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鏡で覆われた“変幻自在”のパビリオン~落合陽一プロデューサーのnull²~

「ぬるぬると動く巨大な生き物みたいなパビリオン」
メディアアーティスト落合陽一さんは自身の手がけるパビリオンを、そう表現しています。(冒頭の画像©2023 Yoichi Ochiai / 設計:NOIZ All Rights Reserved.)

来場者は、鏡のような膜で覆われた建物の前に立つと、自分の姿や会場の風景がゆがんで映し出され、未知の感覚を体験できるそうです。

なぜ、ゆがんで映し出されるのでしょうか。仕掛けは、鏡面仕上げの膜の裏側に設置された機械で、それによって伸縮したりねじれたりするからです。だから、“変幻自在”なのです。

「null(ヌル)」というのは、コンピューター用語で「何もない」を表す言葉。「null²」で「ぬるぬる」という響きにも、パビリオンの動きを感じます。

テーマは「いのちを磨く」です。「磨く」という言葉から鏡を用いて、2つのコンテンツでそれを表現します。1つ目は、建物の外観に姿や風景を映すことができる「人類が造ったことのないような変形建築」。2つ目は、建物内部でのデジタル体験です。

館内では、選ばれた来場者はスマートフォンのアプリで入力したデータや写真を基に作成された自分に姿がそっくりな3Dモデルと対面し、生成AIを活用した会話ができます。選ばれなかった人も、その様子を観覧できます。

落合さんは「世の中になくて、現場でしか体験できない圧倒的なものを提供したい」と話しています。(河)

パビリオンについて説明する落合さん=11月、横浜市

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