かいごの基本 皮膚のかゆみ
■かゆみ
私が特養のユニットリーダーして配属され時、体のかゆみを訴える利用者は多かったと感じます。
後から聞いた話では、他のユニットでも多かったようです。
施設では、かゆみの訴えがあれば、かかないように伝え、トントン軽く叩くようにお願いしたり、嘱託医に見てもらい、軟膏や保湿クリームを処方してもらうのが手順でしょうね。
▼問題は解決したのか?
いままでの生活の中に保湿クリームを塗るという工程が増えただけで、痒くなった原因は解決していません。
ただクリームをもらい続けるだけです。
介護職として何が出来るのか?
■高齢者の特徴を思い出す
皮膚は弱い
乾燥肌
■かゆみの原因
食べ物等のアレルギー
ノミ、ダニ、蚊等の虫
温度や摩擦、静電気などの環境
精神的ストレス
内蔵疾患
▼毎日の介護、ケアを見直して見ましょう。
◆入浴介助
タオルでこすらない。
ボディソープを多量に使わない。
先ず、洗面器で泡を作る。泡つくり用専用のタオルも使ってました。
泡を身体に乗せるだけで、こすりません。わきや鼠径部は優しくタオルで大丈夫です。
ここの狙いは
🔻皮膚の脂分、角質を取り過ぎない。
🔻皮膚に刺激を与えない。擦らない。
🔻入浴後はプロペトを薄く伸ばして塗る。
※排せつ介助など訪問した際は必要なら軟膏塗布
結果、かゆみの訴えが減少し、徐々にナースコールを減りました。何より肌荒れがなくなり、掻き傷がなくなりした。
◆居室掃除
ベッド下のホコリ除去、古本の管理、このあたりに白い小さな虫が動いていたことがあります。自宅から持ち込まれた、あまり使われていないものは消毒等の管理が必要です。家具の裏にはゴキブリの卵や蜘蛛の巣がありました。なので、新規入所の方の持ち物、家具は要注意。
◆既往歴の確認
やはり介護としてはできないところではありますが、上記2点を継続し、その方の今までの病気、今現在の病気、飲んでる薬を分析しておく。腎臓系統の病気は痒みを伴う可能性があります。
◆ストレスを減らす
施設で楽しく過ごせるように声掛け方法や、体操など気分転換をチームで考える。笑顔にする工夫。
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