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毎日エッセイ:陰キャとかいう被搾取階級

 Youtubeを見ていると、マッチングアプリの広告がよく流れてくる。こういった広告は、ユーザーの年齢・性別といった属性や視聴・検索履歴などに基づいて、関係のありそうなものがレコメンドされるらしい。つまり、僕はグーグルからも「恋人欲しさにマッチングアプリを始めそうな非モテ陰キャ」と見なされているのだろう。

 ここ最近のマッチングアプリは、非モテを対象とした広告を打ってくる。例えば「アニメ・ゲームなどの趣味でマッチング」を謳っていたりする。言わずもがな、非モテ陰キャオタクを釣ろうとしている広告だ。
 他にも、太っている食事中の女性を映して、「胃袋もマッチングしない?」とか言ってくる広告もある。これは「食事量の多い、太り気味な男性」をターゲットとしている、と考えられる。「太っている」という属性は不健康に見える。恋愛において、はっきり言ってマイナスに働くことの方が多い要素だろう。つまり、こちらも非モテ向けの広告という訳だ。
 非モテというのは、マッチングアプリにとって都合のいい客だろう。だからターゲットにされる。男女の関係が成立すれば、アプリは消されてしまう。しかし、なかなか相手が見つからない非モテ陰キャは、ズルズルといつまでもアプリにしがみついてくれる。

 陰キャというのは、何かしら心に満たされないコンプレックスを持っていることが多い存在だ。悪い人間たちは、そのコンプレックスを食い物にしようとあれこれ策を講じてくる。「神のみぞ知るセカイ」の、人の心の隙間に入り込む、駆け魂のような奴らだ。
 恋愛面でコンプレックスを持っているならば、前述したようなマッチングアプリがそれを食い物にしようとしてくる。noteにも、「モテる方法」と称して、記事を売ろうとする自称恋愛アドバイザーがいる。孤独を感じているものには、友達になるフリをして怪しい勧誘が寄ってくる。陰キャは、己のコンプレックスと戦いつつ、これらのような悪い人間たちから身を守ることを意識して、生きていかなければならないのだ。

 


 、、、と、あれこれ語っといてあれだが、怪しい恋愛アドバイザーはともかく、マッチングアプリは恋愛の機会としてはそこまで悪いものではないと思う。僕はマッチングアプリエアプだし、あまり偉そうなことは言えない。明らかに陰キャを釣ろうとしている広告にムッとして、穿った見方をしながら書き始めのネタに利用させてもらっただけです。


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