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憧れのチカラ

はじめまして。
Jリーグという男子のプロサッカーリーグの、清水エスパルスというチームで、子どもたちに関する仕事をしています。はたのきょうこと申します。

2022年4月に、年中さん~6年生の子どもたちと学びながら、考える力を育む学習塾から、現職に転職し2年が経ちました。
スポーツ界で働くことを、まったく想像していなかった私が、コロナ禍にJリーグと出会い、なぜかこの世界に引き込まれ、駆け抜けたこの2年。

自身の想いを言葉にし、発信したいと考え、当時のTwitter、現在のXを始めてから1年。

イキイキと働いていらっしゃるスポーツ界の先輩方、私の憧れの方々が自身の想いをしっかりと言葉にして発信する姿を拝見し、その文章に引き込まれ続けたこの1年。
絶対に私よりも忙しいのに、昨晩一緒に飲んでいたのに…早朝に出される想いの溢れる文章が、何度も私に明日も全力で駆け抜ける勇気をくれました。
だからこそ、私の文章が誰かを勇気づけることは難しいかもしれないけれど、自身の想いを整理し、発信し、自身が明日も頑張るためのエネルギーを貯める場として、noteに綴ることにしました。
前職には、日報というシステムがあり、日々の業務、授業、子どもや保護者との関わりのこと、そこで感じたこと、学び、振り返り等を必ず毎日言葉にします。3年間続けたそのシステムから卒業し早2年。
ほとんどが三日坊主な私がどれだけ続くかは分かりませんし、毎日は到底無理ですが、発信することを続けていきたいと思います。

静岡に住んで日々富士山の美しさに感動しています。

憧れる経験

さて、私がサッカークラブで、子どもたちに向けての企画や事業を行う理由はいくつかありますが…
その1つに、「誰かに出会って、憧れる経験」をしてほしいという想いがあります。

憧れの内容は問いません。行動や発言に惹かれる。スポーツのプレーがカッコいい、容姿がかっこいい、かわいい…始めはなんでも良いから、とにかく誰かと出会って憧れてほしい。
オンライン上で人とつながることが簡単にできるようになったこの時代だからこそ、実際に出会って、話して、触れて…〇〇選手みたいなシュートを蹴れるようになりたい!□□コーチみたいに場を明るくできる人になりたい!と自身の在りたい姿を膨らませてほしい。
清水エスパルスを通して、1人でも憧れの人と出会う経験ができる子どもたちを増やしたい。
それは、これまでに出会ったたくさんの子どもたちが、誰かに憧れ、真似をして、その存在に近づこうと頑張ることで、大きく成長する姿を見てきたから。憧れの力の大きさに何度も気付かされた経験があるからです。

でも、憧れのチカラが与えるパワーは、憧れる人だけのものではないと最近気づかされました。

憧れられる喜び

先日、高校時代からの大親友の結婚式に参列しました。
「結婚式は絶対私がスピーチするから!」
多分干支が1周するほど前から口癖のように言っていた約束を覚えてくれていた大親友に向けて、僭越ながら友人代表スピーチの機会をいただきました。
職業柄?お手紙を書いて一語一句丁寧に話すということはできず、
いつも通り人前に立って感じたことを話そう、彼女の魅力が伝わるように。と決めて迎えた当日。

先にお話しされた新郎の友人代表の方の素晴らしいスピーチが終わり、係の方に導かれスタンドマイクの前に。さあ参列者の皆さまを笑顔にするぞ!と気合を入れ直したタイミングでの、新婦による私の紹介。
コミュニケーション能力やら、バイタリティ溢れるやら、嬉しい言葉を照れながらも笑顔で聞き流していた私。その最後の言葉。

「いつまでも私の憧れの人です。」

その一言が何よりも嬉しくて。思わず高砂の大親友を見てしまい、目が合って・・・
つい涙がこぼれそうになり、最初に言うと決めていた「本日はお日柄もよく」の言葉の声が思うように出なかったくらいです。
ただ、大好きな親友から、私が相談をすると必ず前向きな言葉と「響子ちゃんなら大丈夫」と無条件の愛で励ましてくれる親友からでも、
”私の憧れの人です。”
と言われる喜びは想像を遥かに超えていました。(作家原田マハさんの大ファンである私としては、スピーチの鉄則「決して泣いてはいけない。」を守れなかったことが悔しい限り。まだまだ修行が足りませんね。)

憧れることで憧れている側がもらえるパワーにはとてつもなく大きなものがあると思います。
ただ、それと同じくらい、憧れられているこちら側も大きなパワーをもらっているのだと。そのパワーが、喜びが、もっと頑張ろうと自分を奮い立たせるのだと気づかされました。

結婚式に向かう飛行機の中から

憧れが溢れる世界で

私が関わっているサッカークラブには、たくさんのサッカー選手がいます。
私にも憧れのサッカー選手がいるように、クラブのサポーター・ファミリーの皆さまの多くに、憧れの選手がいるのではないでしょうか。
中でも子どもたちは、試合当日のイベントやスクール等で選手と触れ合う機会があると、キラキラと目を輝かせて、憧れの選手たちを見つめています。
だからこそ、選手を始め、輝いている、憧れる人がたくさんいるこのサッカークラブから、子どもたちが誰かに憧れる、そのきっかけを与えていきたい。そう思って明日も私は業務に励みます。


ふと思うのです。

サッカー選手はどれだけたくさんの”憧れられる力”を持っているのだろう。それを自身のパワーに変えているのだろうかと。

だからこそ、サッカークラブに関わる子どもたちと選手の、憧れ、憧れられる関係を増やすことが、選手に大きなパワーを送ることにつながるのだと確信しました。

決して、私の想いが、行動が、チームの勝利に直結するとは想像もしてこなかったこの2年。でも今、この憧れのチカラで選手にパワーを送ることで、私はチームの勝利を後押しできる存在になれると思い始めました。

この憧れが溢れる世界だからこそできる挑戦を続けていきます。

繋がって、一緒に考えてくださる方がいらっしゃれば、嬉しいです!


はたのってどんなやつなの?と思ってくださった方がもしいれば…
Sports for SocialのU-30 ホームタウンサロンで5カ月間学ばせていただいたことの振り返りを、贅沢にも記事にしていただきました!
プロの言葉でまとめていただいていますので、簡潔でとても分かりやすいです。


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