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【noteで学ぶ健康習慣の科学⑤-4:ヒトにも腸内細菌にも超有効。最強の食物繊維と名高い『イヌリン』を徹底的に調べてみた(糖尿病とイヌリン編)】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。
 
【『イヌリン』調べてみた】第4回目です。
 
 今回は『糖尿病』と『イヌリン』について。
 
(蛙・ω・)<糖尿病……って何だっけ?

 
 糖尿病って、みんな知ってる単語ですけど、具体的にどんな病気、どんな状態のことを指すのか、正しく認知している人って少ない印象(カエルの主観)。

 ましてやその糖尿病にイヌリンがどう関与するのか、なんてまず把握している人は少ないと思うので、イヌリンを調べるにあたって避けては通れない糖尿病に関しても知識を増やしていきます(o・ω・o)少し正しい知識を持っていると、日々の生活が少し変わるかも……。


■そもそも糖尿病とは?

 
(蛙・ω・)<端的に言うと、『血管内に糖が溜まって、血管が壊れて、合併症を発症し、最悪死ぬ病気』です。


 
 これはかなり端折った説明です(o・ω・o)
 

↑こんな状態からの、
 
 こう↓

 
(蛙・ω・)<怖い!
 
 

■もっと詳しく糖尿病を知る

※画像は【糖尿病ドットネット】様から引用しています

(蛙・ω・)<ちなみに『炭水化物抜きダイエット』はこの『糖質を抜こう!』というやつ。しかし炭水化物抜きダイエットが有効ではないのは以前noteに書きました。


(蛙・ω・)<この『インスリン』のおかげで、我々ヒトは糖をエネルギーに変えて、健康な活動が出来ています
 
 という事は、糖尿病というのは……?


 
(蛙・ω・)<さらに、血管が糖で詰まってしまうために、『脳梗塞』『心筋梗塞』のリスクが爆上がりします。
 
 アメリカでは糖尿病患者の7割が脳梗塞か心筋梗塞で死んでいる。というデータがあります。

 
 
(蛙・ω・)<今回重要なのは『インスリン』です。血糖値を抑える働きをする重要なホルモン。

 そもそもアジア人はインスリンの量が少ないというデータがあります。原因は遺伝だったり、ストレスだったり様々。
 
 もう1つの原因が肥満。

・内臓脂肪から分泌される『グリセロール』という物質が増加
・脂肪細胞から分泌される『アディポネクチン』の分泌量が低下
 
このバランスが崩れるとインスリンの働きが低下します

 そしてインスリンの量が低下すると、血糖値が上昇し、血管が傷付き、糖尿病へと至る訳です。

 
 だいたい糖尿病についてはこれで説明できたかと思います(本当はもっと細かい)。
 
 で、本題はここからです(o・ω・o)


■『イヌリン』には、
①『血糖値の上昇を抑える』
②『インスリンの分泌量を増やす』
③『抗酸化作用を増加させる』働きがある



①『血糖値の上昇を抑える』

・イヌリンは糖質(炭水化物)の一種だが、ヒトの消化器官では分解されないため、血糖値が上昇しない

・また、水溶性食物繊維なので、その他の糖質の吸収を緩やかにする働きがある

 
(蛙・ω・)<【イヌリン調べてみた①】で紹介した内容ですね
 イヌリンは果糖の重合体で、ヒトの消化器官では消化されず、腸内細菌しか分解出来ないため、糖質であるにも関わらず、血糖値が上がらない物質であることが解っています。
 
 そもそも血糖値が上がらないのだから、イヌリン摂取による糖尿病のリスクが無い訳です。
 
 

②『インスリンの分泌量を増やす』

・腸内細菌によって分解されることで、短鎖脂肪酸に変化し、インスリンの分泌を活性化させる成分に変化する

 
(蛙・ω・)<イヌリンは大腸にいるビフィズス菌や乳酸菌によって代謝(分解)され、短鎖脂肪酸を生成します。
 代謝により、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸が生成されると、血糖調整ホルモン『GLP-1』に作用し、インスリンの分泌が活性化することが解っています。





『GLP-1』グルカゴン様ペプチド-1 (Glucagon-like peptide-1) とは
 
・消化管ホルモン
・消化管に入った炭水化物を認識して消化管粘膜上皮から分泌される
・分泌されたGLP-1は膵臓のランゲルハンス島β細胞に作用して、インスリン分泌を介した血糖降下作用を起す
Wikipediaより

 
(蛙・ω・)<短鎖脂肪酸が生成されると、善玉菌と日和見菌は増殖、身体に有益な働きをするので、悪玉菌の減少や、免疫能力の向上も発生します。
 イヌリン摂取による大きなメリットの1つです。

 

③『抗酸化作用を増加させる』

・イヌリンを摂取すると『スーパーオキシドジスムターゼ』が活性化し、抗酸化作用が上昇する

 
(蛙・ω・)<これも【イヌリン調べてみた①】で紹介した内容ですね
 今回使用している画像で言うと、

 糖尿病は、活性酸素が血管を傷付けることで重篤化していきます。
 
(蛙・ω・)<この活性酸素を分解するのが『スーパーオキシドジスムターゼ』です。
 

 

 

 
(蛙・ω・)<既にイヌリンは糖尿病患者へ有効な食事療法として利用されています。
 
 その背景にはこういったバックグラウンドがある訳ですね。

 今回も勉強になったなぁ(o・ω・o)そしてますますイヌリンを摂ろうという気持ちが強くなりました。
 
 
(蛙・ω・)<ちなみに、血糖値コントロールに必要なイヌリンは一日10gまで、だそうです。
 それ以上は摂っても効果が上がらないというデータが出ています。
 
 糖尿病予備群だからと言って、イヌリンをたくさん摂っても焼け石に水になってしまう可能性があるので(ましてや摂りすぎると胃腸障害を起す可能性があるので)、大人しく、基本的な食事改善と、運動習慣作り、そしてイヌリンを一日10gプラスする。
 
 というサイクルを作りましょう(o・ω・o)その方が健康的です。

 
 
 

 という所で今回は以上でございます。
 イヌリンに関して、書きたいこと、調べれることはけっこう深く掘れたと思うので、次回は『イヌリンまとめ』のnoteでイヌリンシリーズを終わりたいと思います。
 
 それではまた~(o・ω・o)ノシ





【参考資料】

糖尿病ドットネット
内臓脂肪が招く血糖値の上昇 油断していると血管はピンチ
フジ日本精糖株式会社
イヌリン/Wikipedia
GLP-1/Wikipedia
スーパーオキシドディスムターゼ/Wikipedia

イヌリンこそ最強の食物繊維なのでは?説/パレオな男

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