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【twitter space連動】世界ふしぎ発見!の名所案内

はじめに

こんばんナマステ🧡💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

今日は25日土曜日にTBS系列で放送された『日立世界ふしぎ発見!』の「インド情熱革命ing」で紹介されたスポットについて、twitter spaceで解説するので、それをそのままこちらでも書いていくよ。

ちなみに3月4日の20:59まではTVerで無料視聴可能。

番組で取り上げられたのは、マハラーシュトラ州エローラー、テランガーナ州ハイデラバード、マハラーシュトラ州ナーグプル。

一応デリーは軽く映ったけど、定番や知名度の高いアーグラー、ジャイプル、ヴァラナシ、ブッダガヤ、ムンバイ、チェンナイ、ベンガルールといったところが一切も取り上げられず、製作者の強い意志を感じた。

この番組でエローラー、ハイデラバード、ナーグプルに興味を持った方もいるだろうから、近年あんまり日本の旅行業界が売らなくなってきたエローラーと、これまでほぼ売ってこなかったハイデラバードとナーグプルについてアクセスなどを簡単に解説してみたい。

エローラー

非常に特徴的だったのは、取り上げられたカイラーサナータ寺院がエローラー石窟寺院群のひとつであることを冒頭まったく語らず、最後の方でようやく語るという点。

一瞬自分もエローラーだと思うけど、もしかして全然別のとこなのか⁉️と疑念を抱いてしまったよ。

ミステリーハンターのみほとけさんはまだ20代だから、エローラーをご存知なかったんだろうな。

今の40代後半以上には非常に知名度が高い遺跡なんだけどね。

恐らくそのエローラーを知っている世代を欺くためにあえて、エローラーであることを隠して取り上げていたんじゃないかと。

エローラーは近くにあるアジャンター石窟寺院群とセットで行くことが多く、どちらもタージマハールと並んでインドで最初の世界遺産登録がされているインド観光の主力商品といえるけど、アクセスがよくないことから時間のない日本人には敬遠されつつある。

というのは、ここに行くにはデリーやムンバイからアウランガーバードという街まで飛行機で行くのが普通だけど、夕方にデリーやムンバイに着いた時には当日アウランガーバードへ乗り継げる便が存在しない。なぜならアウランガーバードの空港には夜間駐機ができる設備がないため、必ずデリーやムンバイに飛行機を戻さないといけないため。インドの地方空港はこんなのばかり。

アウランガーバードからエローラーは車で1時間弱なのでそんなに遠くはないけど、相方のアジャンターがアウランガーバードから3時間近くかかるため、敬遠されがちなのね。

ムンバイの空港に着いてから、アジャンターに近いパチョラ駅まで夜行列車で行くのが心理的に楽かなぁと思う。

エローラーとセットにする周辺の観光としては、アジャンター、アウランガーバードにあるタージマハールのコピィであるビービーカマクバラー、アウランガーバードからは初代サイババのシルディ、シルディの先にはヒンドゥー教の聖地かつインド最大のワイン産地であるナーシクがあり、ナーシクとムンバイなら車で4時間。ムンバイからこれらの街を巡ってアウランガーバードからその日のうちにデリーやムンバイ経由の帰国便に乗るのが心理的な遠さを感じさせない秘訣か。

なお、エローラーについてはなんか継ぎ接ぎな感じで、当初取り上げる予定がなかったところを、NHKシルクロードに影響されたような世代のスタッフから遺跡を入れるよう横槍が入ったんじゃないかと邪推しているんだけど、どう思う❓

ちなみに今回、一切ムンバイの映像が出てこなかったことからして、デリーからアウランガーバードに飛んでいると思われる。

また遠いのでアジャンターには行ってないだろうね。あちらの方がオール仏教なのでみほとけさんもハマったんじゃないかな。

ハイデラバード

企画した人が一番やりたかったのは明らかにここだよね。

トリウッド映画(テルグ語映画)のスタジオであるラモジフィルムシティー、

巨大なインキュベーションセンターT-Hub2.0、

インド独立運動の偉人のひとりで女性の地位を向上させたサロジニ=ナイドゥ氏の私邸やその名をつけた学校(デリーの市場と公園も登場)、

恋路のために架けたプルナプールが登場。

サロジニ=ナイドゥ氏については名前くらいしか知らなかったから勉強になったし、プルナプールは存在すら知らなかったので勉強になった。

恐らくは『RRR』や『バーフバリ』にハマった女性の企画だと思う。

インド映画好きな人がよく口にする「応援上映」って何やねん、と思ったけどこーゆーことなのか、とよくわかった。

コンサートのパブリックヴューイングみたいだなぁ。

T-Hub2.0については本人ではなく、他の人の発案かもしれないけど、女性アントレプレナーにフォーカスしたのはその女性スタッフであるのは濃厚。

最近、T-Hub2.0について最近書かれた記事。ほんの少しだけ自分も関わってる。

ハイデラバードはインド第6の大都会だから、デリーに着いたその日に乗り継げるし、シンガポール経由でも行きやすい。次に日本からの直行便が出るのはハイデラバードだと思っている。

