曲亭柊太郎

少年マガジン原作大賞応募のため、アカウントを作ってみました。 晴耕雨読。 物書きを志望…

曲亭柊太郎

少年マガジン原作大賞応募のため、アカウントを作ってみました。 晴耕雨読。 物書きを志望しつつ、土にまみれるおじさん。 よろしくお願いします。

マガジン

  • 新書、読もうぜ! モノカキしたい人のためのインプットガイド

    自分が読んだ新書の中から、面白かったものを選りすぐってご紹介します。

  • 少女舞闘綺伝 ジュウトハチ

    連載小説『少女舞闘綺伝 ジュウトハチ』のまとめです。 最初は漫画原作としてシナリオ形式で3話分ほど書いたものを、小説形式で書き直しています。そのため「小説版」となっています。 原型になったシナリオ版を読んでみたいかたは、無印の「ジュウトハチ」漫画原作版をご覧ください。

  • 「ジュウトハチ」漫画原作版

    少年マガジン原作対象に応募した作品です。 現在、小説版としてnote連載しているもののプロトタイプに当たります。

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少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第一話

 秋の日の昼下がり、所は東京、瀬田谷(せたがや)区の閑静な住宅街、絵に描いたような平穏な日常。  裏通りの一角、人目につきづらい袋小路となった場所で、そんな平穏をちょっとだけ乱す光景が繰り広げられていた。  派手な原色の特攻服、いわゆるヤンキーとか族とか呼ばれる少年少女が身に着けるアレ、今どきはほとんど見かける事も少なくなったアレ、それぞれに異なる色の、そのアレに身を包んだ三人の少女が一人の少年を取り囲んでいる。 「だぁからよー、手荒なマネわぁ、しねーつってんだろ!」

    • 新書、読もうぜ! ―モノカキしたい人のためのインプットガイド― 第二回

      『医学探偵の歴史事件簿』 小長谷正明 著 岩波新書 ・どんな本なの?  現代の知識を持ったまま、異世界とか過去に転生し、様々な知識で無双する……みたいなお話、WEB小説でもよく見かけますよね。  本書は、神経内科の専門医として長年の経歴を持ち、病院長も務める著者が、歴史上の様々な人物や事件を医学的な見地から読み解いた一冊です。  大きくは5部構成になっており、各部のタイトルは以下の通り。  1. 二十世紀世界史の舞台裏  2. 近代日本史の曲がり角  3. 

      • 新書、読もうぜ! ―モノカキしたい人のためのインプットガイド― 第一回

        『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』  高橋昌一郎 著  講談社現代新書  ちょっと古いアニメや特撮番組を見てると、よく出てきますよね、ありとあらゆることに詳しくて、何の専門家か分からない科学者、んで劇中のあらゆる問題を知識と技術で解決しちゃう人。劇中では「○○博士」とか呼ばれてたりする人。  この本は、そんなフィクションに出てくるような万能型のド天才、ジョン・フォン・ノイマンの生涯を追いつつ、彼の持っていた哲学に迫る一冊です。    ノイマンは弱冠2

        • 少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第十一話

           清城学園前駅にほど近い、レトロな雰囲気の喫茶店、三好伊三美と犬川荘、そして木子中心と周千通の四人がテーブルを挟んで向かい合って座っていた。 「あーほれ、さくらんぼやるからもう泣くな」  涙は止まったものの、まだ時折しゃくりあげる千通に伊三美が話しかける。 「ひっく……泣いてません、それに……ひっく……そんなことでは懐柔されないので」 「あっそう……いらない?」 「……ください」  伊佐美は苦笑しながら、自分のレモンスカッシュに乗っていたシロップ漬けのチェリーを千

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        少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第一話

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        • 新書、読もうぜ! モノカキしたい人のためのインプットガイド
          2本
        • 少女舞闘綺伝 ジュウトハチ
          11本
        • 「ジュウトハチ」漫画原作版
          4本

        記事

          小説版『ジュウトハチ』の第十話を公開しました。 今回はひどく難産でした。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。 #小説

          小説版『ジュウトハチ』の第十話を公開しました。 今回はひどく難産でした。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。 #小説

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第十話

           一連の襲撃があった翌日。瀬田谷区の清城。この区にいくつか存在する、高級住宅街として知られる場所の一つである。  ここには、附属の幼稚園から大学まで、一貫した教育を提供し、良家の子女が通うことで知られる学校があった。  その高等部の授業がそろそろ終わるかという頃合いの時間帯、学園の周辺には、普段の清城に似つかわしくない、なんというかガラのよろしくない女子たちの姿がそちらこちらにあった。  いずれも二、三人から数人のグループで、しきりに周囲に目を配り、誰かを探している。

