借金800万円、アルコール依存症の底辺男が25歳Fカップナースと結婚した話①

自分の危機的な状況に全く気付いていませんでした。ボーナスが出ればなんとかなるという気持ちで焦りはありませんでした。

激しい仕事のストレスで心が荒み、金遣いが荒くなっていました。体力も落ちていて10分以上歩くことがあると必ずタクシーを使っていました。収入と支出のバランスは崩れ、いつの間にか800万円(車のローン250万円含む)もの借金がありました。仕事の人間関係の辛さから軽いうつ病になり、最盛期はデパスを10錠は飲んでいました。

そんな私が生存本能の危機を感じたのか、婚活をはじめました。当時一般的になっていたマッチングアプリ「ペアーズ」です。年齢が30半ば近くと歳をとっていたこと、容姿があまり冴えないこともあり、なかなかマッチングに至ることはありませんでした。年収欄は多少サバを読み、写真も若くて痩せていた時のものを使ってなんとか会おうと試行錯誤しました。

「ペアーズ」を初めて3ヶ月ほど経った頃、すごく童顔でかわいくて25歳看護師という子にいいねを送りました。1,000以上いいねがついている子だったのですが、なんと返信がきました。お互い漫画が好きということもあり、意気投合してすぐに会うことになりました。

実際に会ってもかわいくて、何か不思議な魅力のあるかわいい子でした。借金やうつ病、アルコール依存症のことなどもちろん話すことはありませんでした。

次第に仲良くなり、ディズニーでの帰り道彼女を送っていった帰りに告白をしました。なんとOKをいただけました。その帰り道は天にも昇る心地で、高速道路を駆けました。

デートを重ねて次第になくなり、ほぼ同棲のような生活になりました。この子と結婚したいそういう思いが強くなっていきました。彼女の親にも会うほどの仲になりました。

そんな中、私の部屋にあった薬からアルコール依存症であることを彼女に知られました。それまでデートに行っても肝臓を痛めて酒は飲まないと言っていました。彼女に見つけられたのはレグテクトという飲酒欲求を抑える薬です。彼女は精神科系の看護師だったので、そのような薬に詳しかったのです。

それでも彼女は別れませんでした。なぜかはいまだによくわかりません。「地獄を見たければアルコール依存症の家庭を見ろ」と言われるぐらい過酷な病気です。まただらしないイメージがあり、世間的に同情もされづらい病気でもあります。

バレたことで心に抱えてたもやもやがかなりなくなりました。その後も結婚に向けて順調に進んでいきました。ただある一通の葉書が届いたことで事態は急変をしていきました。

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