Kyoko Mizuno

「人生の健康」を創造するライフ・レジリエンスDr.   🇺🇸ボストン在住。日本で皮膚科医…

Kyoko Mizuno

「人生の健康」を創造するライフ・レジリエンスDr.   🇺🇸ボストン在住。日本で皮膚科医10年以上。ライフ・レジリエンスを構築することで周りの人や環境に左右されずに「人生の健康」が創り出すことができるポジティヴヘルスを広め、真に健康に生きる人を増やす活動中。

マガジン

  • ポジティヴヘルス

    新しい健康概念としてのポジティヴヘルスについて紹介した記事をまとめています。

最近の記事

どんな夢を叶える一年にしたいと思っていますか?

冬のお散歩は、 太陽の光とそれが作り出す影に自然と目が向きます。 光と影 両者のコントラストから生まれる美にハッとさせられ 足を止めてはその美しさにしばし魅入ってしまいます。 冬は、外側にばかり向いていた意識を自分の内側に戻し 内なる光の輝きを温めて大きくしていく そんな時期なのかなと感じます。 私たち人間は、自然のリズムに沿って生きています。 春になり暖かくなると、自然と何か行動したくなりますよね。 だから、今はそのための準備期間 しっかり根を張り、土壌を整える時

    • すべてのものは変わりゆくもの

      12月も後半となり、いよいよ年の瀬になってきましたね。 さて、今年一年の振り返りを行いました。 (最後に一年を振り返るワークを載せました。 自分の過去を振り返ることは、あなたの健康度を上げてくれますので、 ぜひやってみてくださいね!) 振り返ることで、自然と次にやりたいことが見えてきました。 また、もうこれは手放そう!というものもでてきました。 新たなものを受け入れるためにも古いものを手放していく。 正直、ずっと続けていたことなどは、手放すのに勇気がいりますね。 でも、

      • 余白をつくる

        ​12月もあっという間に半ばとなりましたね。 ボストン周辺はユダヤ人の方が多いのですが、 ユダヤのお祝いハヌカが始まりました。 こちらでは、クリスマスツリーに並んで ハヌカで祝うメノラというキャンドルも一緒に飾られている のをよく見かけます。 今年は、今イスラエルが戦争中だからか いつも以上に一緒に飾られているのを見かけます。 私たち日本人は、神棚に仏壇、さらにクリスマスツリーも 一緒に飾ったりするので キリスト教にユダヤ教が並んでいてもなんとも思いませんが これは当

        • 節目を大切にする日本人の心

          いよいよ12月に突入です。2023年もなんだかあっという間に終わってしまいそうな感じですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか? これから年末年始と何かと気忙しい時期になりますが、実はこの「年末年始の気忙しさ」って日本だけなんだとアメリカに来て思いました。こちらには同じような「気忙しさ」がほぼないように感じます。お正月は日本のように祝う感じではないのでなんだかあっさり年が明けてしまい、物足りなさを毎年私は感じています。 こちらでも、11月末の感謝祭と12月末のクリスマスと

        どんな夢を叶える一年にしたいと思っていますか?

        マガジン

        • ポジティヴヘルス
          16本

        記事

          ものの見方次第で変わる現実

          11月23日はアメリカではサンクスギビングのお祝いで祝日です。そして来月末にはクリスマスとアメリカの11月12月はホリデー続きです。日本でもそうですが、ホリデーシーズンとなるとつい食べ過ぎてしまいがちなので気をつけて過ごそうと思っています。 さて、このサンクスギビングホリデーを利用して日本に帰る友人がいます。子どもたちを東京ディズニーランドに連れて行くととても張り切っていました。なんでも11月12月は一年で最も混む時期だそうで、ユーチューバーから攻略法を学び、当日の乗り物の

          ものの見方次第で変わる現実

          全体を見渡すと、解決策が見つかる

          私は人間全体に焦点を当てて、健康を人生全体と捉え、本来持っている治癒力や回復力を引き出していくというポジティヴヘルスを広める活動をしています。これは、人間という存在を目に見える部分だけでなく、目に見えない部分も含めて人間全体と考えていくことや健康を人生全体と広くみると、免疫力を高めること、病気を治すこと、健康に生きること、人生をもっと豊かにすることの方法が実にたくさんあることに気付かされます。ですから、物事の全体を捉え、広く高い視点で見渡すことはとても大切だとしみじみ感じてい

          全体を見渡すと、解決策が見つかる

          自分にも、他者にも必要なパーソナルスペース

          欧米人は個人主義ということはよく耳にしますよね。個人主義とは、「個人の意義、価値を強調し、個人の自由、独立を尊重する立場」とあります。 (出典:Oxford languages) こんなことから、私たち日本人は、欧米人は個人の主張が強いというイメージを持っていたりますね。確かにそのようなところはあると思います。私の夫はアメリカ人なので、「アメリカ人の中には自己主張がとても強く、自分のことしか考えない人がたくさんいる。だから日本人の和や調和を大切にする考え方がとても素晴らしいし

          自分にも、他者にも必要なパーソナルスペース

          レジリエンスのあるコニュニティ

          私は今現在アメリカで暮らしてい流のですが、アメリカのいいなと思うところの一つに「いろいろな人や違いが受け入れられている」と感じるところがあります。これは、人種だけでなく、障がい者などいろんな意味での「違い」を含んでいます。 私の長女に発達の遅れがあり、特別教育を受けていますが、公立の小学校の普通級に通学しています。通常のクラスの中で特別なサポートが必要な子たちが数人混じっていて、必要に応じて小グループに分かれて、同じ教室内あるいは別の教室に移動したりして授業が行われています

          レジリエンスのあるコニュニティ

          あなたの人生の健康度はどれくらいですか?

