円でした。)
ここ、家出したくなった時とか、異世界を感じたくなった時にはピッタリの宿なんではないでしょうか。
こういう場所、土地代も高いし、普通のビジネスホテルやマンションにしたほうが管理もしやすく儲けやすいんだと思うんです。
確かに、この付近でも昔の旅館や下宿が取り壊されているそうです。

”昭和の時代の建物を実際に宿泊体験できて、当時の痕跡を楽しむ”という稀な経験ができる場所。
女将さんの話も非常に面白かったです。

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今度は、ここで「オトナたちの修学旅行」をやってみたいな。
ありがとうございました!
お世話になりました!

     (取材日:2019年9月)

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