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実用性と芸術性【新人読書日記/毎日20頁を】(70)

『歌川広重の声を聴く』、61〜80頁、読了です。

浮き浮きと楽しい旅の流行のおかげで、美人画や歌舞伎の役者絵から浮世絵風景画が登場し大人気を博しました。その実用面では観光宣伝冊子として津々浦々の観光スポットを絵にすることで、人々に行ったことのない名所への憧れをもたらし、芸術面では、蘭画から空間透視法を習得した絵師たちが、西洋の技法を日本伝統的な絵画技法と融合して、新たな芸術のジャンルを生み出しました。ここで大学の美術史の授業の一コマを思い出しました。「アジアの芸術は実用性を重視する」――例えば陶磁器、まずは使える「器」、その次に「美」。


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