          私はポジティヴヘルスというオランダから始まった新しい健康概念を自分自身の人生に取り入れ、またそれを人に広める活動をしています。なぜ、ポジティヴヘルスにこんなにも惹かれるのか?素晴らしい考え方に共感しているからというのはもちろんですが、自分自身の体験にあったことに気づきました。 実は私自身、かつてニキビで14年間くらい苦しい思いをしたことがあります。それゆえ、皮膚科医の道を選んだのですが、それがあるとき、突然何も治療していなかったのに自然と治ったのです。それは、研修医として働

          あなたの人生の健康度はどれくらいですか?

          小さなことに喜びを見出す

          先日、同居中の義理の母が顔を輝かせて 「たった今こんな記事を読んだのよ」 と言って私に見せてきたメモに Ikigai と書かれていました。 「生きがい」は英語にもなっています。 meaningfulness ともいいます。 私たち日本人には馴染みのある言葉、概念ですがアメリカ人の義理の母には初めて聞くことで、日本人の方が書いた生きがいの記事にとても啓発され、思いを巡らせながら読んだと言っていました。 「生きがい」というとなんだかたいそうなことのようにも思いがちです

          小さなことに喜びを見出す

          日常の中の美

          写真の花は、娘と一緒に学校の周辺に咲いていた雑草を摘んできてお家に飾りました。雑草でも、こんなにかわいいです。 芍薬やひまわりのような大輪の花も好きですが、野の花のような小花も大好きです。 私たちの周りには、自分たちさえ意識すれば、本当にたくさんの美しいものがありますね。日常の何気ないところに美を発見するのが、私は大好きです。「ああ、こんなところにも美しいものがあったんだ」と見出したとき、嬉しくなります。お散歩するときに、無意識のうちに美を探します。そうすると、至るところ

          日常の中の美

          立ち止まる勇気

          前回の記事に、「自分を原点に戻すために、イギリスなどヨーロッパを度々訪れていたこと」を書きました。1年に一回くらい、そんなことができればいいけれど、今は2児の母となり、自分のためだけに飛び回ることができなくなったけれど、それでも私は日々の生活の中で、短時間だけれど、「素の自分に戻る時間」「自分を原点に戻す時間」を作っています。 それは、瞑想であったり、ウォーキング出会ったり、モーニングページを書くこと(ジャーナリング)であったりします。どれも自分と静かに向き合い、本来の自分

          立ち止まる勇気

          五感を研ぎ澄ます朝の習慣

          私が毎朝行っているシンプルな習慣が、実は五感をフルに使って眠りから覚めたばかりの身体を起こし、感覚を開いていたんだということに気づいたので、書いてみたいと思いました。 ①早朝に外(お庭)に出る。 朝の早い時間だと、土の匂いがしますよね。私は土の匂いを嗅ぐのが大好きで、このために、なるべく朝一度外に出るようにしています。(嗅覚) 早朝の日差しは日中のとは違って柔らかい光です。木漏れ日を見ているととても優しい気持ちになります。 また冬など、ちょうど日の出の頃に外に出ることがで

          五感を研ぎ澄ます朝の習慣

          自分を原点に戻すために訪れていた場所

          私は30代前半に1年間イギリスに滞在したことがあります。「海外に住む」、その中でも一番憧れだった「イギリスに住んでみる」というのが中学生からの夢で、医師として働き、皮膚科専門医を取得したのを一区切りに、一旦仕事から離れました。これをきっかけに、その後5年間イギリスなどヨーロッパの国に毎年旅に出かけました。なぜ私が毎年のようにヨーロッパを訪れていたのかと振り返って考えていたら、あることに気づきました。 私は海外にいるとき、素の私でいられると感じていました。私は私の原点に戻れる

          自分を原点に戻すために訪れていた場所

          私という存在を教えてくれる感覚

          私は、10代半ばからずっと自分のことを心地よく感じられていませんでした。中学3年生頃、顔にニキビが出始め、そのことでとっても自分に自信がありませんでした。顔だから、鏡を覗き込むたびに、あるいは洗顔するたびにざらざらの肌に触れては、「ああ、またニキビがある」と自分にガッカリしていました。 今から考えると、私は毎日自分に向かって「ダメな私」「恥ずかしい私」「価値のない私」と罵声を浴びせているかのようでした。 そんな毎日ですから、当然ますます自分に自信がなくなり、ニキビなどできたこ

          私という存在を教えてくれる感覚

          自分と向き合う時間〜色との対話〜

          今私はe-Waldorf のぬらし絵講座に参加しています。ぬらし絵とは、透明水彩絵の具を使い、ぬれた紙に絵を描いていきます。私はぬらし絵に出会って、自分が描くことの楽しさ、色の中に入り込むことを楽しんでいます。特に初めて描いたときは、ぬらし絵が普通の水彩に比べて、色が輝き光が入っていることにとても感動しました。 色の世界に没頭することで、色との対話が始まります。真っ白なキャンバスを目の前にして、どの色から描き始めるか、黄色だったら、白紙にまず1点黄色をのせ、そこから黄色にど

          自分と向き合う時間〜色との対話〜