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#1_2 アイドルの価値

#1系統では「アイドルとは何か」をもとに、アイドルの歴史や存在意義みたいなものを深掘りしつつ、その価値提供、顧客体験の本質を探索していきたい。前回の記事ではアイドルの定義を考えた。

アイドルの体験価値提供

これが本当に難しく、本当に多種多様あるなと思いつつ、現在のまとめを#4_1で出てきた分解の木ベースで考えていく。

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※2021年1月20日現在の分解の木。ここから増えていくことになると思う。

企業(アイドル・運営)と消費者(ファン)の接点

アイドルの価値体験において、ファンと接点を中心に考えていくと主に5つに分類できるのではないかと思っている。それは「ライブ」「特典会」「SNS・メディア出演」「運営」「ファン」の5つに分かれる。

ここで普通のブランドと異なるのは普通であれば商品(=アイドル)、企業(=運営)とは別に消費者(=ファン)が存在することであると思う。
普通のブランドは企業↔︎消費者のコミュニケーションを核に、その中でブランド体験を実現していく。
一方アイドル、こと地下アイドルに関しては、現場(ライブハウス)で消費者としてのファンがおり、また同じ推しメン・グループで交流もある。(具体的にどのような交流かは今後記載する)

各接点の深堀り

そして、さらにそれぞれについてもさらに細分化が可能である。
ライブパフォーマンスについては歌、曲、ダンスにとどまらず、顔、衣装、そしてレスがある。
また、特典会(いわゆる握手会やチェキ会)についても顔だけでなくトーク、コスパがあり、SNSやメディア露出も面白さや写真写り(ここの言葉もう少し良くしたい…)などが評価される。
さらに運営はワンマンや対バンの構成やそもそも運営としての姿勢(金をチラつかせるかなど)、そして何よりグループとしての成長ストーリーも必要である。
そしてファンでは周りの人と仲良くなれるか、連帯感を持てるかとなる。

この中で食前舌語がアイドル内で特徴的だと考えるのは「振付」「レス」「対バン」「方針・ストーリー」「ファン」である。
といってもここを深堀するのは今後にするが、特徴的であり、ここがアイドルがファンをつけるうえで重要なのではと感じている。

例の提示:指原莉乃

ここで有名なアイドルをこの枠組みに当てはめて少し科学してみよう。

例:指原莉乃
まず(失礼ながら)歌もダンスも顔も圧倒的に優れているとは言いづらい。
ただ、優れているものとして「レス」「曲」「トーク」「面白さ」「方針・ストーリー」にあると考える。

「レス」
あまり知られていないかもしれないが、ライブ中の指原は歌というより”煽り”を担当していることが多かった。煽りとは曲中の掛け声(アイドル界隈のmix)をアイドルが促す行為といえるが、これが一種のアイドル-ファンの交流の1つであったといえる。
「曲」
指原莉乃の代表曲といえば、言わずもがな『恋するフォーチュンクッキー』であるが、実はHKT・指原のセンター曲は良曲といわれるアイドルファンにとっていい作品が多いとされる。
「トーク」
ここに書かずともみな知っている。ただ、実はAKBINGOでは最初ドルオタとして出演しており、これは当時の番組制作陣に売り込んだといわれている。(その当時、AKB×オタクを売り出した人は指原だけであり、これがAKB以外も含めたオタクに響いたともいえる)
「面白さ」
指原莉乃の強さにSNS戦略がある。当時ギネス記録として「24時間での個人ブログへの最多コメント」(約81万件)を持っているが、これは1日のブログ更新200回という企画のもの。ただ、秋元康も絶賛する最初の投稿は、ネギが道路に落ちていたというもの。ある意味他との差別化ポイントである。
「方針・ストーリー」
彼女を最もアイドル足らしめたのは、彼女の成長譚にあるといえる。メディア露出も多く、ついに総選挙で4位まで上り詰めた。
しかし過去の恋愛報道をもとにHKT48 への異動(左遷、というより立て直し)になる。その中で自らの立場を考え、HKTのために自己犠牲をしていく姿に多くのオタクが感動し、結果として当時1位候補の大島優子、渡辺麻友を破り見事1位を獲得した。
ここで特筆すべきは第6回の2位以外すべての出場回で指原の順位は上がっている、もしくは1位防衛なのである。これは一つに「成長」というものであり、応援の報酬としての成長としてとらえられる。

ちなみになんでこんなに詳しいか。食前舌語は指原が推しメンなのである。

まとめ

アイドルの価値は多様ではあるが、細分化していくと5つに分けられる。
特に「振付」「レス」「対バン」「方針・ストーリー」「ファン」
が特徴的な要素であるといえる。

閑話休題

私もレスもらって嬉しくなりながら家に帰った日々があったなぁ…笑

続編はこちら

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