確かにその日の気分によってバンプの最高アルバムは？って問いへの答えは変わる気はしてるんですが、今日はコスモナウトです。

　このアルバムの中にはbeautiful gliderとイノセントとか言うガチ名曲があります。全曲名曲だと言う異論も大いに認めますが、今はこの二曲が自分の中で強いので今回は異論は異論です。

　確かあのアルバムの二年後くらいにGolden gliderっていうアリーナツアーがあって行った思い出があります。DVDも買いました。その時のセトリに多く入っていたのがCosmonautのアルバムからの曲だったんですね。当時私はこのアルバムに対して苦手意識があり、他のアルバムしか聞いてなかったので、なんて曲だろう...？わー！ゼロだ！友達の唄だ！天体観測だ！みたいにライブが終わっていった記憶があります。

　サカナクションのYouTubeチャンネルで「浴びる音楽」とそれ以外の音楽があって、「浴びる音楽」は前情報を何も知らないまま音楽の中に立って音楽を感じること、みたいな紹介をしていたんですが当時の私にとって好きなバンドの割に「浴びる音楽」だらけのライブだったんですね。

　「浴びる音楽」と前々から知っていて「迎えに行ける音楽」の間に優劣なんかないと思いますが、そういう常に知っている物だけとか見慣れたものだけというホメオスタシス的な安心感には定期的に飽きが来るので「浴びる音楽」を体験しにライブやフェスに行ったり、ジャケ聴きする人間になったきっかけもこのライブにあるのかも知れないです。
　元々楽器をかじっていて知らないものばかり聴きたがったのも勿論あると思いますが、浴びて耳に馴染んできて、その音楽が迎えに行ける音楽になっていく間の時間、感覚がすごい好きなんですよ。

　で、このイノセントとbeautiful gliderはその素直に迎えに行ける音楽になっていく時間が二年くらいかかった曲というか良さに気付くのに二年くらい必要だったんです。これは単純になんか小難しい曲だなと言う印象から遠ざけてました...
　
　そしてこの二曲の場合、耳に馴染む段階を飛ばして思い出したように聴いたらめちゃめちゃ良い曲だったという特殊な曲で六年くらい思い出したときに天体観測と一緒に聴いてます。

　
　まずはとりあえず二曲聴いて欲しいんですが、イノセントの歌詞すごくないですか？全部すごいんですけど特にサビが好きです。

　君がどんな人でもいいから力になりたいってあの前置きから言い切ることができるのは、ずるすぎるというかもはや聖書きかされてるのか？って言う気分になりましたし
　なんだよ神の愛かよって世界です。なんならこの歌詞聖典にしてどっかで宗教開けそうなまであります。

　当時私は誰か一人を好きとか嫌いとか無関心だとか気持ち悪いだとか愛してるとか言うのって差別の延長線上にある気がしてたんですけど、そういう卑屈さを肯定しつつ改めさせてくれたのかも...的な？
　
　宗教の例えはちょっとよくなかったかもしれません。反省します。陳腐化しちゃうとはこういうことなので本当に聴いてくれ！

　beautiful gliderも良い曲です。陳腐化現象に気付いたので紹介はしませんが聴いてほしい一曲です。

　浴びる音楽の体験てオンラインだと本当に難しいと思うんです。先々月山下達郎さんのオンラインライブ見てて本当に感じました。体が揺れないというかこの楽器が鳴ってる音はここじゃないどっかなんだよなって思うと音質以外YouTubeと変わんないじゃん！となる。知らない曲が出ても手元で調べちゃうからなんか慣れない。
　単純にオンラインライブに不馴れって言葉で全部片付けられちゃうのかも知れないですけど。

　だからライブに行きたいし、たくさん知らない音楽聴いてちゃんと自分の中に落とし込んでいきたい。スパソニ行きたい。オリンピックよりもスパソニ行きたい。

　スポティファイとYouTubeのアルゴリズムは優秀でそれなりに浴びる機会をくれるから好きだけど、守備範囲内からしかおすすめされないのがむずがゆい！！
　
　もう話したいことどんどん出てきちゃうから一旦おしまいです！

　チャマにも色々言いたいことあるけど所詮私は外野なので一言しか言いません。本当にイノセント聴いてイノセントになってくれ！