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不安の受け止め方

 看護師をしていると、病気の相談や不安を訴えられることがあります。
例えば、病気のこと、予後のこと、入院生活のこと、今後の生活のことなど様々です。もちろん看護師や医師のクレームなんかも受けることがあります。

 本人からの病気相談の場合は、告知されているのか、医師からの話しとずれないようにとかかなり気を使う必要があります。でも患者さんは不安を訴えているので「医師に詳しいことは聞いてください」で済ませていいのでしょうか?

答えはNOです。

不安の種類を知ろう

 まず何に不安を訴えているのか、どんなことが聞きたいのか、それを解決することは可能か話を傾聴し確認する必要があります。
 もちろんそのときに患者さんが病気の告知をどこまで受けているのか。カルテを確認する必要があります。なので私はお話を聞くときは、「きちんとお話を聞きたいので、少しお時間を置いて◯時頃に伺ってもよいですか?」と離れさせてもらいます。その間に早く済ませられることは済ませ、他のスタッフに伝えて時間を作らせてもらってます。カルテの確認をして、医師の伝えていることの確認も必要です。
 きちんとお話を出来る環境を作って、向き合ってから不安を聞いて、対応できることはその場で対応し、難しいことはきちんと医師と共に対応できるようにしていきます。患者さんが病気の治療や今の治療に不安を感じているなら、その原因をきちんと汲み取る必要があります。

 まずはきちんと対応しますよという姿勢、時間を作って対応しますよ。ちゃんと聞きますよということを相手に分かってもらい、この人には聞いてもらえるということを相手に理解してもらえるとが大切です。

怒っている患者さんの対応

 
ただし、これが使えない場合があります。本人が怒っているときです。声を荒げて怒りを露にしている人に待ってくれというのは難しいです。その場ですぐに対応し、丁寧に謝ること、そこから何故そのようにお怒りになっているのかを知ること。その上で即解決策を見つける必要があります。

 いずれの場合も患者さんがこのようなことになったのは、病気の《不安》が起こしていることです。病気そのものを治療するのは医師です。でも心を支え、受け止め治療するのは看護師の役目だと私は思います。

お薬を使った方がいいときは?

眠れません=睡眠薬をお渡しするのではなく、眠れない原因は何なのか。聴きましょう。
その上で解決策がないなら睡眠薬お渡しすることも考えましょう。

どんな不安を抱えていても受け止めよう


不安が不安を助長してしまっていることが多いので、患者の訴えをリピート(繰り返して言う)し、目を見て話をし、貴方の心配していることはこういうことですか?と確認し、解決策を一緒に考える。でも、実はこの時点で解決していることが多いんです。
話をきちんと聞いてもらえた、理解してもらえたということで、解決することが8割、残り2割ほどは医師を交える必要がある事例ですが、それでも不安が不安を助長することがなくなるので(ちゃんと理解して伝えてくれると分かれば)負担は減ります。

 看護師は医者ではありませんので治療はできません。病気の説明も出来ません。しかし、一番患者さんのそばにいて、一番心に触れる仕事です。その責任を考えて不安を取り除く努力をしましょう。

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