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アジア最強LCC✈️エアアジアの明日・中篇〜LOOK EASTの躓き

はじめに

やってまいりました、 #エアアジア 特集の第2回✈️

一昨日1月24日に #Clubhouse#インドの衝撃 ( #インド大学 )』で話した内容の文章化だけど、今回はインドに関係のない話を結構端折ったので、noteでの加筆が結構あります。

昨日の第1回は本国 #マレーシア 🇲🇾を中心に東南アジアでの展開を話したので、

今日の話は音声版(約20分)の真ん中あたり、 #日本 🇯🇵の話。

今回はインドの共和国記念日だけど関係ねぇ👊基本ドメスティック=バイオレンスなのでよろしく‼️一部 #中国 🇨🇳も出るよ🐼🐼🐼🐼🐼

アジア四天王を奪りにいく

母国 #マレーシア 🇲🇾の空を制圧し、#タイ 🇹🇭でも成功したエアアジアはそのモデルをどんどん拡げていこうとするのだけど、流石は「エアアジア」というかASEANのみに視野を狭めておらず日本🇯🇵、中国🇨🇳、インド🇮🇳への進出を模索していた。

というのも国内線の総需要では1位アメリカ🇺🇸、2位中国、3位インド、4位日本、5位 #インドネシア 🇮🇩なので、2〜5位を総取りするつもりだったということ。

昨日書いたようにインドネシアも国内線は決して成功してるとは言い難いんだけれども、それではそれ以外の大国はどーだったのかと。インドについては明日書くので、今日は日本と中国。マレーシアでは昔、ルック=イーストなんて言われたよね。

蒼🔵と紅🔴を混ぜても紫🟣になれず

日本の航空行政は規制でがんじがらめだったけれど、2010年を皮切りに各国と #オープンスカイ協定 を締結し始め、国際線の増便が容易になったことから各国のLCCが日本に飛来し始めるようになる。そのなかにはエアアジアXの姿もあった。

それまで #スカイマーク 🇯🇵や #スターフライヤー 🇯🇵がLCCの経営モデルをある程度採り入れていたけれど、本格的なLCC的な運営まではやらなかったのに対し、日本人の多くは初めて本当の意味でのLCCを目の当たりにすることになった。

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そのインパクトの大きさを見て #JAL 🇯🇵も #ANA 🇯🇵もLCC参入を決意することになる。

JALは元々同じ #ワンワールド で仲良しの豪 #カンタス航空 🇦🇺と組んで、同社が設立した #ジェットスター 🇦🇺の日本版として成田空港を #ハブ (拠点空港)にした #ジェットスタージャパン 🇯🇵を設立、

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ANAは片や関西空港をハブに独自のLCCブランドとして #ピーチ 🇯🇵を立ち上げ、一方で成田空港をハブにエアアジア🇲🇾と組んで #エアアジアジャパン 🇯🇵を立ち上げる二段構えで攻めることになった。

この3社が一気に出揃った2012年は「 #LCC元年 」と呼ばれることになるけど、個人的には溜息が漏れた。

ジェットスターやエアアジアが来てくれるのは嬉しいけど、何でJALやANAがしゃしゃり出てくるんだ❓って。

一方でピーチ🍑にはちょっと期待できた。ANAは全然運営に口を出さないことを明言していたから。実はこれジェットスターが成功した要因なのだ。

多くの #フルサーヴィスキャリア (いわゆる既存の航空会社、LCCの対比で言われ出した言葉)がLCCに手を出しては失敗してきたのは、結局口を出すから。油に水を入れたって上手くいくわけない。でもカンタスはジェットスターに何にも言わなかったから成功した。

だからピーチもANAが本当に口を出さないなら上手くいく可能性はあると。関空ハブで羽田・成田にいるANAからのコントロールが効きにくいのもいい。ちなみにカンタスはシドニー、ジェットスターはメルボルンがハブでやはり分かれている。

そしてその通りになった。

ピーチは若い女の子向けの訴求を徹底した結果、東京の女の子が沖縄に行くのにわざわざ夜行バス🚌で関空へ向かった、なんて逸話まで出てきた。

「安いから」だけでなく「乗りたくなる」よう動いたってこと。このあたり欧米のLCCのマーケティングをよく勉強してると思う。他のLCCのブランドを借りてないから、自由に学べたんだな。結果搭乗率は9割を超えた。

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それに対してジェットスターははじめからJALやカンタス、旅行会社とのパイプに頼りっきりな感じで斬新さはなかったけど、それでもエアアジアよりは利用された。

エアアジアがひとり負けしたのは、世界共通の予約オペレーションを主張するエアアジア本体創業者の #トニーフェルナンデス と日本に合ったオペレーションを主張するANA経営陣が対立し、旅行会社経由の団体販売が遅れるなど何もかもチグハグだったから。

エアアジアに乗りたくても便数が少なくて結局ジェットスターに乗ることが何度かあった。

そして初年度赤字を受け「初年度から黒字」を掲げていたトニーは翌2013年にサクッと合弁解消、ブランド名は #バニラエア 🇯🇵となり2019年には同じANA傘下のピーチと統合した。

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楽天的なリベンジ

しかしトニーは日本市場を諦めなかった。

経営陣の対立の反省から単独運営による再進出を目指した。また、成田をハブにはしないことも明言して中部空港に準備会社を設立、エアアジアが49%、残りを楽天など数社で出資して2017年より運航を開始した。

中部拠点なのであんまり目立たなかったけど、初代は搭乗率7割を下回ってたのに対し、二代目はコロナ直前で8割だったんだよね。機材を増やして、これから快進撃を繰り出すつもりだったようだ。

機内食には東南アジア料理のほか名古屋めしも出て、名古屋の翼という気概もあったみたい。

しかしコロナ禍で経営が成り立たなくなり、2020年に路線廃止及び破産することになった。コロナ禍で苦しいのはどこの国のエアアジアも同じだけど、撤退したのは日本だけ。コロナ禍直前で利益が出てなかったのが冷酷な判断に繋がったみたい。

個人的にはエアアジアが好きなので三度目の正直を期待したいけど、日本市場をきちんと見極められるパートナーと組めなければ結局同じことの繰り返しだよね💦

獅子の眠りは醒めぬまま

中国でも合弁会社を設立する予定だったけど、結局霧消してしまう。

ただ、香港🇭🇰のファンドオーナーがエアアジア本体の株を持ち始めたので、今後何か動きあるかもね。

おわりに

明日はエアアジア最終回、インドの話をしていくよっ🇮🇳🇮🇳🇮🇳

早く続きが知りたい方は音声版をヨロタムちゃん🎶

Clubhouse『インドの衝撃(インド大学)』では、2月7日月曜20:00〜「インドの山岳鉄道」、3月1日火曜20:00〜「インネパレストラン」も決まってるのでそちらもヨロタムでっ✨





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