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【twitter space連動】2つのベンガル、行き来の方法🇧🇩🇮🇳

こんばんノモシュカール❤️💚🧡Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

今日は22時から『インドの衝撃(インド大学)』のtwitter spaceで話す内容を書いていくんだけど、

twitter spaceの方はClubhouseと違って初心者向け、オンライン旅行会社のステマブログ程度のレヴェルを心掛けているので、そんなところで。

んで、今回は『TRANSIT59号東インド・バングラデシュ混沌と神秘のベンガルへ』を読んでバングラデシュやインドのウエストベンガル州へ行ってみたくなった人向けに、

2つのベンガルを行き来するときの注意を書いてみたい。

これを読んでいない人向けに簡単に説明をしておくと、ベンガルというのは元々現在のバングラデシュとウエストベンガル州に跨る地域で、バングラデシュが東ベンガルということになる。

Clubhouseで喋るときはそんなの当たり前って前提だけど、twitterはどんな人来るかわかんないしね。

というのも以前、ある人がSNSでバングラデシュ料理の投稿をUPしていたのをみて、「この街にもベンガル料理できたんだ❕」とシェアしたら、

ご本人からDMで「インドのウエストベンガル州ではありません、バングラデシュ料理です❕」っていただいてさ💦

一般的な認識ってそんなもんなんだな、っていい勉強になったよ。

2つの国に分かれた理由は、英国統治下のベンガル分割令でムスリムの多い東ベンガルとヒンドゥー教徒の多い西ベンガルに分かれ、その流れで分離独立の際パキスタンとインドにそれぞれ属することになる。

分離独立時に東にいるヒンドゥー教住民と西にいるムスリム住民をそれぞれ交換しようということになり、北西のパンジャーブではその軋轢で人が死にまくったけど、ベンガルではマハトマ=ガーンディーが手腕を発揮して平和にお引越しに成功した。

そして東パキスタンは、政治的に実権を握った西パキスタン(現パキスタン)から「パキスタン人ならナンがソウルフードだろ❕」みたいな感じで色々言われたことに我慢ができず、1971年にインドが加勢するかたちでパキスタンから独立した。

この背景にはインドのバックにいるソ連、パキスタンのバックにいる中国の間の関係悪化もあって、実際にはソ連と中国の代理戦争だったりもする。

『TRANSIT』のなかでは24ページや44ページにそのへんのことが書いてあるかな。

バングラデシュとして独立してからはインドとは良好、というかインドの属国だけれど、経済的な格差は激しい。

ただ、バングラデシュも近年は急速に成長しているけど。

とりあえず『TRANSIT』は死ぬほど分量が多いけれど、読んでいるとベンガルをある程度一体のエリアとして感じることはできるし、両国にまたがって旅行したいと思う人もきっといるはず。

というか実際、両国の差とベンガル人として繋がっているものの両方を見てきてほしいよね。

ということで早速始めていきたい。

まず両方の国に行くとして、どっちから先に行ったらええねん、って問題。

ちなみにどちらにも日本からの直行便はない。

昔はコルカタ(がカルカッタと呼ばれてた頃)にもダッカにもあったんだけどね~

今の若い人は空飛ぶ棺桶と呼ばれたビーマンバングラデシュ航空が成田に飛んできていたことを知らないんだろうな。

コルカタもダッカもデリー経由でも行けるけど、一度デリーに行ってから3分の1くらい❓日本に向かって戻るのはバカらしいので、余程のエアインディア信者でない限りやめた方がいい。また関東の人じゃないと一度成田に行くのも面倒。特に西日本の人は一度成田へ行って、またデリーからベンガルへ行くの無駄すぎる。

ダッカは仁川、広州、香港、バンコク、クアラルンプール、シンガポールといったところを経由して行くのがいい。コルカタはバンコク、クアラルンプール、シンガポール。

ダッカは一国の首都なので、コルカタよりも国際線は充実しているといえる。

またバングラデシュではチッタゴンやシレットにも国際線が飛んでいる。

ダッカとコルカタの両方に飛んでいるエアラインだと場合によっては行きはダッカに降りて、帰りはコルカタから飛ぶというようなこともできる場合がある。

ダッカとコルカタを往復しなくていいのは楽だよね。

んじゃあ、どっちから先に行くべきか。

それはね、両国の間を飛行機で移動するなら別にどっちでもいい。

だけど、陸路ないしリヴァークルーズに参加する場合はインドから入った方がいい。

これはヴィザの問題に起因する。

バングラデシュはどこから入ろうともその場でVOA(ヴィザオンアライヴァル)を発給してくれるし、日本人は無料❗️

しかしインドはお金を払ってヴィザを取る必要があるし、どこでも取れるわけじゃない。

コルカタに空路で入る場合は、オンライン申請で取得するe-VISAが発給されるし、VOAも発給される。ただ、インドのVOAはしばしば停止されたり、結構待たされたりするのであんまりお勧めはしない。

だけど陸路や水路で入る場合は、e-VISAもVOAも発給されない。e-VISAを申請したときにダウンロードする書類はETAといってあくまでe-VISAの引換券でしかない。

したがってe-VISAそのものは入国審査の際に発給されるのだけど、陸路や水路の国境にはその能力がない。水路でもコーチンなど大きな海港では発給されるけどね。

なお、一度インドに入って有効期限が残っているe-VISAは正式なヴィザなので普通に入国可能。またVOAはそもそもがシングルエントリーなのでこのようなことができない。

