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野球選手のリハビリテーション〜体幹編〜 【野球選手の腰椎分離症】

②野球選手の腰椎分離症
〜治療家が知っておきたい科学的知見〜

*このnoteを購入いただくと、2023.03.04(土)に開催されたオンラインセミナー『野球選手の腰椎分離症〜治療家が知っておきたい科学的知見〜』のアーカイブ動画、PDF資料(期間限定)を手に入れることができます。

スライド69枚・引用文献66本


セミナー内容

〈概要〉

日時:3月4日(土) 21:00〜22:00+質疑応答
オンライン開催(zoom)

料金:3000円(税込)
   無期限アーカイブ視聴可能、PDF資料付き

対象:理学療法士、柔道整復師、鍼灸師などの治療家・学生
   野球現場に出ているトレーナー など

・腰椎分離症とは
・分離症野球選手の特徴
・分離症の身体機能と改善方法
・分離症の未来 予防はできるのか?
・質疑応答(フリータイム)

〈内容〉

腰椎分離症は成長期のスポーツ選手に多い疲労骨折です。
特に野球はスポーツの中でも多いとされています。

セミナー資料より

その野球には分離症になりやすい特徴があります。
そして、分離症には特有の身体機能があることも最近の研究で明らかになりつつあります。

例えば、『腰椎分離症の93.8%の患者は、下半身の柔軟性低下(HBD、SLR、FFDのいずれかの陽性)が認められた。一方で、分離症以外の腰痛群ではいずれかの陽性率は73.8%であり、腰椎分離症ではない人と比べると腰椎分離症の患者はより柔軟性が低下している』と報告されています。

Kemmochi M, et al. J Orthop. 2018
セミナー資料より

HBDは大腿四頭筋、SLRはハムストリングス、FFDはハムストリングスと腰椎屈曲の柔軟性の評価指標です。

この研究から臨床に活かせることは、腰椎分離症のほぼ全員に下半身の柔軟性低下がみられるということ、そして、分離症以外の腰痛群よりも低下しており、HBD、SLR、FFDが陰性になることがリハビリテーションの一つの目標になるということです。


さらに、体幹機能に関しては『Sahrmann Core Stability Test(SCST)』という評価が用いられた研究では、「SCSTレベル3をクリアした人の割合は腰痛がない人が87.5%なのに対し、分離症の人は0%であった」と報告されています。

飛田広大, 他. 日本臨床スポーツ医学会誌, 2022
セミナー資料より

また、SCSTは終末期腰椎分離症に罹患していても、腰痛なく野球ができる基準としても研究が報告されています。

以上のことから、腰椎分離症になる人は体幹機能の低下があることが明らかになり、発症予防や再発予防としてSCSTレベル3をクリアすることが基準となると考えられます。



このようにセミナーでは、腰椎分離症の野球選手の治療をする上で、知っておきたい基本的なことから最新の知見まで幅広く扱います。またアーカイブ動画やPDF資料もついていますので、いつでも復習可能です。

このnoteを購読し、セミナー動画を視聴することで、腰椎分離症への理解が深まり、「なぜこのような治療をするのか?」という科学的根拠を持った状態で治療を展開できるようになります。また患者や家族への説明もより分かりやすくスムーズに行えるようになります。
野球選手のリハビリに興味のある方ならどなたでも大歓迎です!

*本セミナーは治療家向けの内容となっております。指導者や保護者、選手の方向けのセミナーも別日で開催予定ですので、そちらにご参加ください。

〈受講者の感想〉

・現状、日本におけるリハビリテーションに関する報告は多くはありませんが、今後調査するにあたり大変参考になる内容でした。

・資料、説明等がとても分かりやすく、障害の特徴やメカニズム、評価法等学ぶことができました。今回学んだことを現場でもどんどん活かしていきたいと思います

・病態からわかりやすく説明があったところ

・骨癒合の状態や期間によって患者家族へ復帰基準の目安や運動開始時期を明確に伝える事ができると思いました。基礎知識から評価まで腰椎分離症についてより深く学ぶことが出来とても勉強になりました。

・エビデンスに基づく知見と、未だに研究が難しい分野も教えて頂けた。また、腰椎分離症に限定した講義内容も良かった。

アンケートより原文のまま抜粋

満足度平均:9.5点
(0:とても不満〜10:とても満足)

〈受講者の方〉

・理学療法士
・柔道整復師
・トレーニング指導者(S&Cコーチ)
・医療系の学生
など

〈自己紹介〉

矢部和樹(理学療法士、修士(保健学))

活動
・整形外科勤務
・野球をはじめとするスポーツ選手のリハビリに従事
・中学硬式・高校野球部トレーナー
・公認野球指導者(U-15)

興味がある方はぜひご購読ください。
では、お待ちしております!


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