2学期から〜ようやく始まる僕たちの日々〜


休職のこと

何のジンクスだろうか。

7月1日というのは、残念なことに、僕の中では休職記念日になってしまっている。

記念日なんていう言い方をしてはいけない。

僕が休職しているあいだに代わりに仕事をしてくださっている方がいる。

その方たちのことを思えば、そんな言い方を軽々しく使うべきではないだろう。

昨年度の中学校の仕事を休職することなったときも、学校の先生たちに、本当に申し訳ないと思っていたし、今年度の小学校の仕事を休職することになったときも、今の学校の先生たちに本当に申し訳ないと思った。

ただでさえ教員不足な現状の中で、代わりの補充ができない立場の僕が休職することは、管理職の先生としても、受け入れ難いことだっただろう。

今でも、ご負担をかけてしまった先生たちには申し訳ない気持ちでいっぱいだし、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

休職の事情

けれども、僕も、楽をしたくてサボっていたわけではない。

むしろ、僕にとっては、家庭よりも仕事を選ばせてもらえたら、その方がよっぽど楽だったかもしれない。

けれども、僕が仕事を休んで妻をサポートしていなかったら、きっと、妻は今のように調子を取り戻していなかっただろう。

だから僕はすごいとかえらいとか、そういうことを言いたいわけでは全くない。

でも、僕は、学校を休みながらも妻と一緒に歩んできた一年半を、きちんと忘れないように残しておきたい。

申し訳ないという気持ちや、感謝の気持ち、頑張ってきた気持ち、環境が上向きに変わってきた転換点、そうしたものを残しておきたいのだ。

それで、このような記事を書いている。

妻が調子を取り戻したのは、何よりも、妻の努力の結晶だ。

一緒に生活できるところまで回復してくれて、一緒に生活できるように考えてくれて、本当にありがたいと思っている。

心から感謝している。

昨年度は、半年間、休職しており、今年度も、すでに2ヶ月間の休職をしてしまったが、それでも、妻のサポートをしてこれて、その中で妻の調子が回復してきて、本当によかった。

そう思っている。

妻の努力

今、妻は、デイケアという福祉施設に通っている。

手芸をしたり、運動をしたり、ソーシャルスキルトレーニングをしたり、いろんなことを、楽しみつつ、学びつつ、過ごしている。

今までは、僕が日中に働いている間に妻が安心して過ごすことができる場所がなくて、そのことで、とても困っていた。

妻が、家に一人でいると、精神的に不安定になってしまい、それで、僕が仕事を休んで家に戻らなければいけなくなってしまうということが、ずっと続いていた。

それで、結局、僕が仕事を続けられず、休職したり、辞めたりしなければならなくなってしまっていた。

そうならないために、妻の居場所を一緒に探した。

そうして辿り着いたのが、デイケアだった。

なかなか継続的に通うのが難しい時期もあった。

けれども、今週から改めて通い始めて、1週間、通うことができた。

妻は、今、すごく頑張っている。

妻がデイケアに継続的に通い続けることができれば、そこで身につけられるスキルもあるだろうし、そこでできる人間関係もあるだろう。

そして、僕も、日中に仕事に行くことができるだろう。

こうして、妻の努力により、なんとか、二人で生活することができる兆しが見えてきた。

今、僕と妻は、そういう状況だ。

2学期からのこと

そういうわけで、僕は、今年度も、7月の始めから8月末にかけて、学校をお休みしていたが、2学期から、再び学校に復帰する。

本当にやっていけるのかという不安もある。

妻がずっと良い調子でいてくれるかというのもそうだけれども、僕自身が、2ヶ月のブランクから明けて、本当に教員としてうまくやっていけるのかという不安も大きい。

やっとまた子どもたちに会えるという喜びはとても大きいけれども、一度長く休んでしまった職場に本当に戻れるのかという心配も同じくらい大きいのだ。

「授業ちゃんとできるかな…」とか、「職場の先生たちとうまくやっていけるかな…」とか、「子どもたちとの信頼関係は築き直していけるかな…」とか、そういう不安が、気づいたら自分の中でどんどん渦巻いてくる。

今まで、妻の心配をすることで心に入ってくる余裕がなかった心配事が、妻が頑張って元気に過ごせるようになってくれたことで、防波堤を乗り越えて入ってきた、というような感じだ。

でも、そんな不安に負けてはいられない。

妻は、自分の課題を克服して、今、デイケアに通うことを頑張っているのだ。

僕も、小学校の教員として働くという自分の課題に向き合わなければいけない。

ようやく、僕たちの日々は始まるのだ。

そう自分に言い聞かせることで、自分を奮い立たせようとしている。

もしかしたら、これまでの僕のことを知ってくださっている方は、僕が、「授業ちゃんとできるかな…」「職場の先生たちとうまくやっていけるかな…」「子どもたちとの信頼関係は築き直していけるかな…」なんていう心配をしているということを意外に思われるかもしれない。

でも、本当に不安だ。

僕は、決して授業が上手い教員ではないし、同僚の先生と上手くやっていきたいけれどもなかなか上手くいかないこともあって悩んできたし、子どもとの関係だって、良い関係をつくることができる環境の中だったからこそ良い関係がつくれてきたという側面が大いにあると思っているからだ。

安定して働くことができる環境下にあったからこそ、なんとかやってこれたというところがあると思っている。

だから、環境が崩れてしまった現段階から立て直すことが本当にできるのかということを考えると、心配で仕方がない。

でも、先に書いた通り、今は、ようやく訪れた、妻と一緒に生活していくことができるチャンスなのだ。

妻も、僕も、ここで上手くいけば、この先も大変なことが訪れてもなんとかやっていけるという大事な分岐点であるような気がしている。

だから、妻の努力に恥じないように、僕も自分にできる精一杯の努力をしたい。

そう思っている。

最後に

我が家のプライベートな話にここまで付き合ってくださったあなたに、心から感謝したい。

プライベートなことを外に発信することについて、いろいろと思う人もいるだろう。

でも、これが我が家の選んだスタイルだ。

だから、そのことについては、目を瞑っていただきたい。

きっと、僕は、こうして軌跡を残し、そこから次の一手を考え、心ある優しい方々に励ましていただきつつ、前に進んでいかなければ、やっていけない。

そういう弱い人間なのだ。

だから、そんな自分の弱さを認めた上で、最後にひとこと言いたい。


みんな、オラに、力を、わけてくれーーー!!!




2学期からの仕事と家庭の両立も、頑張っていきたい。

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