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自分は雨自体はそんなに好きでは無いのだけれど、恋愛に関して雨は大事になってくる瞬間があるんじゃないかなと思っていて。
例えば晴れの日に2人で歩いてももちろんいいんだけど、雨の日に1本の傘で2人で歩くことはその事象に特別に相合傘っていう名前がついていたりする。

なので「晴れる」という普段であればプラスに聞こえる言葉を今回はマイナスで使ってみました。
雨だからこそ、感じる感情や理想があって、晴れてしまったらそれは実らないのかもしれない。
恋愛と雨にはそういう関係がうっすらと存在しているのではないかなあと思います。

よろしくお願いします。


雨が降ると知っておきながら
靴下も傘も持たなかった
このまま雨に打たれていたら
君と二人歩ける気がした

そんな不器用な私だった
狡い自分に嫌気が差した
それでも目を見れば見るほどに
雨が強く降りかかっていた

雨が止まないから 君に恋をしたんだ
傘が足りないから 君に恋をしたんだ
二人に一つでいい 今だけそう思うの
止まないで 止まないで 擦れた肩の上

覚えていたいと思ったほど
いつの間にあっさりと忘れた
逆にどうでもいいことばっか
なぜかずっと記憶に残った

そんなことがずっと多かった
でも君の全ては覚えてた
どうでもいいなんて思ってないよ
じゃないときっと晴れてしまうわ

夢が覚めないなら いつまでもこのままで
肩を濡らしながら 君と二人歩いて
時々 指さされて からかわれたりするの
話せない 目を見れない 不慣れで 初心な 頬の色

傘などなんでもいいと思っている君の
その簡素で透明な傘が
私はお気に入りなの
だって
君の横顔がよく見えるから
私はその靨が浮かぶ様を
横目に見ていられるの

雨が止まないから 君に恋をしたんだ
傘が足りないから 君に恋をしたんだ
二人に一つでいい 今だけそう思うの
止まないで 止まないで

私と君の歌



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