もしバングラデシュからインドに陸路や水路で入りたいなら、事前に東京のインド大使館から大阪のインド領事館でヴィザを申請するか、ダッカのインド大使館で申請するしかない。もちろんそれ以外の国でもいいけれど。

なお、バングラデシュは入国場所と出国場所が異なる場合、出入国管理事務所でルートチェンジパーミットを取得しろって在バングラデシュ日本大使館をはじめ外務省系のホームページには書いてあるけど、

自分は過去に入国と別のところから出ても言われたことがないしなぁ。

でもリスクを避ける場合は従う必要がある。こういうめんどくさいことが後々楽しい思い出になったりするけどね。

ということなので、空路で両国を行き来しない場合はインドから先に入った方がいい。

ただ、インドとバングラデシュには30分の時差があり、たった30分とはいえ疲れるもの。こういう時時差の進んでる国、つまりバングラデシュから先に入った方が時差疲れは軽減できる。

こういったことを勘案しながら順番を考えていきたい。

今回はひとまず、現地滞在1週間程度でコルカタとダッカの2都市に滞在するパターンを考えてみる。

コルカタからダッカまでどうやって行くか。

リヴァークルーズはひとまず置いておき、両都市の間を行き来する手段はいくつかある。

まず空路。

インド側のエアインディアとインディゴ、バングラデシュ側のビーマンバングラデシュ航空とUSバングラ航空が飛んでおり、各社1日1~2便。USバングラ航空はプロペラ機を飛ばしているが、特にそれで遅くなることもなく各便とも1時間前後。

3時間前には空港に着いておいた方がいいと考えるとドア to ドアで5時間くらいかな。両国ともVOAの発給には行列に並ぶ時間も含めて1~2時間余計にかかると考えた方が無難。これを避けたければ、事前にヴィザを持っておく必要がある。

空港へ行く時は、コルカタの空港名になっているネータージー=スバース=チャンドラ=ボース、同じくダッカのシャージャラルがどんな人なのか調べてみると理解が深まる。

陸路としては国際列車、直通バス、乗り継ぎの3パターンがある。

国際列車はマイトリーエクスプレスといって、インド国鉄便が週3往復、バングラデシュ国鉄便が週2往復、合計週5往復走っていて、約9時間で結ぶ。

コルカタの発着駅は2006年にコルカタ市街北部チトプール地区にできたコルカタ駅。コルカタの玄関口として有名なハウラー駅ではないので注意。

ダッカの発着駅もダッカ最大の駅であるカマラプール駅ではなく北部にあるダッカカントンメント駅なので注意。カントンメントは本来軍の宿舎を意味する英単語で、南アジア以外ではあんまり聴き慣れない。現地人による旧市街の外にイギリス人居住区としてカントンメントを置いたため、インド、バングラデシュ、パキスタンでは非常によく耳にする。特にデリーからの列車が発着するアーグラーカントンメント駅は著名。地元民はアーグラーカントと略す。

ドアtoドアでは半日弱。列車旅の風情やコルカタ、ダッカではわからないベンガルの田園風景、そして国境超えを楽しめるという意味ではなかなか楽しいのではないか。

運賃は普通席が約1,300円、1等車は約2,200円。

ただし、国境超えの際、バングラデシュのVOAが出ないという情報もあるので要注意。リスクを避けたければ、紀尾井町のバングラデシュ大使館で事前にヴィザを申請することをお勧めする。

直通バスは3,000円程度で、約9時間程度と謳われているけれど、バングラデシュ側でガンジス川のフェリーに乗る区間があって、ここの待ち時間で大きく変わる。気長に考えた方がいい。

ヴィザのことを考えなければ、列車の方がコスパはいい気がするけど、フェリーに乗れる体験は大きい。

最後に乗り継ぎ旅について。

コルカタの東部にあるシアルダー駅から国境近くのバンガオン駅までは近郊電車が1時間に1〜2本出ており、2時間ほどで着く。時間によっては超満員なので注意。

電車は国境の目の前には着かないのでオートリキシャーに乗る必要がある。これはバングラデシュ側のベナポールでも同じで、国境からバスターミナルまでもオートリキシャーに乗る。

ベナポールからダッカへのバスは10時間程度、そのうちの大半がガンジス川のフェリー待ち。直行バスはフェリーの方がある程度合わせてくれるけど、ローカルバスはそうはいかない。

国境越えのVOA発給待ち時間も含めて相当の時間がかかるけれども、運賃はどれも数十円から数百円でかなり安い。

社会人が1週間程度の休みを取って行くのならば乗り継ぎは推奨できないかな。

個人的には移動の醍醐味を感じられて、かつ割とスマートなのは列車かなと思う。

それだって片道に限るけどね。往復するとしたら片道は飛行機一択やね。

ここまででも結構話は膨らんだので、コルカタやダッカ、更にベンガル各地の観光案内は今日はやめとこ。

今週末、4月30日日曜日に池袋でベンガル暦の正月祭りボイシャキメラが行われるので、興味のある人は行ってみてね❗️

それじゃあバイバイノモシュカール❤️💚🧡暑寒煮切でしたっ✨

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