見出し画像

共感力のあるチームを作りたい#2~まずは自ら共感する努力をする

私は課長としてチームを持たせてもらっていますが、そのチーム力を上げていくために、課長が指示した分担で業務をするのではなく、チームメンバーがお互いの業務を理解しあい、自ら「こうしていきたい」と言い出せるチームを作っていきたいと考えています。

ここで意識したいのは「共感」です。お互い自分の理想、希望、想いを話し合うためには、共感する風土があることが前提だと考えます。

共感されないと思うと話すほうは話せなくなります。

今回、チーム内で話し合う機会を作るようにしましたが、”共感する努力”をしようね、という話をしました。

そのミーティングを実施する前に、毎週定期的に行っている各メンバーとの1on1で改めてこの件を全員と話しました。

以前お話ししました通り、私のチームは私を入れて6名ですが、私以外は3名が一般職、2名が総合職です。
一般職は皆ベテランです。二人は勤務20年を超えており、私よりも先輩です。一方で総合職は5年目程度で、どちらかというと若手です。

まずはこの総合職若手と話しましたが、意見として出てきたのは、「年上には話しにくい」ということです。
彼らは素直な人柄で、非常に聞き上手です。そういったこともあり、一般職メンバーから信頼されており、チームに貢献してくれています。

しかし、本人の悩みとしては、「話を聞くのはできるが、自分から話すのは非常にやりにくい、どう思われるか不安だ」と思っているようです。

一方で、一般職メンバーと話すと、「総合職相手に意見は言いにくい」というわけです。先ほど、総合職メンバーが一般職メンバーから信頼されている、という話をしましたが、それは一般職メンバーが自分の仕事をする上での相談事を聞いてくれるからです。

自分の仕事の困りごとを相談することはできるが、その仕事以外の希望であったり、考え方を話すのは気まずい気がしてやりにくい、というわけです。

チーム全体には、「話し合いをしましょう」と言ったものの、一人一人に意見を聞いてみると、それぞれの事情で「話しにくい」と思っている

これはこのままではうまくいかない、と思いました。

1on1の時に、彼らには以下のように話しました。
・今回はお互いの考えを共有するのが目的。何かを決めようとしているわけではない。優劣をつけようとしているわけではないことは理解してほしい
・確かにほかのメンバーを意識すると話しにくいかもしれない。そうしたら、課長に聞かれたから課長にこたえる、というつもりで話してくれて構わない。私としても話しやすい質問をするように最善を尽くす
・ただし、聞く立場の時は、みんな話しにくい中話してくれている、ということを理解して、「聞いている姿勢」を見せることを意識してほしい
「そうだね」と言うとか、頷くだけで話すほうは楽になる。私から全員にお願いするので、話す人のために「聞いている姿勢」をする努力をお願いしたい

自分が話すことを意識すると難しさばかり浮かびます
それは当然です。今まで話していないチームで話すのですから、簡単なことではありません。

しかし、自分が「聞く姿勢をする努力」をして、話す人が「話しやすい雰囲気」を作るようにする。そして、自分が話すときは周りがそうしてくれる、と思って話す。

今回、全員に「聞く姿勢をする努力」をするようにお願いしていますし、全員に「各メンバーに聞く姿勢をする努力をするようにお願いしていること」を伝えています

今回、「共感できるチームになりたい」ということは全員に伝えています。しかし、そのために各メンバーが「共感させよう」と思ってしまうと、自分が話す内容にばかり目が行きます。そうするとプレッシャーにしかなりません。なかなか前向きになれないでしょう

私は、まずこのチームに必要なのは、内容よりも、雰囲気だと思っています。
ですから、まずは「聞く姿勢」をすることで、雰囲気をよくして、話す人の後押しをしよう、とお願いしました。

このお願いに対し、各メンバーとも「やってみます」と言ってくれました。

実際の話し合いでどうなるかわかりません。でも、少しでもそうしようとしている姿勢が見えるといいな、と思っています。

楽しみにしています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?