モノを手放す

佐々木典士著書の「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」という本にかなり衝撃を受けたのでこんな時間ですが書いております。私は、仕事をやめてから断捨離をしました、いえ、してはいたのですが、この本を読むまでは未完成であったと考えております。それと、ミニマリストという定義の理解が甘かったと反省しております。私は、この本を読むまで自分はミニマリストにはなれないと思っていました。その理由は好きなものに囲まれて過ごすことが大好きだと信じ込んでいたからです。

私は、アニメや舞台などのサブカルがとても好きです。何よりグッズ収集をしており、缶バッチやらアクリルキーホルダーやらがジャラジャラ家にありました。しかもそれを全部カバンにつけたりなどはしません。その9割がお家の中で眠っています。断捨離を始めてからは、そのグッズの量もかなり減ってはいたのですが、今回この本を読んでからアニメグッズは9.9割捨てることが出来ました。書物も全て手放し、どうしても縁が切れない書類系のみ残す形となりました。衣類も、本当に手放したくないものを厳選しました。割と窮屈だったタンスの中もすっからかんに。これで終わりではないのですが、今の気持ちはとてもスッキリとしています。この本を読まなければおそらく私はここまでモノを手放すことは出来なかったと思います。そして、手放したことでこんなに晴れやかにはなっていないと思います。

私は、昨日まで部屋に閉じこもって自分の周りを囲むモノを見渡す生活が大好きだと思っていました。でも、気づいてしまいました、「モノ」は本当の意味で私を幸せにしてくれてはいないのだと。それともう一つ。私は自己理解をしていく上で、「自己表現のためにモノを買ってしまう」ということを知りました。それがほとんど同じ表現でこの本に書かれていることもまた衝撃でした。自分を表現するために買った「モノ」に自分を奪われるのはもう終わりにしたいと考えました。

そして、私が実家から出たくないと決意を鈍らせていた原因の大元は、私が依存していた「モノ」であると確信しました。そりゃそうですよね、あんなにたくさんのモノを持ってどこかに移動するのはとても大変ですし、コストもかさみます。この本のおかげでものの支えが取れたような感覚です。

私にとってのミニマリストはまだ模索中ですが、その答えが出るまで。それと、この本の中に、ミニマリストを語る時に「東日本大震災」というキーワードが登場していたことも私にとって大変印象深いものでした。


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