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漁師の謎のルール

先日Yahooニュースでショッキングなニュースを見ました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cf34774778fa20669f7df49e5352a7f89c2872f

青森県陸奥市でホタテ漁師が3人亡くなり、1人不明になった事故。

私はこの記事を読んだ時に友人である若い漁師が話していた事を思い出しまし。

ホタテ漁は夜中0時に浜に集まり、風、雨、波の状況を鑑みて出航の可否を決めます。
そして、そこから船を出し、3時頃に浜に戻り、雑物処理をして、5時に出荷します。
これは、漁協と仕入れ業者の都合です。

夜中の作業
辺りは真っ暗、私の視界は船のライトだけ。

この写真を撮ったのは、夏場だった記憶があるので、寒さはそれ程でもないし、波も比較的落ち着いていました。
しかし、冬場の海は、更に視界が悪くなり、レーダーを頼りに船を動かします。
しかも、三陸の冬の気温はマイナスです。非常に寒く、暖も取れません。
海は死に直結する場所なので、常に危険と隣り合わせで漁をしています。
更に今の漁師の平均年齢は60歳であり、その60歳が若手と言われる恐ろしい状況です。
※友人は30代後半で15年、ヒヨコと言われます。
車の運転でもわかる通り、高齢化が進めば事故の確率が増える訳ですが、『今までこれでやってきて事故が起こらなかったから大丈夫!』という変な自信があるようでルールは全く変わりません。

私は漁師さんたちを支援していくと共に、日中収穫をできる仕組みづくりをしています。
それが、ホタテの陸上養殖実験にも繋がります。

今回の事故を機に、ルールが変わる事を祈っています。

亡くなられた方のご冥福を祈ると共に、行方不明の方が見つかる事を心より祈ります。

出荷直前のホタテ

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