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成長期に想う食卓の形 #007

長男に成長期到来

子供達の食欲が止まらない。

中3の長女は受験勉強真っ只中。全く身体は動かしていないのに、脳みそをフル回転しているからだろう。自分の部屋からリビングに降りてくるなり、「お腹すいたー!」
本人曰く、娯楽を断ち切っているので、食べることしか楽しみがないのだとか。
「今日の夕飯て何?」と朝起きたら早速聞いてくるのだが、こちらのプレッシャー半端ない。。

中1の長男は、今までずーっと少食偏食っ子だった。それがここ最近様子が明らかに違ってきている。
朝起きて「腹へった、、」
帰宅して「腹へった、、、」
夕飯食べた後に「腹へった、、」、、、え??
さっき食べたばかりで、何なら食後のデザートも楽しんでたのに、その後にもう一度夕飯を食べるとか。どういう状況、、?
これぞ成長期!!

小3の次男は、特に成長期ではないが、姉と兄に引きづられて食べる量が常に多め。
これは私の盛り付け量が年々適当になっているということでもある。。

こんな具合なので、今日のご飯どうしよう、、、足りるかな。。栄養バランスこんなんでええかな、、と常に考えている気がする。
もともと料理が好きな方ではないので、たんぱく質を与えなければ。野菜もちゃんと入れなければ。毎食ちゃんと作らねば。。と、あるべき論に取り憑かれがち。

祖母との食卓の思い出

そんな時に思い出すのが、自分が幼かったときの祖母との食卓のこと。
母が働き始めてから、毎週土曜日は、祖母が私達姉弟妹3人に昼ご飯を作ってくれることになった。
祖母は食物は良質なものを!という価値観の人だったので、私達のためにミスジの高級肉で焼肉をしてくれたり、立派なカレイの煮つけを作ってくれたりと、土曜日のお昼にしては豪華すぎる食事を毎週食べていたように思う。
確かに美味しかった。美味しかった、、のだが、
何故だろう。楽しい思い出としては残っていないのだ。

ここで綴ったように、祖母の威圧感はとにかくすごかった。

土曜日のお昼の小一時間でさえも、その空気感は私達3人の中に常に流れていた。
”いただきます/ごちそうさま”の挨拶はもちろん、残すなんて許されない。
小食だった私は、並べられたお皿をとにかく空っぽにしないと!と必死。
それなのに、祖母は「おかわりいらんか?」と何度も聞いてくる。。最初は断りきれず無理して食べていたけれど、それを自然にいい感じで断る術を段々と習得していったように思う。
そして、みんな食べ終わると、祖母の弾丸トークが始まるのだった。笑
弟と妹が早く自分達のリビングに戻りたいことをひしひしと感じており、この祖母の弾丸トークをいい感じに切り上げて「ごちそうさま」と「ありがとう!」を気持ちよく伝えられるか、長女としていつもタイミングを探っていたのだった。

栄養より笑顔のある食卓を

祖母とのお昼時間の思い出は、今となっては笑い話。
祖母なりの愛情をたっぷり注いでくれてたんだなぁと感謝でいっぱいで、姉弟妹3人で集まった時には当時を思い出しながら懐かしく話す。

ただ、ここから私が教訓として感じていることは
”栄養より笑顔”のある食卓が大切ではないかということ。
もちろん栄養バランスは大事。
けれど、どんなに高級な食材を食べても、誰とどんな食卓を囲んで食べたのかで美味しさが全く変わってくる。
成長期の子供達に何を食べさせようかと頭を悩ますけれど、
イライラ無理して作るより、お惣菜たくさん買い込んで家族みんなでワイワイ笑い合いながら食べる方がずっといい。

それぞれ外の世界で戦って、疲れたー!お腹すいたー!と帰宅する子供達に、できる限りのおかずとご飯を並べて。
ニコニコの笑顔でみんなで食べたら、どんなメニューも栄養満点になるはずだ。

*写真は先週末に食べたネギしゃぶ鍋。冬は鍋に限る!シメの雑炊まで、あっという間に5人の胃袋の中へ。美味しかった〜


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