今ハイデラバードに行く日本人の多くはビジネスか学会だけど、今後は確実に観光需要が増えると考えている。

理由は上記のようにテルグ語映画が今非常に流行っており、それに負けないくらいビリヤニも流行っていてそれも本場。

かつアクセスも悪くはなく、涼しいとは言わないけどデリーなどに較べたら遥かにマシなので行けるシーズンが拡がる。

これ以外の観光スポットとしては、

テルグ語映画にもよく出てくる街のシンボルチャールミナールやゴールコンダ城、

インド屈指の博物館があるサラール=ジャング博物館あたりが定番かな。

郊外のラマッパ寺院は2021年に世界遺産登録された、現在インドで最新の世界遺産。

テルグ語映画だからといってよほど予算がない映画でない限りは、インド各地や外国で撮影するのはザラで、そんなにロケ地巡りが簡単にできるわけでもない。

ただ、アーンドラプラーデシュ州にはなるものの、クルヌールのオルヴァカルロックガーデンはハイデラバードから車で4時間程度、バーフバリのロケ地なので好きな人は行ってみては。


ナーグプル

仏教関係者以外にはあんまり知られてない地名だけど、300万を擁する大都市。

ちなみに番組ではナグプールと言ってたけど、イスタンブールとかストラスブールとかに引っ張られすぎ。

制作した人はプールのなかで殴られたことでもあるんだろうか。

ここでは現在のインド仏教を主導する佐々井秀嶺氏をフィーチャーしまくってたけど、

ここが仏教の拠点になったのはインド独立の立役者のひとりアンベードカルであって、アンベードカルの説明無くして佐々井氏の活動を取り上げるのは違和感があった。

この放送見たら、まるで佐々井氏がインドに布教に来たように勘違いする人もいるんじゃないのか😡

アンベードカルは前出のサロジニ=ナイドゥと同時代の人なんだから、取り上げないのは不自然だし、エローラーを余計にぶっ込んだせいで消えたのかなと。

というよりインドといえば番組で以前も取り上げた佐々井氏を出せ、という横槍が入ってこーなったのだろうと思うと、アンベードカルのことなんて知りもしないんだろうね。

とりあえず佐々井氏の拠点インドラ寺、

2010年に佐々井氏が建てた龍樹菩薩大寺、

そして佐々井氏が発見して、大乗仏教の生まれた南天鉄塔と比定するマンセル遺跡を取り上げたわけだけど、

インドの仏教徒ならまずは、アンベードカルがインド新仏教を興し、そして眠るディークシャーブーミこそが聖地で、そこへ行ってから佐々井氏に逢いに行くんじゃないかなぁ。

ちなみにナーグプルに行く日本人の大半は仏教関係者だけど、タドバ国立公園など虎に出逢える確率が高いサンクチュアリーの拠点でもあり、虎好きにも知られた地名ではある。

ナーグプルに行ってみたいけど仏教以外の要素も欲しいって人は是非虎に逢いに行ってほしい🐯

ナーグプルはマハラーシュトラ州ではあるけども、すっげー内陸でムンバイからは1,000km以上離れている😨

アウランガーバードからでも車で丸一日かかる。

普通に考えたら飛行機で行く場所。

都会なので飛行機のナイトステイが可能なため、日本を出たその日の夜にデリー経由で辿り着くことができる。

だから今回の番組で行きたいって人にも結構気軽に勧められる場所ではある。

どれくらい行きたいって人が増えるのか楽しみ。

おわりに

ということで恐らく、テルグ語映画好きの女性スタッフがハイデラバードに特化した企画を提案したところ、佐々井氏の続編を撮りたかったスタッフの企画と合流、そこに強引に遺跡を入れ込んできた上司がいるってとこかな。

それにしてもしばらく視なかった間にこの番組、随分変わっちゃったよね😅

スーパーひとし君はどこへ⁉️

ゲストが多過ぎて何が何だかだし、長年この番組を支えてきたはずの草野仁と野々村真の影が薄過ぎる。

相変わらず黒柳徹子の勘はすごかったこと、

ミャンマー出身の森崎ウィンのボリウッドへの造詣、

映画俳優たちのダンスに本気で見入ってたJO1の表情が救いだったかな。

チグハグさもあったけれど、タージマハール、カレー、ヨーガなどなどのステレオタイプに触れずに番組をつくったことの意義については素晴らしかったので、是非続編をやってほしいと思う。

グジャラートの雄であるガーンディーとパテールの解く自由から同郷の誰かさんを皮肉るとかさ😛

それじゃあバイバイナマステ🧡💚暑寒煮切でしたっ✨



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