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第十話

          確定申告終わりました……。 『ジュウトハチ』執筆再開します。 掲載まで、もう少々お待ちください。

          確定申告終わりました……。 『ジュウトハチ』執筆再開します。 掲載まで、もう少々お待ちください。

          三月に入ってからの一週間ぐらいで、昨年のnoteアカウント開設以降から二月までにいただいたスキ数を超えるスキをいただきました。 ありがとうございます。 確定申告を無事に終えられたら『ジュウトハチ』の続きを書きます……。

          三月に入ってからの一週間ぐらいで、昨年のnoteアカウント開設以降から二月までにいただいたスキ数を超えるスキをいただきました。 ありがとうございます。 確定申告を無事に終えられたら『ジュウトハチ』の続きを書きます……。

          小説版『ジュウトハチ』の第九話を公開しました。 タイトル回収回です。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 確定申告を無事済ませたら、また戻って来ます。 それでは。 #小説

          小説版『ジュウトハチ』の第九話を公開しました。 タイトル回収回です。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 確定申告を無事済ませたら、また戻って来ます。 それでは。 #小説

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第九話

           霧隠才華は両目を閉じ、両手で刀印を組んで一心不乱に摩利支天の真言を唱えている。  その背後に一人、ゆっくりと忍び寄る者がいた。手には細身の刃物を握っている。 (クラウディアさんはじっとしてろって言ってたけど、どう見ても隙だらけだ、やってやる、あたしだって役に立つ所を見せてやる……!)    才華はやおら目を開き、振り向くと虚空に向けて手を伸ばす。 「ひっ!」  何も無いように見えていた空間から声がした。才華が伸ばした手は、背後に忍び寄っていた敵の手首をがっしりと

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第九話

          寒いですね。 小説版『ジュウトハチ』の第八話を公開しました。 ちなみに、七話と八話の画像は、犬山節のイメージです。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。

          寒いですね。 小説版『ジュウトハチ』の第八話を公開しました。 ちなみに、七話と八話の画像は、犬山節のイメージです。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第八話

           伊三美達の闘いから、時は少し遡る。  犬塚信は真田家へ向かう途上にあった。  八犬士の本部は警視庁内にある。そこへ立ち寄り、連絡事項を取り交わした帰りだった。  メールその他の電気的な通信手段では、どうしても盗聴や傍受といったリスクをゼロにできないため、直接会って話す、結局のところ、これが一番確実な防諜対策だった。  駅近くの表通りを歩く信の前に一人の少年が立ち、話しかけてくる。 「僕はアルバ、コペル・アルバ、君と少し話がしたい」  普段ならば適当にあしらい、そ

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第八話

          小説版『ジュウトハチ』の第七話を公開しました。 今回はいよいよバトル回なのですが、バトルの描写に悪戦苦闘しました。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。

          小説版『ジュウトハチ』の第七話を公開しました。 今回はいよいよバトル回なのですが、バトルの描写に悪戦苦闘しました。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第七話

           秋晴れの日曜日、緑地や公園が数多くある瀬田谷区でも有数の広い公園の一角に大輔は居た。  一昨日から、十勇士と八犬士を率いる者として相応しい力を身につけるための特訓とでも言うようなものが始まっていた。  休日には主に身体的な能力の向上のための訓練を行なうという事になり、朝食後に入念な準備体操とストレッチに始まって、自宅から公園まで、さらに広い公園内を一周するランニングを終えた所だった。  本日の教官役として三好伊三美と犬川荘が付き添い、さらに何故か犬山節までが付いて来て

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第七話

          小説版『ジュウトハチ』の第六話を公開しました。 今回もバトルなしです、すみません。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。

          小説版『ジュウトハチ』の第六話を公開しました。 今回もバトルなしです、すみません。 多少なりとも楽しんでいただければ幸いです。 それでは。

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第六話

          「犬山さんです、予定よりも早く着いたそうです」  犬塚信の一言で、その場の張り詰めた空気が緩んだ。  すごいなみんな、と大輔は感心していた。  ドアフォンが鳴った瞬間、つまり予定に無い来客があった瞬間に、その場にいた全員が立ち上がり、すぐにでも戦いに移れる姿勢になっていた。しかも、特に声を掛け合ったわけでもないのに、霧隠才華と三好清海は玄関の方へ、三好伊三美と犬川荘は窓の方へと、分担して注意を向けていた。  信が一人の少女を伴ってリビングへ戻って来る。  濃紺のセー

          少女舞闘綺伝 ジュウトハチ 小説版 第六話