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"ちょっと変わった子"という表現/映画「こちらあみ子」鑑賞

2024/2/27(火)
曇り

今日の映画は
「こちらあみ子」

あみ子は父と妊婦の継母と兄の4人暮らし
継母は自宅で書道教室を営むが、あみ子はいつも教室の外
"赤い部屋"への立ち入りは禁止されている

同級生や家族の接し方で少しずつあみ子がどんな存在かがわかってくる
継母とのやりとりは何とも言えない違和感があるものの
父は優しく兄も優しい4人家族
周りからは"ちょっと変わった子"扱い

ある日をきっかけに家族が崩れていく
誰のせいでもない
あみ子のせいでもない

中学生になったあみ子
生活が荒んでいる
一緒に住んでいるのに、そこに"家庭"はない


教室の壁に貼られた同級生の習字作品
好きな子の名前も読めないし、課題の文字も読めない
中学生になっても文字の読み書きが上手く出来ないのかもしれない


父親の決断
どうすることもできないあみ子は
受け入れるだけ

父親の判断は正しいのか
守るべき人は誰なのか
苦しくなる
涙も見せないあみ子
感情がない訳じゃない
あみ子が理解できないのではなく
周りの者があみ子を理解できていないのがたまらなく
見ていて苦しくなる


現状を受け入れるしかないあみ子の姿
これからの成長も考えると
問題が多く、どうやって乗り切って行くのだろうか

"ちょっと変わった子"という表現は
よく使われる
病気でも障害でもない言葉だけど、社会から置き去りにされないように見守り、時には手を差し伸べることを忘れてはいけないと思う






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