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報酬でやる気を釣る方法はNG

🔵報酬でやる気を釣る方法は、伸びしろを潰してしまいかねない。


⏺️報酬、高い目標設定、競争を通して部下を育てようと考えるマネジャーが多い。


⏺️チームメンバーの内発的動機付けを引き出すことが大切。


⏺️なぜ報酬、高い目標設定、競争が部下を潰すのか。



⏹️知らないうちに、部下を潰してしまうマネジャー


➡️心理学者エドワード・デシが以下の話を間違いとした。


やはり成果主義が大切だ。

成果を出せば報酬を上げると言えば、部下は頑張るよ。

高い目標を与えることが大事だ。

目標達成のために叱咤激励すれば、成果も上がる。

仲間と競争させれば、目の色が変わってくる。

私は部下同士の競争をあおっているよ。


⚠️報酬・高い目標設定・競争は、部下を潰す。


⏺️オットセイの曲芸


・腹ペコのオットセイは飼育係が持つ魚を目当てに、前ビレで拍手したり観衆に手を振ったり何でもやる。


・オットセイはご褒美の魚がもらえないと何もしなくなる。


⭕️動機付け理論で、「外発的動機付け」と呼ぶ。


➡️魚がなくなると外発的動機付けは消える。


⏹️サルを檻にいれた実験


➡️何も報酬を与えないのに熱心に楽しそうにパズル解きに取り組んだ。


この現象は「内発的動機付け」と呼ぶ。


「自ら学び、やる意欲」が重要。



⏹️報酬で内発的動機付けがどう変化するかを実験



実験①


学生を2グループに分ける。


①パズルを解くと金銭報酬を与える条件。


②報酬を与えない条件。


30分間パズル解きをさせた。


⚠️両方とも熱心にパズルを解いたが、問題はその後の休憩時間の行動である。




⏺️無報酬チーム


「パズルは面白い」と思って休憩時間もパズル解きを続けた。



⏺️報酬チーム


休憩中はお金がもらえないので、パズル解きをやめた。


報酬があることで、逆にパズル解きの面白さを感じなくなった。



実験②


無給で熱心に大学新聞を手伝っていた学生に報酬を支払った。


➡️お金が尽きて報酬が払えなくなると、学生は仕事に興味を失った。


➡️人は誰からも指図されず自分で行動を選べるとき、生き生きと行動する。



⏹️人は「自律性を持ちたい」と思う。


自律性とは、自分の行動を自分で決めること。


➡️外発的動機付けでは自律性が弱まる。


➡️「誰かに統制されている」という感覚になり、「自分でこの行動を選んだ」という感覚が弱まる。


➡️故に内発的動機付けも弱まる。



実験③


金銭報酬でなく「パズルが解けないと罰する」


⏺️脅し文句を使った実験


脅し文句は効果があり、パズル解きは順調に進んだ。


しかし、パズルを楽しむ感覚は無い。


即ち、人に圧力をかけるという点で仕事の目標押しつけ・締め切り設定・監視も「脅し」の一種である。


➡️内発的動機付けを低下させる。



実験④


パズルを2人1組で行う。


タイムをより速くさせるグループ。


相手と競争させるグループ。


両者の比較。



⏺️タイムをより速くさせたグループ


内発的動機付けは変わらなかった。



⏺️相手と競争させたグループ


内発的動機付けが弱まった。


➡️他人との競争も内発的動機付けを低下させてしまう。



⏹️結果


報酬・脅し・競争で、内発的動機付けは弱まったり、消滅する。


人は自らが行動を選択することで、その行動に意味を感じて納得する。


選択の機会が、内発的動機付けを高める。





🔵内発的動機付けに欠かせない「有能感」


報酬が役立つ場面


ルーティンワークは報酬で統制することで生産性が上がる。


しかし、「報酬があるときだけやる」という態度が定着しサボる人いる。


⚠️報酬を使う場合の注意点


①報酬を使い始めたら、後戻りはできない。


➡️金銭的報酬を得るために行動するようになると、その行動は報酬が与えられる間しか続かない。


子どもに「1時間勉強したらお小遣いをあげる」と約束する。


➡️お小遣いがなくなると勉強しなくなる。


②報酬に関心を持つと、人は報酬獲得のため最短で手っ取り早いやり方を選択。


➡️1時間勉強したらお小遣いが貰える子どもは、簡単な問題だけを1時間やり、難しい問題には挑戦しない。



⏹️内発的動機付けにも報酬はある。


「楽しさと達成感」


欠かせない事は、「自分はこの仕事をこなせる力がある」という「有能感」。


⏺️有能感は、誰でもできる仕事では得られない。


➡️自分の能力を最大限に発揮し、達成したとき、初めて得られる。


⭕️「この行動は自分が選んだ」という自律性が伴えば、大きな満足が得られ、仕事の成果を得られる。



⚠️大事なポイント⚠️


自律性と有能感のいずれか片方だけでは、内発的動機付けは高まらない。


自律性と有能感が両方ともない場合は最悪。


抑うつ状態に陥る。



❌「もっと統制しなければ」の悪循環


常に好奇心と興味を持ち有能感と自律性を発揮できれば、人は成長し学び続けられる。


逆に管理・統制されると、人は無気力になり、自ら学ぼうとしない。


統制されないと何もできなくなる。


「もっと統制しなければ」と考える人がいる。




🌸統制はやめ、人の自律性を支援することが必要。


🌸1人の人間として認め、人は自分が有能で自律的だと考えるようになり、内発的動機を維持できるようになる。


🌸一人ひとりがこれは自分自身で選択して行動していると心底感じられることが必要。

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