読書メーター(Pさん)

 読書メーターというアプリを使って、何を読んだのか、今月は何冊読んだとかいったことを記録に取っている。この記録を、なるべく伸ばそうと思って日々読書に励んでいる。

 しかし、あんまり強制的に読んでも、自発的に読まなければ入ってこないだろうとか、そんなことを思って、今までそれほど真剣に見てこなかった。読書の記録というものを。しかし、事ここに及んで、最も読んでおきたいもの、読まないでははじまらない本などだけに絞ってすら、読み切れていないという現実が明らかになってきた。それなので、いわばレコードに挑戦するかの如く、先月からいろんな本を読みはじめた。
 気合を入れて読んでいたつもりだったが、先月は四冊だった。これで、あんまり一冊に留まっている、ということもなくなってきたのだが、どうせそれほど濃く読めていたわけでもないということに気がついてきて、ひき続きそういう読み方をしていくことにした。
 自分は、こうして、本を読んだり書いたりすることによって、何がしたいのか? どうなると思っているのか? だんだんわからなくなってきた。

 記録を見ていると、割と自分にとっての精神的支柱となっていると思っていた作家について、それを避けると言ってもいいかもしれない、周囲の本は読んでいるけれども中心と思える作家については読んでいなかったりすることがわかった。これは良いことなのか、悪いことなのか? またどうすればいいのか? それもよくわからないし、まだ考えていない。優れた作家というのは、本当に限られている。しかし、その一人の作家の著作を、一生の内で全部読めるとは限らない。一体、この辺の勘定はどうなっているんだろう。

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