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前世旅人のぼやき

こんにちは。
前世は世界中を身一つで旅をして最終的に野垂れ死にした男性だと占い師に言われたたいたいです(幸いにも看取ってくれる人はいたらしい)

噂によると去年に引き続き、私の運勢は絶好調らしいのだが、実際のところは低空飛行が続いている。
特に何か悪いことが起きているわけではないのでこの辺で良しとせねばならないのかもしれない。昔からほら…なんて言ったっけ?

足るを知る?

この言葉いいよね。
足るを知らない人間は永遠にその足りないものを探し求め、追いかけ続けなければならない。
何かが足りない、何かが違う気がする、という欠乏感に苛まされる人生は想像しただけでしんどそうだ。

「何かが足りない」の、その何かが明確であれば良いのだが、明確になっていない場合、ともするとその足りてない「何か」は足りていないという思い込みや幻想にすぎない場合もある。
占い師から言われた私の前世はまさに、その何か足りないものを探し求めて放浪し続けた生涯だったのかもしれない。

足りていないものを数え続ける人生と、手にしているものを慈しむ人生。

しかしながら、足りないものを探し続けた先に、これだ!という「とっておき」が待っている可能性もなくはないのだ。
自分の人生を輝かすもの、足りなかったパズルの最後のピース。
昔から…ほら、なんて言ったっけ?

求めよさらば与えられん。

この言葉いいよね。
求め続ける者のみに、開く扉もある。
この世が、足るを知るタイプの人間のみで構成されていたら、あらゆる発明や科学技術の進歩はなかったかもしれない。

私の前世は足るを知らない故に何かを探し回り、そうやって己も気付かぬうちに世界を一ミリだけ前に進めた男だったのかもしれない。(つまり物は言いようだってことだが、本音を言わせてもらうと前世は貴族のお姫様がよかった、心の底から)

結局一番よろしいのは、足るを知りつつ、自分のとっておきを探し求めるハイブリットな生き方とみた。

さて、私は何を書いているんだろう。
仕事の愚痴でもnoteに書くかとPCを立ち上げたはずなのだが、気が付いたら一瞬深いこと書いてそうでその実、超絶浅い記事が出来上がりつつある。

そうそう、なんとなく低空飛行の原因は自分で大体分かっている。
仕事だ。
仕事が原因なんだ。
そりゃ私はもう社会人生活もまあまあ長めなので、一見何の問題も滞りもなくうまいことやっていますよ。
でも内心は不満でいっぱいなのだ。
何が嫌って、会社が社員をガッチガチに管理しようとしている点に尽きる。
日々の業務内容を一分単位で申請しなければならない。
Aという業務に○分、Bの業務に○時間○分、Cの業務は○分…この調子で勤務時間8時間をもれなく振り分けなければならないのだ。気が狂っちまうぜ!

我々はロボットやAIではないのだから、どこの業務にも組み込めない空白の時間というものが発生する。
業務のやり取りから派生した気の置けない同僚とするちょっとした雑談だったり、後輩からの質問にどう返答しようか迷っている時間だったり、突然投げかけられた上司からのメッセージに回答する時間だったり、業務の進め方を検討している時間だったり。
いわゆる名もなき業務。(「名前もなき家事」って言葉、一時期はやりましたね!)

当然会社は「名前のない業務」という業務は存在しないスタンスなので、仕方なく社員は、名前のない業務に費やした時間を名前のついている業務のカテゴリーに無理やりに組み込む。

それが大層精神的に辛い。
何故なら、上司は、名前のついている業務にどのくらいの工数をかけているかを割り出し、その人の生産性を評価するからだ。

名前のない業務対応が増えれば増えるほど、名前のある業務の生産性が落ち評価が下がる地獄の仕組みだ。
誰だこのポンコツな仕組みを考えたポンコツ。
ついでに休憩時間も名前のある業務内のどれかの工数に組み込めと言う鬼仕様。
これじゃ誰も休憩取れなくなるでしょうが!

素晴らしいひらめきや発想は、同僚との雑談や名もなき業務の中からこそ生まれる。社員の1分1秒を会社から管理把握されるような精神状態からは生まれるものも生まれない。

ということで、会社の体制が変わった1月から、わが社の社員は私を筆頭に皆一様に顔色が冴えない。
これはもう一揆しかないんじゃなかろうか、という終末期めいたムードが漂っているわが社。

というかさ、私の前世、身一つで世界をさすらった旅人よ!?
多分何よりも自由を愛し自由に愛された男よ!?
そんな男を前世に持つ私も相当な反骨精神あふれる自由人よ?
こういうの、蕁麻疹が出るくらい苦手なの想像つくでしょうが!(知らんがなと経営陣は言うだろうが)

私にとっての「何かが違う」はこの働き方、というか働かされ方だ。
では足りている部分は何かというと、やはり家族や人間関係だろう。

そういえば、前世は旅人だと言った占い師は、私の3度目の留学に明確に反対した。
前世では、家族を大切にしなかったことを悔やんで死んでいったから、今世では旅より家族を大事にしなきゃだめよって。

なんとなく腑に落ちた私はその後、3度目の目的のない留学を取りやめたんだった。
そして夫と出会い(再会し)結婚することになった。
あら!だから私今世では家族(実家)や夫や息子をこんなにも愛しちゃってるのかもしれない?

足るをしっかりがっちり自覚し味わいつつ、「何かが違う」部分にどう対処していくべきか、冷静に考えなければならない。

求めよさらば与えられん。
・・・明日目が覚めたら会社が爆発していないかな。
そんなことを、よく考えてみれば私は子供の頃から考えている気がする。

そして、熱く前世について語ったが、実は私は前世を信じているわけではない。
ただ、前世というものがあっても全然構わないし、そういう話は基本的に昔から大好きだ。

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